第140話:そして前公爵は、提案をする。
「――はーい! 発言の許可をいただけますか!」
おどけた口調でそう言ったのは。
『きまじめで、責任感がある』の正反対を行く人物。
ライモン=ファレン=ディード前公爵だった。
「1領民として、円卓会議に提案したい議題が1つあるんだけど……皆々様、お時間の方はよろしいでしょうか?」
しん、と凍りつく円卓会議。
この人は領民の1人であることに間違いないけれど、同時に、僕たちが見上げるばかりだった存在でもある。
革命直後の王都での1件を持ち出すまでもなく、ライモン前公爵を後見人として立てているからこそ今の独立領の平穏がある。それは、残念ながら、間違いないだろう。
心を許せる相手ではない。
敬意を払うべき相手でもない。
ただ、邪険には扱えない。
厄介に厄介を重ねたような存在。
それが、この円卓会議におけるライモン前公爵だった。
「……手短にお願いします」
「領主様、お許しいただきありがとうございます」
ライモン公爵は腹の肉を揺らしながらゆっくりと立ち上がり、実に貴族らしいさっぱりした一礼を僕に向けてから、円卓会議に向き直った。
「提案の前に、まずは、前提を確認しておきましょう」
ライモン前公爵は両手を広げ、朗々と語る。
「『ムーンホーク独立領』とはこちら側からの呼称。対して、『魔法の国』本国から見たならば、この地方は変わらず4大領の1つ、『ムーンホーク領』のままです。
この前提に関して、異論はないかと思います」
……さらに前提の確認を、とライモン公爵は続けた。
「『魔法の国』南方の1領、サンベアー領は、『鉄器の国』『火炎の国』という2大国の脅威に常にさらされています。
ここ数年、『魔法の国』は魔法奴隷たちによって構成された魔法軍を設立して対応にあたっており、そのために魔法奴隷を呼び集めるのが、『招集』という名の義務でした。
それはもちろん、現在でも続いています。
以前と変わらず『ムーンホーク領』には兵力供出の義務が課せられている。
どうせ送りださなければならないのであれば、その義務を特定の戦闘組織で代行することで、民の負担と損耗率を極限まで減らす――革命軍はそのための組織として十分に機能しています。
その活用法は合理的にして実践的。感服という言葉の他に見当たりません」
まるで、白紙の紙に文字を刻んでいくかのように、ライモン前公爵の言葉は整然としていた。
「……あ。ごめん。疲れたから普段のしゃべり方に戻すけど」
がたっといくつかの音がした。
脱力したのは僕だけではなかったようだ。
「で。その『ムーンホーク領』に課せられる義務は、招集だけじゃないんだ」
ざわり、と出席者たちがどよめいた。
だが、それ以上に僕の心がざわめいた。
「もう1つある。
それが近づいてる。
前公爵だったおれから提案しておかなければならないと思って、こうして時間をもらったってわけ」
大きな茶色の瞳が、僕に向けられた。
「覚えてる? タカハがまだ従騎士だった頃、1度同行してもらったはずなんだけど」
記憶を探る。
すぐに、ヒットした。
「…………公爵会議か」
「うん。ご名答」
僕は目をつむる。
僕としたことが、完全に、失念していた。
公爵会議。
それは、四大公爵の重要な公務の1つだ。
年に2度、4人の公爵たちは国王陛下のもとを訪問し、他の四大公爵たちと合議をする。国の行く末を定めるような話題から宮廷での芸術についての話題まで、かわされる会話の内容は多岐にわたるようだ。
だが、それは表面上の話。
その本質は――四大公爵同士による、テーブルの上の、言葉による殴り合いだ。
そこでの振る舞いが各領に分け与えられる権益を左右する、というのは有名な話。
公爵会議の列席者は国王陛下と四大公爵だけではない。騎士団の代表たちはもちろん、王都の文官や、王城に務める学者、有数の資産家、商人など、無数の人々がその日は王城に詰めかける。そんな彼らと会話する時間も用意されている。
誰と近づき、誰を切り捨てるのか。どんな契約を交わすのか。
その結果として、自領がなにを手に入れたか。
そういう能力が試される場だと、騎士団の時代に聞いたことがあった。
ちなみに、そういう意味でのライモン前公爵の手腕の評価は、凡庸とされている。面白いと思った相手にはぐいぐいと踏み込むんだろうけれど、そのほかには興味のない性格が足を引っ張り、こういう評価になるようだ。
「次は冬の公爵会議だね。第3月1日から。年の始まりを祝う荘厳な儀式とともに幕をあける」
2月先。
1月は17日だから、前世の感覚で言うなら1ヶ月先だ。
「2月先、ですかな?」「それならば相応の準備を整えれば間に合うのでは……?」
「……」
僕は文官たちの言葉に応えることができなかった。
結論は明白。
間に合わない。
「残念だけど、全然間に合わないと思うよ」
ライモン前公爵は淡々と言った。
「そもそも、独立領にはあの会議で立ち回るための情報がなさすぎるよね。国王陛下や他の四大公爵がどういう人物か、重要な文官たちの顔と名前、宮廷の中を歩き回るための礼儀作法……そういうのを、おれたちの領主様は知らない。あまりに無知だ」
がたんっと大きな音が連鎖した。
「前公爵ッ!」
「いかにあなたといえど、無礼であろう!」
「領主様は革命を成し得た偉大なる魔法使いだぞ!」
出席者たちから怒号が飛ぶ。
だが、ライモン前公爵は眉一つ動かさなかった。
「事実を事実のまま指摘してなにが悪いのさ? それとも、想像力が追いついてないの? あの場で無難に立ち回るってことがどれほど難しいかなんて、ちょっと考えてみたらわかると思うけど」
だってさ、と前公爵は肩をすくめた。
「やつら、たぶん、新公爵の揚げ足をとることしか考えてないでしょ?」
「…………」
そのとおりだ。
もし僕が宮廷での振る舞いに失敗すれば、それを理由に『公爵として不適格』という烙印を押されるのは間違いない。
「あの場で求められることは、あの場に独自のルールなんだよ。言葉遣いも、必要な知識も、それ専用に特化されてなくちゃいけない。……魔法の実力なんてこれっぽっちも重要じゃないよ。それどころか魔法の話なんて『無粋だ』って言い捨てられておしまい。革命の話なんてした日には、即刻冷や飯を食うことになるだろうね」
円卓会議に、重苦しい沈黙の垂れ幕がおりた。
想像以上に厄介な行事に、僕はブルーな気分になる。
領内の改革が勢いづいてきたこの時期に、こんな最悪のイベントが待っていたとは……。
欠席……するわけにもいかないだろう。
かといって、完ぺきな振る舞いをするためには、膨大な情報を頭のなかに入れておかなければならない。
「……じゃあ」と、沈黙を破ったのはリュクスだった。「俺が行くのはどうかな? 俺は宮廷の作法が分かるし、文官たちの中でだれが重要な人物かもおおよそ見当はついてる。おっさんがある程度の予備知識を仕込んでくれれば――」
「調子にのるなよリュクス。公爵会議だぞ」
「……っ」
淡々とした前公爵の言葉がすべてだ。
リュクスは貴族の血を引いているけれど、今は単なる筆頭補佐官でしかない。
「結論ははっきりしています」と僕は言った。「ライモン前公爵の知識を僕が吸収し、なんとかやりすごすしかないでしょう」
「まあ、それが無難だろうな」
「では……今日の話は、その対価として何かをよこせ、というような類の用件ですか」
ライモン前公爵はやや驚いた様子で僕を見た。
「珍しいな、タカハ。外れだよ。そんなことをおれが言うとでも?」
「……なぜ?」
「だっておれはお前のファンなんだ。お前が本気で公爵会議に出ようってつもりなら、おれがそのための協力を惜しむはずないだろ?」
「……」
全っ然、信用できない。
かたよった知識を植えつけて自爆させるつもりじゃないのか。
「公爵会議を議題にあげてくれたことには感謝しています。
それでは……ライモンさんの提案とは?」
聞くだけ聞いておこう。
どうせ厳しい戦いならば、この人の提案を聞くことにも少しくらいの価値は生まれてくる。
そういうつもりだった。
「――この公爵会議の問題、シンプルな解決策が1つあるんだよ」
ライモン前公爵があっさりと言い過ぎたせいで、僕は一瞬、その意味が分からなかった。
「解決、できるのですか? 本当に?」
「うん。領内の改革に忙しい領主様の手をわずらわせることなく、公爵会議を『ムーンホーク領』がそつなくこなすための魔法みたいな解決策。……どう? 気になるよな? な?」
もったいつけたその口調がひっかかる。
だが――だれもが聞かざるを得なかった。
リュクスですら息を殺して、血を分けた実の父親を見上げている。
ライモン前公爵は不敵な笑みを浮かべ、言った。
「――――おれを行かせればいい」
ぽかん、と。
目の前で豆鉄砲が放たれた。
「…………は?」
「ムーンホーク領の前公爵にして、現独立領主の後見人であるこのライモン=ファレン=ディードを、独立領の正式な代表として公爵会議に送り込めばいいんだよ」
じわじわと言葉が脳に染みこんでくる。
ライモン前公爵を行かせる。
革命で転覆させられたかつての支配者を、再度、代表として送りこむ。
それは、突拍子もなさすぎて、あり得ない提案のように思えた。
だが。
僕の考えは進む。
メリットとデメリットを天秤にかけてみる。
数秒後――自分の目がおどろきに見開かれるのを、僕は他人事のように感じていた。
「な、なにを馬鹿げたことを……!」
「あなたに信頼をおくことができるものか!」
「王都と内通するつもりではないか!」
「もちろん、独立領はおれのことを信頼しちゃだめだよ。野放しにすればすぐにでも俺は王都と内通するし、いや、そもそも、おれは王都に逃げ込むことしか考えないだろうからね。――それは、前提でしょ?」
参加者たちの怒号が飛ぶ。
そのすべてを無視して、ライモン前公爵は続ける。
「だから、護衛をつければいいのさ。
おれが独立領の不利益にあたることを言い出さないように、あるいは、逃げ出さないように、監視する付き人をおれの右後ろにいつも立たせておけばいい。
おれは『魔法の国』への忠誠があるわけじゃない。小指の先くらいはあるかもしれないけどさ、死ぬことだけが最悪の結末だと思ってる。
つまり、だれかがおれを操縦すればいいってわけ」
独立領の不利益となるようなことを口にした瞬間に、ライモン前公爵の命を奪う。そういう条件をつけておけば、たしかにこの人は宮廷で『独立領のために』行動せざるをえない。……けど。
「……むふふっ……」
出席者たちの視線を一身に集めるライモン前公爵は瞳を輝かせていた。
どこか狂気的なその光は、いつか見た。いや、何度も見た。
この人は、この状況を、面白がってる。
「おれの宮廷内の評価は凡庸ってことになってる。けど、凡庸は凡庸なりに、爪を研いでるものさ。独立領に還元できるようなカードをでかいやつだけでも数枚もってる。今回の公爵会議で、それを全部切ってきてやるよ」
ライモン前公爵は僕に向き直った。
「これが、おれの提案」
ぎらついた視線が、まっすぐに僕を貫く。
「さあ。どうする? 領主様」
「…………」
僕はなんとかポーカーフェイスを保った。
だが、その裏側では、脳みそが発火寸前にまで加速していた。
いくつもの数字が頭の中を駆け回る。
1番の鍵になるのは――この人が何を大切にしているか、だ。
もし、ライモン前公爵が命よりも大切ななにかのために王都へ向かおうとしているのなら、ここまでの言葉は全部まやかしだ。送り出してはいけない。
だが、ライモン前公爵が本当に自らの命をもっとも重んじているのなら――メリットの方がはるかに大きくなる。
ライモン前公爵にとって、公爵会議はプレッシャーがかかる場所ではない。慣れている。自由に振る舞うことができるし、他の公爵たちの追求の発言ものらりくらりと躱すことができるだろう。独立領の不利益になるようなことも言わないはずだ。それに、なにかの権益を獲得してきてくれる可能性もある。
そして、この場合――僕は領内の改革を全力で推し進めることができる。
新数記法や新貨幣、魔法の研究に打ち込める。
『魔法の国』の本国が公爵会議に意識をとらわれている冬の間に、独立領を強くすることができる。
「僕は……」
どっちだ。
この人の真意はどこにある。
面白い……?
この人は、なにを面白がっている……?
「独立領主として……」
ライモン前公爵と接してきた記憶が、次々に蘇る。
――奴隷として見上げた幼少期。
――従騎士として認識された入団の日。
――正騎士の叙勲を受けた謁見の広間。
そして、――革命の炎を前に瞳を輝かせたあの表情。
『タカハのファンなんだ、おれは』
ふと、僕は気付く。
その瞳は、ずっと、僕という個人には向かっていなかったのかもしれない。
この人が面白がるのは。
自分の命がかかっている、その状況だ。
僕が『前公爵の命を脅かし続ける存在』だったから、前公爵は僕を気に入っていた。魔法奴隷たちを、ゲルフを、革命を、そして、今の僕を面白がるのは、きっと、そういう理屈。
ギリギリの興奮を、果てしないスリルを、この人は貪欲に追い求めている。
だとしたら。
ライモン前公爵がもっとも恐れるのは、その快感の終焉。
――――死だ。
「僕は、ライモン前公爵に、公爵会議の代行出席を依頼しようと思います」
「――――」
反論の声は上がらなかった。
だれもが生唾を飲み下す音が、この議題の難しさを証明しているかのようだった。
だが、決断した僕は妙にさっぱりとした気持ちでいた。
たぶん。
たぶんだけど。
これは間違いじゃない。
「その護衛団の長はリュクス=アルベルト補佐官が適任でしょう」
「はい。お任せを。領主様」
リュクスは切れ長の黒い瞳を僕に向け、深く、頷いた。
マジで任せといてよ、とその顔には書いてある。
「さらにガーツ将軍、革命軍から精鋭部隊の選抜を」
「承知した。……前公爵が会議の期間中、安心してお休みいただけるような、凄腕ばかりを揃えるつもりだ」
「……あぁ……。本当に、頼もしいねえ……」
ぷるり、と前公爵の頬の肉が震えた。
吐息もどこか揺れている。
ライモン前公爵は目をつむって、かすかに身を震わせたまま、言う。
「後ろから杖を突きつけられて……、前からは牙を剥く兄様たち……。でも、おれは独立領にプラスになる言葉しか使えない……なんてさぁ!」
ばん! とライモン前公爵は強くテーブルを打った。
顔をうつむかせたそのままの姿勢で、前公爵はその身を震わせ、叫ぶ。
「くううぅっ! 想像しただけで、わくわくするなあ! 公爵会議を前に、憂鬱にならなかったのは初めてだ! ……なあ、タカハ!」
「……なんですか、ライモン前公爵」
「思い切り、やってきちゃってもいいんだよな?」
きらきらと輝く瞳と。
反動のように震えている前公爵の指先。
それを見た瞬間に――僕は、自分の勘が外れていなかったことを確信する。
この人は、本当に、すごいことをやらかしてきてくれるんじゃないか。
自分の、面白いという欲望を満たすためだけに。
「それが独立領の利に叶うのであれば――全力で」
「ははぁっ!」
ライモン前公爵はたっぷりと時間をかけて、僕に一礼を向けた。
生まれたその瞬間から、四十年以上の時をかけて磨き上げられた、貴族としての礼。
……それは、悔しいけれど、たった2月で真似することなど到底できないような美麗な仕草だった。
顔は伏せたまま、瞳だけを僕に向け、かつてのムーンホーク領の支配者は言う。
「このライモン、微力を尽くすことをお約束いたします。我が公爵閣下」
――
独立領代表として、前公爵に公爵会議への出席を命じる。
その決定には少なくない反発があったけれど、その分、護衛団の選抜には十分な時間をかけた。
人数こそ17人隊が8つ、136人という小規模。
だけれど、武術、魔法といった戦闘技能、偵察や隠密行動といった工作技術、地政学や法学の知識に精通する人材をバランスよく抜擢した。もちろん、ライモン前公爵の手のかかっていそうな人物は排除してある。
そして、その護衛団の団長は、僕がもっとも信頼のおける人物――
「リュクス! 早く乗りなよ! 寒いからさー!」
すでに酒をあおっているのか、馬車の扉から顔を出したライモン前公爵がややゆるんだ声で叫んだ。
「じゃあ、タカハ。行ってくる」
冬に閉ざされようとしている領都の正門。
街道の整備を革命軍に依頼すれば、馬車がなんとか走れるというギリギリの季節だった。
領都周辺の草原地帯は雪に覆われている。
吐息が、白く、同じ色の空に立ち上っていく。
そんな背景に、黒髪と黒い犬耳をもつ青年のシルエットは、くっきりと際立っていた。
防寒着を重ねた旅装のリュクスに、僕は右手を差し出した。
「頼む。君にしか任せられない大任だ」
「ははっ、なんか照れるな、こういうの」
手袋ごしに、僕たちは手のひらを握り合う。
リュクスの握力は強く、たしかな手応えを感じるのも一瞬。
僕たちはすぐに手を離した。
男同士の握手に時間は必要ない。
「タカハ……」
だが、別れる直前、リュクスはどこかためらうような瞳で僕を見た。
「……俺、ここんとこずっと、胃が痛い」
目を見開いて見れば……リュクスの犬耳は、いつもよりどこかくたりとしていた。
リュクスは僕に視線を合わせると、堰を切ったかのように言葉をつむいだ。
「不安だ。怖い。あのおっさん、俺たちの想像以上のことをしかけてくるかもしれない。そうなったとき、俺は、タカハの代行者として、正しく振る舞える自信がないんだ」
「リュクス…………」
当たり前の話だった。
誰にも解答が分からない。
そんな状況に放り込まれる可能性はいくらでもある。
最悪の場合、命をかけて王都を脱出しなければならない。
「…………ごめん、弱音言った」
だが、リュクスはすぐにきらりと輝く微笑を浮かべた。
「頼れる戦士や文官の人がたくさん来てくれてる。みんなと協力して、俺の全力でことにあたるよ。公爵会議の件も、それから、例の件も」
「公爵会議を最優先で構わない。けど、たぶん……」
「うん、分かる。公爵会議で動き回ってれば、そっちも対応していけるってことだよね?」
「そう僕は予測してる」
「オッケー。マジで任せといて」
「帰ってきたら、たっぷり休暇をあげるから」
「それが何よりのご褒美だな!」
すー、はー、とリュクスは深呼吸をした。
切れ長の瞳はもう、ぶれていなかった。
見るものすべてを惹きつける微笑を浮かべ、リュクスは馬車に向かって1歩を踏み出す。
「じゃ、行ってくるよ。領主様」
ひらりと手のひらを翻して。
リュクスはライモン前公爵とともに、王都へ旅立った。
これほど露骨すぎる伏線は、たぶん伏線とは言わないのかもしれませんね。(どれとは言いません)
ライモン前公爵は、一般的なライトノベルではサブキャラにもなりにくい人物かと思います。が、個人的にはとてもお気に入りの人物像です。
読んでくださっているみなさんのお口にあえばいいなと思いつつも、基本的にやりたい放題動かしてしまいます。まさに今回のように(笑)
次話から、ふたたび話の中心はヒロインたちへ戻っていく予定です。
ぜひぜひ、続きもお付き合いいただければ幸いです。




