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23:サトウとオモチの2人旅。

と、いうことで翌日。

とりあえず塩とビネガーさん達用のお弁当を作って、私達の分はやっぱり作らないけど。

あとはとりあえずカヒーに渋い顔をするカルーアさん用にちょっとした甘いものを用意して

今日の準備も完了。


「てことで佐藤行くよー」

「おう。」

「モチヅキさん、サトウさんお気をつけて。」


跳ぶとこはやっぱりビネガーさんの家の中庭で。

私は佐藤と手を繋いで準備万端。


……まぁ、この時点でもひと悶着あったけどね……


とにかく私は目印を思い浮かべ、転移の呪法を口ずさむ。

一瞬、風が舞い上がるような感じを感じて

次に目を開ければそこは昨日までいたリン大陸に間違いなかった。


「へぇ、ここがリン大陸ってとこかぁ……なんもねぇんだな。」

「まぁ、国はないってだけで文明がないとはあのショタ爺言ってないからね。この先もまっさらかはわからないよ。」

「ショタじじいって……まぁ、言い得て妙か。」

「そういや佐藤達ってショタ爺……じゃなくてアル王に会ってたんだっけ?」

「おう。ビネガーに召喚された日にな。」


一応会話をしながら社畜号を展開してたよ。

展開して、後ろの……なんていうんだっけ?ドアとも違うし……まぁ、荷物出し入れするとこを開けて

閉じない様につっぱり棒を設置して……


「佐藤ー、これで閉まっちゃわないか確認してみて」

「おー。あ、望月俺の飯は?」

「のり弁でいい?」

「おう。……うん、大丈夫そうだな。」


ていうかよく考えたら私だけ漕ぎ続けるのか……

後ろにもつけようかな……ペダル。


一応その相談をしてみた結果、たまに漕いでくれることにしてくれたらしい。

だから後ろにもペダルをつけた……けど


「ださいな。」

「ださいね。」


まぁ、他に見てる人いないからいいんだけどさ。

所詮は社畜号だし。


「じゃ、まぁ。出発しよう」

「おー」



キコキコという音と共に進む社畜号。

私達は社畜になることあるのか知らないけど……


「のどかだねぇ……」

「だなぁ……」


ちょっとずつ緑が増えてきた感じはするけど魔物という存在がくることもなく。

ただ刻々と時間と距離だけが進んでいく。


……でも、こういうときこそ何か来る気がするんだよなぁ……


そう思った瞬間、とても強い気配みたいなのを感じた気がした。


「佐藤」

「おう、なんか来るな」


佐藤もその感じに気付いたらしい。

そしてすぐにそれは現れた。


ただ、私達の第一声は……


「「ちょ……かっけー!!!」」


だった。


いや、だってかっこいいじゃん。真っ黒くて赤い目をした竜ってさ。

某赤黒竜と某青白竜どっちイメージにしようかと悩んだ時期がありました。

いや、2種類ともよくは知らんけど。

感想貰えるようになる文章にはまだまだ程遠いんだろうなぁ・・・・

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