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薫野みるく式小説の書き方  作者: 薫野みるく
物書き編(仮)
28/31

オナニーは他人から見えないところでやれ

 はじめに言っておくと、私は流行りのジャンルにあまり好意的ではありません。

 ジャンルというか、それはラノベそのものだったり、異世界系や、男性向けご都合ラブコメだったりします。

 苦手なものについて語るだけで、否定されたと取る方には、この投稿をあまりお勧めしません。それでも読むなら、あとは自己責任でね!



 そもそもなぜ、こんなに「異世界ファンタジー」が流行っているかというと、どこかのネット記事にも書かれていましたが、詳しく調べる必要がないからです。

 そこは私たちが生きているのとは違う「異世界」で、作者が設定したもの以外に、専門的な知識などはいりません。これも私はやりませんが、RPGの世界観を元にした作品が多く、スマホでゲームをする方には、イメージがしやすいのでしょう。

 そこにチート、ハーレムといった要素を盛り込めば、いとも簡単に「オカズのシェア」が出来る。

 異世界を書く者、読む者が共に主人公に自分を重ね合わせ、「ラクして女にモテる、女の体にさわれる」と、そこには欲望が絡んでいます。

 残念ながら、それが現時点の、主にカクヨムで人気の作品傾向です。

 


 私が初めて小説投稿サイトを利用しようと思ったとき、どこに登録すればいいのかと、色々と調べました。ところ、「なろう系」とも言われる異世界転生ものが、最近ではカクヨムをも支配しているのです。

 カクヨムでは、表紙画像等のイメージが一切なく、文字だけの勝負としているところが、第一印象としては良かったです。

 ところが、そのぶんアオリ文に「読まれそうな要素」を含める作品ばかりで、サイトトップには、「女性キャラ」について目を引こうとする文字列が乱立しています。

 「なろう系」という言葉通り、異世界転生ものの起源は『小説家になろう』だったはずですが、まぁ、ひとつの投稿サイトに絞って読む人もいるでしょうし、カクヨムでしか活動しない人の目に触れればと、なろう利用者がカクヨムにも掲載したのがきっかけだと思われます。もしくは、なろうのランキングにうまく載れないから、ターゲットを変更したか。



 なろうとカクヨムのランキングを比較すると、カクヨムには、異世界に交じって、ちらほらとラブコメが見受けられます。

 私はそれをただのラブコメではなく、「男性向けご都合ラブコメ」と呼んでいますが、理由は簡単。ヒロインが都合よく主人公にアプローチしたり、ラッキースケベに巻き込まれたり、タイプの異なる複数の女性キャラに好かれたりするからです。

 現実にはありえない設定や展開を楽しむのが小説だろうという考えなのは、よくわかります。でも、ちょっと待ってください。

 それは「創作」ではなく、ごく個人的な妄想、オナニーのために書かれた独り言に近いのでは……?

 


 男性向けご都合ラブコメのほとんどは、主人公の一人称で話が進んでいきます。

 この本の中にも、『一人称=作者の視点ではない』という項目がありますが、書いている作者は、気づいているのでしょうか。

 自身の趣味嗜好、願望、普段から女をどう思っているか。それらがだだ漏れになり、現実に満足していない、つまりリア充でないから、「自作小説」というていで発散していると、多くの人に露呈するのと同じことに。


 サイトの規定上、R-15に留まる程度ですが、エロは手っ取り早く客を集められるツールです。

 作者は「小説を書く」というオナニーをする。エロにつられた読者が集まる。読者は、「書き手」というオナニストの存在を知りながら、自分好みの展開を期待して読み続ける。作者の使用済みのオカズに群がる読者が、実は一番強欲なのかもしれませんね。

 エロの一時的な集客力は絶大ですが、そこを滅ぼすのもまた、エロ。この、男性作家の蔓延こそが、いわゆる「web小説界隈」のレベルを低下させる原因なのは、間違いないと思います。

 もちろん、「読まれない」ジャンルで真面目に書いている男性作家もいることは存じております。



 何万字にも及ぶ男性向けご都合ラブコメ=オナニー小説が、サイトトップにいくつもあるカクヨム。延々と続く作者のオナニーを享受する読者。

 私はそれがとても気持ち悪いのです。

 嫌なら読まなければいい、ではなく、自分の思い通りに動く若い女を求める、日本人男性の精神の幼稚さに、今後の国の発展は絶望的だと突きつけられるからです。



 どんな異常な性癖を持っていたとしても、表に出さなければ、ネットに吐き出さなければ、他人からは何もわかりません。

 小説を投稿することによって力を誇示したい最近主流の書き手には、「内に留めておくこと」が欠けていると思います。

 性的な妄想をぜんぶ書き記すのが、小説ではありません。動機が妄想なのは、当たり前のことです。性的ではないにしても、私だって妄想力に長けています。

 それをどう創っていくかが個々人の能力であり、本来小説は「想像と創造」を楽しむものだから、だから私は、この流れを変えたくて、文章を書き続けています。文章・小説がうまくなったら、ジャンルだってよりどりみどりなんだぜ。



 とはいえ、私はどうしても異世界と男性向けご都合ラブコメが苦手です。

 私はおそらく希少なファンタジーオンチで、何の特殊能力も持っていない、普通の人間の話しか書かないのですが、「現代ドラマ」のジャンルが絶滅危惧種なのはなぜですか? 誰か教えてください。

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