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猪突猛進ナル妹のビッグバン  作者: 月読カイト
二 イケメンには漆黒の羽根が似合う
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妹は気を失ったふりを続けた

 レオンはいつものレオンに戻っていた。とはいえ、どちらが「本当のレオン」かは、わからなかったが。

 結果的には「空間修復」という、大技を使ったレオンのおかげで、皆が無事なのは事実だ。

 レオン以外は、皆、今までのことが信じられなかったし、それが夢なのか、現実なのかもわからなくなっていた。

 間違いないのは、レオンが魔力を使い果たして、倒れていること。ヒナタが気を失ったままだ、ということ。クララを抱きかかえたタケルと、意識を取り戻したクララにカレンは言った。

「レオンに悪意があれば、我々を見捨てて逃げ出すこともできたでしょう。それをせず、我々の身を守ったところに、彼の真意があると思われます。彼が意識を取り戻し、その真意を聞くまでは、今あったことは『保留』とさせていただいて、よろしいか?」

 タケルもクララも気まずそうだったが、それだけにうなずくことしか、何もできなかった。気を失ったふりをしている、ヒナタにも。



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