48話 書くことないからって会話シーンが長すぎるねん
「そーいうわけなの!わかった」
「わかるかバカ。バカバーーーか。」
ペドロファミリーの女ボスはヴァンペルトに怒鳴りつける。
ギルドから呼び出されたと思ったら、会議室にそのまま通され、そこではファミリーの三人が縛り上げられており、アニーとヴァンペルトとNとキャッスルとピーターは5人で缶に入った焼き菓子をを食べながら茶を飲みつつ
「このクッキーどこから持ってきたんですか?」
「そこの休憩室の棚に隠してあったわよ」
「ここにあったんですか。それ私たち受付のお菓子ですから!勝手に食べないでくださいよ!!」
「あ、あとから弁償しますから。すいません!」
などと会話している。
「なんでそうなるの。アニーが恩義を感じていて感謝の言葉を述べたいっていういうし、ファミリーもそれを手伝いたいっていうから捜索するのを私は認めたのよ」
「そんなの建前だけにきまってんじゃん。わからなかったの?」
「え、そうなの」
「そうだよ。あーた、こんなこと言ったら普通だめーっていうでしょ」
「もうやだぁ。前回のあれで謝罪回りしてるのにさ」
そういってボスは5人からお菓子の缶を丸ごと奪いバリボリと勢いよく食べはじめた。
典型的なやけ食い。
「なんかこう、複雑な事情があるっぽいですね」
ピーターはその様子を見て言った。
「ぽいな」
「話してなかったんですか」
「私は自分でやるつもりだったんですが、みんなが協力してくれるってことで、お願いしたらこんな感じになっちゃって。ごめんなさい」
「大変ですね。お疲れ様です」
そんなことを4人はしゃべる。
警備にグルグルまきにされた三人と一緒にギルドで騒ぎを起こしたということで一応この会議室に放り込まれた。
しかし事情が事情、この四人はむしろギルドで暴れる人間とその仲間を抑えたということで表彰物。もう一人は被害者。
「さっきはありがとうございました」
「さすがにあれは見過ごせないよ」
「当然のことをしたまでです」
「Nさんには助けられてますから。でも奇襲には弱いんですね」
Nは残りの4人にしっかりとお礼をいう。
まぁそういうわけで、5人はも一応放り込まれたが「ファミリーの人間が身元引き受けに来たら解放」ということになった。
そしてまぁ、暴力行為を働いた一人と残りの二人は「ファミリーのボスが引き受けに来たら具体的な処罰を相談する」ということになった。
「しかしボス」
「黙って」
「聞いて」
「黙れって!言ってるでしょ!まだ!あなたたちの!声は聞きたくないわ!!」
ぐるぐるまきにされている三人が言い訳を述べようとしたので手に持っていた菓子をこれでもかという勢いで三人の顔に叩きつける。
固そうな焼き菓子だ。手で守れないから顔面にこれでもかと叩きつけられる。まぁクリーム菓子よりはいい。
「落ち着いてよぉ。ヒステリックな女の子は嫌われちゃうわよ」
「いや、これはしょうがないと思う」
ヴァンペルトはボスをなだめるがキャッスルは本心を言ってしまう。
ボスに対して嘘をつく。挙句統括組織であるギルドの事務所でほかの冒険者に対して乱暴沙汰。これで怒られないならそのほうがおかしいし感情的にもなる。
「ま、まぁ、お茶どうですか。落ち着いてください」
その剣幕に驚きつつ、Nは止まらず菓子を食べ続ける彼女にお茶をすすめた。
「このお茶セットどこにあったんだ?」
「休憩室に来客用って書いてあったので借りてきました」
「あの、お客様用のお茶セットがないんですけど知りませんか」
「お、お茶も弁償します!」
アニーが弁償する額がどんどん増えていく
「ふぅぅうぅ」
一通り食べてがぶがぶとお茶を飲んだら落ち着いたようで、ボスはおとなしく椅子に座った。
「それで、聞くべきところも謝るところもたくさんあるけどまずなんでヴァンペルトはこの三人を叩きのめす側に回ったの」
「気分?」
眉がぴくぴく。
「おい、ちゃんと答えろって」
このままでは頭に血が上って倒れかねない。
「うーん。私としてはやっぱアニーちゃんが探したいっていうから手伝っただけっていうの?マブダチだし?」
「そうなんですか?」
「えぇ、よい友人です」
どちらかと言えば清楚系の服装で健康的な生活してそうなアニーとショッキングピンクでクラブであそびトイレの床でゲロを吐くヴァンペルト。
どう考えても合わなさそうな二人を見比べてNはつい聞いてしまう。
「そのついでに話を聞くのはまぁいいかなぁ、私も気になるし、って思ったんだけど、さすがに乱暴はだめよ。だから私も止めたの。それにギルドのしんしょーもよくなるでしょ。昼間から乱暴するのはだめよね」
確かに先ほどまでの取り調べで
「ファミリーの仲間だけど他人への乱暴はいけない。そう思って止めたんです」
と二人で口裏を合わせて言ったら多少心証が良さそうな顔をされていた。
なのでこの二人はちょっと例外扱い。
「あなたはずる賢いわね。まぁいいわ。アニーちゃんは知ってたの?」
「すいませんでした。もう私じゃ止められなくて」
と深々と謝罪。
「あぁもういいわ。あなたらしい。うん、それでそっちの二人は何方の方ですか」
「アナシタシアファミリーのピーターです」
「西に直接雇用されてるキャッスルです。そっちの奴の知り合いだから止めました」
「あ、あぁ、あなたたちね、アニーちゃんのチームを助けてくれたの」
そういって立ち上がり
「しっかりとしたお礼をせずにここまで来てしまってごめんなさい。4人を助けてくれてありとがとうございました。後日になるけど、正式にファミリーからお礼をさえてもらいます。」
そういっ深々と礼。
「あたまを上げてください。私ら下っ端は偉い人に命令されるのは慣れていても頭を下げられるのは対応にこまるのです」
「そうです。当然のことをしたまでです」
「いえ、命令を無視して戦闘を吹っ掛ける人間なんて捨てておかれてても仕方ないわ。それを助けてくれたあなたたちにはとにかくお礼を言いたい」
非常に礼儀正しい女。そんな印象。
まぁ組織のボスなのだからそこらへんしっかりしていないとこまる。
「それで、そちらの子がアニーちゃんが言ってた子」
「えぇ、まぁ、そういうことなんですが」
ちょっと怪訝な顔をする。
「君がやったの?新人さん。よね?」
「みんなそういうんですよね。新人。新人って」
「そのギルドの割高装備はだまされて買うような新人しか着ませんもん」
Nの嘆きにピーターの突っ込み。
「むしろ買ってる人のほうがすくないんじゃないの?私も言われるがままに買った口だけど結局鉄くず屋にうったわ。武器屋じゃ引き取りもしないって言われちゃって」
「私は街で普通に安く売ってましたからそれを買いました。あれも結局ほかのファミリーの新人に譲りましたが」
「それはアニーちゃんのお古だからよ。普通の人のお古なんて誰もいらないわ」
女性陣二人の話にもうわれながら恥ずかしくなり呆れたように笑うN。




