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「なぁ…日比野」

 金髪、黒縁眼鏡の男が目の前に座る男に声を掛けた。声を掛けられた男がグラスを手にして顔を上げる。見上げる顔はどこか生気が無く、やつれている。

「お前さぁ、聞くが…」

 言って男が手元にグラスを引き寄せる。引き寄せると瓶ビールを注ぎ、それを一気にぐぃと喉奥に流し込んだ。

「なんだ?山岸」

 日比野と呼ばれた男が金髪眼鏡をそう呼んだ。ビールを飲みほした金髪眼鏡が、日比野と呼んだ男のグラスにビールを注ぐ。

「お前さぁ、『漫画家』と『小説家』どちらがこれからクリエイティブで生き残れると思う?」

 問いかけられた男が僅かに眦を上げる。男は生気の無い様な表情を先程までしていたが、しかし言葉に反応したのか、それとも瞬間口にしたビールが回り始めたのか、段々と頬が朱に染まる。いやもしかしたらそれだけではないかもしれない。

(嫌味なことを言いやがって)

 これが男の顔を朱に染めた本音かもしれない。


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