表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/82

50話 話し合い(B)

 それから西の幹部やギルドの幹部などもぞろぞろと集まりだして、処分について話し合いが行われた。


 ピーター、キャッスルの二名については事前の申し渡しの通り無罪放免。

 ヴァンペルト、アニーの二名についてはファミリーの仲間の乱暴を止めようとしたということで同じく無罪放免。ただしファミリーの方でよく話を聞かせておくように。


「もちろんです。よくよく言い聞かせますので」


 乱暴に及んだ一名については罰金刑。それに参加した二名については反省文を書き謝罪するように。また三名は一週間のダンジョン探索の禁止。

「あなたたち!返事!!」

「はい。申し訳ありませんでした」

 ダンジョン探索禁止は立派な罰である。なぜかダンジョンに転がっている物を回収して利益をだすのが冒険者の仕事なので、ダンジョン探索禁止はそれすなわち無収入ということになるためだ。

 

 そしてNについては

「どうする?」

西の幹部が困ったようにつぶやいた。誰かに聞きたいが、誰に聞けばいいかわからない。

 それを受けてニコライが答える。

「どうもこうも、どこかに所属しているわけでもないし悪いことしたわけでもないんですから。ほかのメンツ同じく解放となるのが筋でしょう」

「いや、被害者だろ?普通ならファミリーやパーティーが出てきてやらかした連中に詫びでも入れさせるもんだが」

「まぁ確かに。新人に手を出して何もなしってのはギルドとしても風紀にも関わりますが」

ギルドの幹部も同意。

 ここで「司法の手に渡す」という判断はない。やったらやり返す。もしくは詫びを入れさせる。そういう業界。

 その点はニコライも同意。


 同意しないのはNだけ。

「あの、別に、そういうの拘ってないんで結構です」

「そうか?でもそうはねぇ」

「むしろ辞めてください。目立ちたくありません。というかむしろ」

 Nはそういって三人、あとペドロファミリーのボス、そして残りの二人を見る。

「顔合わせたくないです。なるべく友好的で居たいので。箝口令の件が終わるまでは顔合わせたくないです」

「友好的な話はまぁできねぇよな。だから掴みかかられたわけだし、ほかの連中がみんな聞き分けいいとも限らない」

その点はニコライも納得。

「本人がこういってますし」

「まぁそれもそうか。なら後からとやかく言うなよ」

「わかってます」

そういった訳で解放となる。


 ペドロファミリーの面々はみんなで仲良く、というよりも三人を引っ張るようにして、馬車に乗り拠点に帰っていく。

 ピーターはニコライに調子よく謝りっぱなし。

 キャッスルもご迷惑をと幹部に謝罪。

「少し話をしたいんだが」

西の幹部がそういってニコライを引き止め、幹部二人は下っ端二人に先に帰れと指示。

 そしてギルドに戻っていく。


「これ、弁償ですから」

「こんなには貰えませんよ」

「いや、食べちゃったのはこちらですから。」

帰る前、受付で菓子代とお茶代を弁償しようと受付の女性と問答していたNがいた。

「小銭がないんですよ。貰っておいてください」

「はぁ、そういわれるならいいんですが」

この子新人よね?と受付はNの服装を見て再確認。

 札を一枚。一番大きな額だ。毎月安定した給料を貰ってる受付でも茶とクッキー代だといって気軽に出せるものではない。

「では今度来た時にお釣りを渡しますので」


「おい。面を貸せ」


 その会話に割り込んできたのはニコライ。

 その後ろにいるのは西の大物。

「正直、嫌な感じしかしないんですけど」

「黙ってついてこい。お前も例の当事者だし少し事の進行具合というのを教えてやろうかと思ってな」

そういって両脇を抑えられて奥の会議室に連れていかれるN。

「新人よね。あの子?」

ギルドの受付でもあの二人が冒険者業界の大物と知っている。

 そんな二人が用があるというのだ。

本日はここまで

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ