来訪者
カバを食べることができなかった3人は、空腹で目を血走りながら、村の方に歩を進めた。
「ほら、こっちだ! 追いついてみろよ!」
「くそ―っ!」
ホワイトタイガーの子どもがブラックジャガーの子どもと村の入口付近で鬼ごっこをしていた。
「あれ・・・・誰か来るよ!」
ブラックジャガーの子どもが村に向かってくる影を発見した。
「ホントだ! 誰だろう、こんな時間に?」
ホワイトタイガーの子どもも、鬼ごっこをやめて、村の外からやってくる影を眺めている!
4つの人影が2匹の目に入ってきた。
「えっ、えっええええっ!」
2匹が見たのは鬼のような形相で村に向かってくる人間たちであった。
「ぎゃああああああああっ!」
2匹は悲鳴をあげながら村の中に戻っていった。
「どうしたんだ、いったい」
2匹の子どもたちが悲鳴をあげて慌てて村に戻ってきたため、村の大人たちが集まってきた!
「ひ、ひいいい!」
子供たちは恐怖でうまく話すことができなかったが、村の入口付近を必死で指さした! 大人たちは詳細が分からなかったが、鍬や斧をもって入り口付近に向かって走っていった。
「今、何か村の中に走っていかなかったか?」
ディアが村の方を眺めながらランドに話しかけた。
「犬じゃないか? なんか鳴いてたような・・・・」
ランドは何か動物に見えたようだ。
「あ、なんか人が・・・・」
リウは村の入口付近に人が集まっているように見えたものが、人ではないことが分かって声が詰まってしまった。
それはディアや、ランド達も同じであった。
「ま、まさか、この村も動物しかいないとか・・・・」
ランドは村で食事にありつけないと思い落ち込んでいるようだ・・・・
「馬鹿ね! 動物しかいないなら、むしろ好都合よ! カバ食べられなかったんだから、取り放題じゃない!」
リウは自然と笑みが浮かんでいる。
「まさか、あれ食べるとか・・・・」
ディアは村の入口付近で、何やら鍬等の農具をもって構えている動物たちを見て、動揺している。
一方、村の入口付近では・・・・
「おい、あ、あれって人間じゃないか・・・・」
「まさか野生の?」
「きっとペットが逃げ出したのよ・・・・」
「逃げたペットは凶暴化するって聞いたことがあるぞ!」
村の動物たちは、おおいに動揺していた。




