↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

345/412

爆乳至上主義ではありません!麻弥たんのおっぱいも好きです!

「貴様がオレの弁天様をかどわかした腐れド外道かぁ! そこにひざまづけ! キンタマに風穴空けて打首獄門にしてくれるわぁ!」


 と、ショタボイスですごんできた。


 ――ちっちゃ……。


 なんていうか、麻弥たんのお父さんは酷く可愛らしい姿だった。

 舞恋よりも背が低くて、麻弥たんよりも少し高いくらいか。

 俺よりも頭一つ分以上小さい子犬のような少年が、刀と銃を手にぷんすか怒っている。


「パパ、まずはハニーの話を聞いて欲しいのです。刀と銃は置いて欲しいのです」

「くそがぁあああああ! ついこのまえまでパパと結婚するとか言ってくれたオレの麻弥たんがぁあああああ! これも全部貴様のせいだぞこの娑婆僧がぁ!」


 と、言いながら刀を鞘に納め、猟銃をテーブルに置いた。

 あ、この人チョロいぞ。

 俺は安堵の息を吐いた。


「ほら、パパ、あっちですわりましょ」


 お母さんに手を引かれながらもお父さんは親の仇でも睨むような眼光で俺にメンチを切り続けてきた。


 ――妙な威圧感があるな。


 外見が子供だから怖くないかと思ったけれど、逆にアンバランスでホラーな威圧感がある。


 死んだ殺人鬼が子供に乗り移ったような、そんな感じだ。

 麻弥のお父さん、お母さん、おばあさんがリビングのソファに座った。

 俺、桐葉、美稲は対面側のソファに座った。


 家の中もそこら中にぬいぐるみや花が飾られ、カーペットもカーテンも白やピンク、薄黄色や水色を基調とした子供っぽいもので、家全体が幼い子供部屋のようだった。


 そこに暮らす外見幼児なキュートファミリー。

 ここだけ地球から切り離された別世界のようで、なんだか不思議な感覚だ。

 不思議の国のアリスも、こんな感覚だったのだろうか?


「よいしょ」


 そして麻弥たんは俺の膝の上にオンした。


「麻弥たんはパパのお膝の上だろぉおおおおおおおおおおおお!」


 お父さんが血の涙を流して絶叫した。


「いまのパパは怖いから座りたくないのです」

「ウギィイイイイイイイイイイイイイイイ!」


 ――やめて麻弥たん、君のお父さんが殺意の波動に目覚めているから。


「紹介するのですハニー、こちらが麻弥のパパなのです。パパは人気の絵本作家さんで世界中のこどもたちに夢と希望をプレゼントしているサンタさんなのです」


 しゅっ しゅっ びっ べー


 ――そのサンタさんが中指を立てながら親指で首切り地獄送りサインして舌を出しているんですが?


「おい娑婆僧」


 日本刀をカチャつかせながら、お父さんは悪鬼羅刹もかくやという眼光で俺を睨みつけてきた。


「テメェ、オレの麻弥たんのことが好きって本当か? あん?」

「ほ、本当です。俺は麻弥のことを愛しているしずっと一緒にいたいと思っています!」

「嘘つけこの爆乳おっぱい国民がぁ!」


 抜刀し、上段に構えながらお父さんは吼えた。

 その間、麻弥たんは俺の膝の上から桐葉の爆乳に手を伸ばし、ぽよぽよと揉み始めている。


 ――それは俺と麻弥たんどっちに言っているんですか?


「そんな爆乳女はべらせた爆乳大好き爆乳国民がうちのプリティエンジェルを愛しているわけがない! どうせすぐに飽きたとか言って捨てるに決まっているんだぁあああああああああ!」


 ――しまった! 論破役と思って連れてきた桐葉と美稲だけど、よりにもよって早百合さんをのぞけば爆乳率ツートップのふたりだったぁ!


「正直に言えこの爆乳至上主義者! 何が目的でオレ様の麻弥たんに近づく!?」

「待ってください! 俺は本当に娘さんを愛しています! それにたまたま今日連れてきたふたりがその、そういう胸なだけで俺は爆乳至上主義者じゃありません!」

「今までの放送や動画も全部見たぞ! テメェの嫁は全員ウシチチじゃねぇか! 舞恋とかいう女もGカップなんだろ!?」


 そういえば前の放送で舞恋は全国にGカップだとバレていたな。

 ここで桐葉が口を開いた。


「待ってよおじさん。ハニーは爆乳至上主義者じゃないよ。グラビア業界ではHカップ以上を爆乳と呼ぶから爆乳はボクだけ。舞恋や美稲のGカップは爆乳じゃないし、FカップとEカップの子と、あとDカップの子もいるんだよ!」

 ――桐葉お前何言ってんのぉ!?


「全員巨乳じゃねぇか!」

 ――ほらやっぱり眼光の殺意度が上がっている!


「ふふん、グラビア業界だと巨乳はEカップ以上だからDカップは巨乳じゃないよ」

 ――ドヤ顔でお前は何言っているんだ!?


「Cカップ以上は全部巨乳だ!」

 ――それは貴方の趣味では?


「ごめん桐葉、私、最近GからHになってきているんだけど」

 ――美稲さぁあああああああああん!


「あ、ごめんおじさん、やっぱり爆乳はボクと美稲のふたりで」

 ――桐葉さぁあああああああああああん!


「やっぱり爆乳至上主義者じゃねぇかぁああああああああああ!」

 ――ああもうお父さんがスーパーナントカ人に覚醒しそうになっている!


「パパ、ハニーは大きなおっぱいが好きだけど、それだけが好きなわけではないのです。ハニーは麻弥のおっぱいも大好きなのです!」


「ふぁぁああああああああああああああああああああっく!」

「ちょっ、麻弥! 銃口こっちに向いているから!」

 ――いや待て! 今は俺が爆乳至上主義ではないことを証明するのが先決だ。


「そうです! 俺は爆乳至上主義じゃありません! だから麻弥のことも愛しているんです!」

「じゃあテメェは麻弥たんの体に欲情するのか!?」

「え?」

「将来、麻弥たんと子作りできるのかって聞いているんだよ!?」


 麻弥たん相手に子作りする背徳感と女子たちの前でそんなセンシティブな質問に答えないといけない羞恥心で俺は懊悩するも、ここはへたれている場合ではないと自分の心にムチを打った。


「できます!」

「このド変態クソ野郎がぁああああああああああああああああ!」


 猟銃の安全装置が外された。


★本作はカクヨムでは430話まで先行配信しています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。