表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
129/158

番外編16:陽翔の話と思ってたはずなのに微妙にずれた気がする話

ただ眠かっただけなんだ……

あ、真ん中の方は陽翔オスの視点です!

――そういえば、陽翔の鳴き声とかって、聞いたことないなぁ……って思ったのが最初だった。


「……は?陽翔の鳴き声?」

「うん、白竜さんに聞いてもどうだったかなって言ってた」


あの時から私に懐くように肩によく乗ってる陽翔のオスも、昼間は騎士団に行く佐藤の肩に乗ってって帰ってきたら真っ先に私の肩に乗る陽翔のメスも。

やっぱり1回も鳴き声をあげたことってない気がするんだよね


……もっとも、ただ私達が気付いてないだけなのかもしれないけどさ……



***



(……それで、そっちはどうだった?)

(女の人がいっぱいよー。本人はスルーしてたけど)


ぼくらは、いつも一緒だけど一緒じゃないときも意識が繋がっている唯一無二という存在なんだ。

彼女には手足がないからぼくがぎゅーってする。

彼女にぎゅーってされたらぼくの首が締まっちゃうからね。あれこわかった……


(おじょうさんのほうはどうだったの?)

(いつもと同じだったよ。自由気ままにあちこち行ってたよ)


どうしてぼくらがこうしておじょうさんにくっついているのかと言えば単純な話。

ぼくらはこうして意識を通して意思疎通をする故にぼくら以外の意識の奥の方も割と見える方だからね

白さんの頼みごとでおじょうさんをお迎えに来てみればおじょうさんが意識の奥底で誰かを意識してるのが見えたから帰った時に彼女を呼んでいっちょお手伝いしよう!ってことになっただけなんだよ。


彼女がぼっちゃんの意識を見た結果、ぼっちゃんもまたおじょうさんを意識してるってことがわかったからこうやってぼくらはお手伝いをしている。


(ぼっちゃん、自覚するくらいに意識してるのにね)

(おじょうさんが無意識だから進まないんだよね……)


ぼくらは今日もまたどうすればおじょうさんが自覚して意識するのか話し合い(物理)をするけど

結局また答えに辿り着くことなくぼくらはまた夢をみていた


ぼくらが寝てるうちに洗われてるのか、起きた時はいつも毛とかがふわっふわになってるんだよね

彼女もふわっふわになってたけどね。



***


「佐藤さとう、見てみて。陽翔達寝てる!」

「おー……てかこいつらって寝るんだな……」

「そりゃ生き物だもん寝るでしょ」


とりあえず2匹はお風呂入るときに一緒に入れるとして……

ホント、この子達が何を考えてるのかわかんないよなぁ……


「……そういえば佐藤、陽翔を連れてって大丈夫だったの?」

「おう、逆になんか尊敬するような目線を受けたんだけど。主に同じ班のやつらに」

「この辺で陽翔ってどういう風に見られてるんだろうね」


私達はもちろん知らない。

この陽翔達が伝書を司ってる故に番いを見ることができた男女は両思いになれるという噂があることを



――私の佐藤に対する感情がなんなのか理解するきっかけとかも全てが陽翔達で、その為にこの子達が私にくっついていたなんて……ことを知るのはもうちょっとだけ先の話――

てことで陽翔は意識で会話をします。

直接話しかけてます的なあれ。


ちなみにじゃないけど、陽翔達の言うおじょうさんはオモチのことで、ぼっちゃんはサトウのことだよ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ