79:いつから呪術だと(以下省略
――睡眠妨害兼覗きだった子をアル王のとこにやって翌日。
私はすこぶる思ったことがある。
「結局、呪術ってなんなんだろ?」
「随分と急だな……」
「いや、ずっと思ってたんだよ。」
呪術って名称の割に呪術ぽくないし。
なんとなくそういうのってやっぱり長ったらしいの使いそうだし。
ただ単に私の使い方が悪いのかもしれないけど。
だから私はもう一度呪術書を読んでみることにした。
じ……じっくり読む……
「小説とかなら読めるのになぁ……辞書系はどうも読む気力が……」
「どういう感じ……おー……まじで辞書じゃねぇか……」
そう、辞書なんだ。言うならば。
最初の方に諸注意とかが書いてあって、3分の1くらいは単語みたいなのに役割的なのが書いてある感じ。
本来はこの単語を組み合わせなきゃいけないらしい?
「あとは想像力……ってまた結局想像力なのか!」
「だからその2つがおまえに合う職業だったんじゃね?望月、おかわり」
「あぁ、それなら納得だわ。……てか佐藤、それもう5杯目じゃん」
佐藤が何を食べてるのかと言えばビビンバ丼だ。
ちょっとピリ辛がうまいアレだよ。
――後々から呪術師についてアル王に聞けば、本来は言葉の組み合わせで初めて呪術が発動するものらしい。
あれ、じゃあ私のちょっと違くね?――
「てことでビネガーさん、私ってホントに呪術師なの?」
「そう言われますと困りますね……あの時見えたのは確かにクリエーターと呪術師だったので。」
「そっか。ていうか、他に想像力系の職業ってあるの?」
私の質問にビネガーさんは少しだけ考えていくつか例をあげてくれたけど……正直どれもピンとくるものはなかった。
「あ、じゃあ職業全部の本あるの?ここって」
「えぇ、それなら書庫にありますよ。」
「こうなったらちょっと総当たりしてくる!」
別に呪術に不満があるわけじゃないんだよ?
ただ気になるだけだし。
そんなこんなで書庫にまた来たわけだが……
「えっと、どの辺だったっけなぁ……」
前に来たときは適当に流し見しかしてなかったから実は細かい場所を忘れたなんて……言えない。
まぁ、でもなんとなくうっすらとは覚えてるしなんとか……なったわ。
「にしてもこう見ると職業の本も結構あるんだなぁ……」
クリエーターとかはいいとして、どの辺から見て行こうかな。
結論で言えば一番奥の方から順番に見ていったけど。
2,3個ちょっと気になる職業があった。
「……そうか、何かもの足りないと思ったら言霊とかそう言う系ないんだ。」
ていうか、そう言う系はないのになんでサイキッカーとかあるの。
そもそもこういう職業って誰が決めてたんだか……
この辺もアル王に聞こう。そうしよう。
あ、ついでにあの子にも会いに行くかな。
今日も私にとってのんびりな一日が過ぎて行く……
ついでに言えば、佐藤はあの後ビビンバ丼を7杯まで食べて仕事に行ったよ。
絶対横っ腹痛くなるパターンだと思うんだけど……
結論で言えばオモチのは呪術とはちょっと違うって話。
概念の問題ですけど。
ついでに食い過ぎ佐藤。




