112:一応の経過聞き
――海に潜ってから数日、佐藤から聞いた話ではその数日の間、カイルさんがまたどっかに行ってたらしい……ていうか、確実に神聖領行ったでしょあの人……
……そういえばあそこって人類至上主義だけど……カイルさんが行って平気だったのかな……
まぁ、たぶん関係ないんだろうけどさ。
「……また演習になるとかならなかった?」
「そうそうならないとは団長言ってたからな……」
でもさ、絶対そこにただしって付きそうな気がするけどね。
とりあえず1回アル王にカイルさんが行った結果どうなったのか聞きに行こうかなぁ……
なんか嫌な予感しかしないけど。
「てことで、どうなったの?アル王」
「……望月よ、おぬしはホント……まぁよい。カイルが行った神聖領のことじゃったな?」
「うん」
私が頷いて数分、アル王はそっと目線をそらしてホント聞こえるか聞こえないかくらいの声量で言った。
「少し、カイルが本気を出し過ぎてのぅ……危うく島そのものをなくすとこじゃったよ……」
「一応聞くけど……リデルさんは止めなかったんですか?」
「リデルもあの国に対してはのぅ……まぁその、思うことがあるようでな……」
これは……あれかな?
俗に言う逆鱗に触れるとかなんとか。
まぁ、カイルさんからすればたいしたことじゃないって言いそうな気がするけど
「あの海に流れてたあれは大丈夫なの?」
「あやつも言っておった通りじゃ。その気がなけば大して影響はないが少しでも信仰心があったら染まりやすいってだけじゃの」
「じゃああれって魔法なの?薬なの?」
危険性はないにしてもさ、人って何かに信仰ないし信じるっていうものあるし
どう考えても危ない気がするんだけど
……そもそもアル王とかってその辺のものないのかな?
「あれは魔法薬の一種じゃな」
「魔法薬……それって作る専用の職業とか居たりするの?なんか居そうだけど」
「正解じゃ。普通の薬は薬師が作るんじゃが魔法薬は薬師では作れんのじゃ。魔薬師という」
……響きだけ聞けば危うい人に聞こえる職業だよね……
とりあえず完全に特殊なタイプの職業のひとつらしい。
「魔薬師は魔道士と薬師の適正があって初めてなれる可能性を持つ職業なんじゃよ」
ちなみにで言えば、ソルトさんは魔道士と研究者の適正がある人だったって。
そのまんまだよね
「神聖領にはその人がいるってこと?」
「そうじゃ。だいぶカイルにしめら……やられたらしいがのぅ」
何故に言いなおしたし。
ついでに魔薬師っていうのは薬を調合する時に自身の力を変換させながら調合するから魔法薬という特殊な薬になるらしい。
そしてカイルさんはその魔薬師にとって一番大事な器官と呼ばれる場所を切断させたらしい……
「それってつまりその人はもう魔薬師としての力が使えないってこと?」
「そうじゃ。元々薬師としての才もあったらしいがのぅ……もったいないことじゃ」
神聖領の上から命令されて作ってたってことみたいだけど結局はその人自身の罪には違いないのか……
……うん、関わることがなくてよかった!!
「じゃあ後は様子見でいいんだね?」
「そうじゃの。まぁ、カイルにだいぶやられたようだしのぅ……当分は大丈夫じゃろう」
……とりあえずさ、カイルさんってマジで破壊者だよね。
だいたいカイルに任せれば復興的意味でその場所は他に手が出せなくなります。
そしてカイルがそこまでやるとわかってても止めなかったリデル。
一応カイルとリデルは同等の存在ですが、いろんな意味でリデルの方が上です。
あ、もしリデルとカイルが例の魔法薬を服用した場合、アル王に対するあれがある意味で酷くなります。
つまりそういうお薬




