77/84
ベルの欲望
タケルは目が覚めた。確か体育が終わって着替えて…そこからの記憶がない。
そして今いる場所は、ほぼ真っ暗だ。タケルは軽いパニックに陥った。
手足は拘束されている。どこだ、ここは…
「ここは我の特別な部屋じゃ。安心せい」
見ると邪悪な魔王の姿ではない、人間のベルだ。
タケルは人間のベルが苦手だった。正直、見た目でいうと、他の女子の比較にならないほど、美人だった。そしてプロポーションも完璧に近かった(タケルの)。出るところは出て、引っ込んでるところは引っ込んでいる。そして今それが目の前にいる。ただし実態が悪魔ハエの集合体だと知っているから、どうにか避けてこられた。
彼女は制服の上着をゆっくり脱ぎ始めた。これはタケルが二番目におそれた事態だった。一番最悪なのは妹とベルが生死をかけて戦いどちらかが死ぬこと。その次が、これだ。
「我はヒトの欲求を、まず学んだ。こういうのがいいんだろう?」
下着姿でタケルの胴の上に馬乗りに乗る。タケルは目のやり場に困った。
「だがちょっと面倒だな」
タケルの上着を左右に開く。ボタンは全てはじけ飛び、その素肌にベルはキスをした。タケルは自分を抑制することで必死だった。




