【六十】 序章
高大一貫教育の大学三年生になり、実習のために船で離れ小島へ向かっていた主人公は突然の嵐に遭遇してしまう。
気が付くと大学生男子一名、女子七名と女教師二名だけが異世界の孤島に漂着していた。
ここから孤島でのサバイバル生活が始まる。彼、彼女らは専門分野別に集められたエリート達だった。
生活する上で不可欠な拠点造り、食料の調達から始めることになる。
かつての世界の技術力を駆使した武器や輸送手段を筆頭に様々な開発も行うことになった。
最大の問題は武器、輸送機に使用されていた原料がこの世界には存在し無いこと。
新たなエネルギーを得るために悪戦苦闘するメンバー達。
発見された常識を覆す新エネルギーは後の大発明へとつながって行くことになる。
この世界を統治する王国や巨大生物、未知の病などと格闘する日々が続く。
次々と降り掛かる問題を持ち前の技術力と結束力で乗り越えて行く。
自分達の国を創り上げるため奔走する冒険と青春の物語である。
【六十】 序章(1533)
高大一貫教育の大学三年生だった八城勇作は教育実習のため級友たちと分船して離島へと向かっていた。
ところが突然の嵐に巻き込まれ遭難してしまう。
気が付いた時には異世界の孤島に漂着していた。
乗組員を含めてそれぞれの船に二十名以上乗船していたが、無事を確認出来たのは級友の女子七名、引率の女教師二名、そして勇作の十名だけだった。
周りを海で囲まれた孤島に突然放り出された勇作達。
遭難直前に勇作の機転で各自の用意した専門機器を回収することが出来た勇作達はその孤島を「エルピス島」と名付け、島でのサバイバル生活に突入する。
幸運だったのはメンバーが各専門分野別に集められたエリート達だったことだ。
まずは生活する上で不可欠な拠点造り、食料の調達から始めることになる。
かつての世界の技術力を駆使した武器や輸送手段を筆頭に様々な開発も行うことになった。
そんな中、近隣諸島を統治しているアサルド王国から使者が訪れる。
続いて、アサルド王国の属島であるマルカナ島からは嘆願のために使者が勇作達の元を訪れた。
その内容は・・巨大海洋生物の討伐依頼であった。
開発を行っていた武器を携え、これも開発した水陸輸送機「ホバー」に乗って討伐に乗り出す。
無事討伐をやり遂げた勇作達はマルカナ島の島民から熱烈な歓迎を受ける。
王国からの依頼でコナトラ島近海に出没する巨大海洋生物の討伐も行った。
討伐成功後、王国に招待され正式にエルピス島の領有権が勇作達に認められた。
王都との往復で感じた移動手段の見直しと緊急時の備えについて着手する。
メンバー毎に目標を掲げて取り組んで行くことになった。
大型飛行船への新エネルギーエンジン搭載や潜水艦の強度見直し等を進めている中、事件が発生する。
心愛と花梨の疲労がピークに達し、花梨は飛行場で倒れてしまう。
心配のあまり激怒した勇作は開発の中止を宣言して引き籠ってしまう。
メンバー、特に愛理の説得に少しずつ心を取り戻して行く勇作。
勇作には忘れることの出来ない辛い過去があった。
訥々と自分の過去を話し、メンバーに無理をさせてしまったことを詫びる勇作。
開発中止宣言に至る原因を作ってしまった心愛と花梨の心からの謝罪を受け入れ開発は再スタートする。
勇作達は事件が収拾するとより強固な絆で結ばれる結果となった。
エルピーダ、オケアノスの試験航海も無事に終わった頃、王国からの討伐依頼が舞い込んだ。
トゴイル島近海に出没する深海を住処とする巨大海洋生物の討伐に向かう勇作達。
海中での戦闘に苦労しながらも、抜群のチームワークで討伐は成功した。
勇作を除けばメンバーは全て女性で構成されている。
この討伐前に呼び出された勇作は全員から告白を受け、自分も好きだと一人ずつに向き合って伝えていた。
王国との友好関係を深めていた勇作達に王国を通じてシステア共和国からの使者から嘆願が出された。
「蔓延する疫病を何とかして欲しい」
悩んだ末に、共和国の疫病対策に乗り出す事になった勇作達。
システア共和国は獣人族、エルフ族、ドワーフ族、妖精族、魔人族が暮らす多民族国家だ。
この国で黒疱病とも言うべき疫病が猛威を振るっていた。
獣人族を皮切りにエルフ族にまで感染が広がり、事態は急を告げていた。
ワクチン接種、感染源撲滅、衛生対策の三本柱を掲げて疫病に敢然と立ち向かう勇作達。
二ヶ月程の格闘によって目に見えて疫病対策の効果が現れた。
各種族との関係性も出来上がり、共和国を後にする勇作達は王国に経緯の報告を行った上で久々の拠点へと帰還する。
王国、共和国と有効な関係を築いた勇作達だったが、最後の大国・・ルビナンス教国の争いに巻き込まれて行くことになる。
ここからまた、新たな物語が始まる。




