122:サトウが囲まれればオモチが燃えるだけ
ゼロのとこにココアのクッキーをおやつとして持ってって、今現在、私は騎士団の小さい窓から佐藤の方を覗いてるわけだけど……
「くっ……そういえば佐藤も傍から見ればモテる人種だったの忘れてた……」
そう、私の目線の先で佐藤は女性におしくらまんじゅうされていた。
あ、佐藤にくっついてってる陽翔のメスが佐藤の頭に登って威嚇してるみたいだけど……あんまり効果がないのかな?
……ていうか爪立てないで陽翔、痛いから……
「えーっと……パチンコは確か……」
クリエーターの力を使って私はパチンコと各種悪戯用玉を作った。
べ、別に怒ってないし……
覗き穴からターゲティングをして、適当な玉を次々に発射させていく
もちろん陽翔には当てないよ?それくらいなら私にだってできるし……っ
全弾撃ち尽くした結果、佐藤を囲っていた女の人達はギャーギャー叫びながらどっかに散って行った
ケッ、ざまぁみろー
「……望月、そこにいるな?」
「いるけど佐藤いつの間に移動してきたの」
女の人達が居た時はだいぶ離れてたはずなのに、佐藤はいつの間にか私が覗いている小さい窓のすぐ傍まで来ていた。
あれー?目、離してなかったはずなのに……?
「まぁ気にすんな。それよりもう俺も終わるから一緒に帰るぞ」
「うん、いいけど昔はあんなに嫌がってたのに……」
「萩兄達を意識する必要がなくなったからな。そこで待っとけ」
「へーい」
……勉強したからなんとなくわかったぞ……
たぶんあれだ、佐藤なりの配慮的なあれだと思う
まぁ、違っててもいいけどさ。
それからすぐに佐藤と合流して、ビネガーさんの家に向かってる間
何度か刺々しい視線があった気がするけど佐藤が一緒だったからそれほど気にはならなかったからやっぱり佐藤はこの為に居たのかもしれないなぁ
「でもさ、こういうのってどういう効果あるの?」
「まぁ、マイナス方面のが多いだろうけどやりようはあるからな」
まって、それじゃあ私生贄じゃないか。間違った囮じゃないか
けど佐藤はブツブツと独りごとでだいぶ絞り込めたなとかこれは班長らへんに頼むかとか言ってた
……佐藤も大変だなー(現実逃避)
――後日、佐藤は見習い卒業試験を受けることになったと教えてくれた。
その試験に合格すれば佐藤は一端の騎士団員になり、正式な5班の班員になるらしい。
あと給料があがるんだって。
「そしたら家借りようぜ」
「えー」
佐藤は2人暮らしがしたいみたいだけど私は正直まだ書庫の本を制覇してないからまだここでお世話になりたいという本音があった。
まぁ、それも佐藤に給料が入ってからか。
――見習い卒業試験のひとつにインキュバスからの魅了攻撃を耐えろとか言う試験があるなんてもちろん私は知らない。――
ただしオモチはヤキモチだと自覚してない。
そして卒業試験のインキュバスは以前サトウに物理で殴られた彼女です。
だからこの試験が休止中だとさらに知らない見習い勢とオモチでした。




