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番外編15:やっぱり1回は入れたい病気ネタ

――唐突だけど、私は熱が出たらしい。

それを最初に気付いたのは佐藤だった。


「おい望月、おまえ……体温計作れないか?」

「ふぇ?体温計?どーん」


佐藤に体温計を要求されたから振って温度さげるタイプのあれを作ったら口に咥えさせられたよ?


「3分大人しくしとけよ」

「ふぇーい」


にしてもなんなんだ。

そう思いながら大人しく3分待ってたら佐藤に体温計を抜かれた。


「……望月おまえ……とっとと寝ろ!」

「え、なんで?」

「おまえってホント……ガキんときからそこも鈍いよな……」


そう言いながら佐藤は私の目の前に体温計を見せてくれたけど……ん?37.6……?

えっと、私の平熱が36.0だから……


「あっれー?」

「あれ?じゃねぇだろ……」


そのまま私は佐藤に連行され、部屋のベッドに寝かしつけられた訳だけど……

え、こいつなんでこんなに過保護になってるの……


ていうかあるのは熱だけなんだけどなぁ……

だから米を出したり、タオルを出したりしてるわけだけど!

そのタオルは佐藤は水の魔法でひやっひやにしてくれた。

てか……佐藤の使える魔法の幅ってどんだけあるんだろ……


「後で飯持ってくるからそれまで大人しく寝とけよ」

「佐藤のしんぱいしょー」

「……陽翔、見張り頼んだ」


陽翔2匹は佐藤の言葉に頷き、ゆっくりと私が寝てる枕元に降りたって、もう一度佐藤に向けてこくりと頷いていた。

……ていうかいつの間に仲良くなってたの……



うとうとしてるうちに窓の外は気付けば暗くなり、見張りのはずの陽翔達はすやすや眠っていた。

……ていうか、寝過ぎてお腹すいてきた……

そう、思ってるときだった。


「望月起きてるかー」

「佐藤お腹すいたんだけど。」

「だろうな。」


そう言いながら佐藤はお盆に乗せたものを渡してくれたけど……

なんか美味しそうなにおいが……


「……おかゆ?」

「おー。基本の調味料くらいはあるからな。」

「え、つまり佐藤が作ったってこと?」


まじで?そんなことを思いながら何度かおかゆのにおいを嗅いでたら佐藤がため息をついてたけど……

気にしてられるか。ていうかなんでこんなに美味しそうなの……


「とっとと食え。そして寝ろ。」

「はーい」


……とりあえず、佐藤が作ったおかゆは思いのほかおいしかった。

若干悔しいけど本人には言わないんだから!!



――その日の夜、どうやら私の熱があがったらしい。

時々おでこにあるタオルが冷たくなるのを感じながら若干魘されながら寝てたけど……

そういえば、小さいときもこんなことあったなぁ……

そんなことを思いながら夜が更けていった。



そして翌朝、私の熱は完全に平熱に戻っていたのは言うまでもない。

全てはタイトル通り。

まぁ、ただ世話焼きサトウが書きたかっただけだけど。

あと本編考える気力がなかった。それだけ!

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