表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神が宿る世界でー能力者育成機関本部決定戦編ー  作者: 斑鳩
第3章 強制終了(シャットアウト)
34/75

第34話 五月女家

「それじゃあ、行くか」


昇のその言葉を受け、大王は無言で頷くと、二人は取り壊し予定の五月女家の屋敷内へと足を踏み入れる。


「この部屋です」

「よし」


扉に手をかけた昇は扉を開ける。


「……ただの子供じゃないか」


無防備で座る白髪の少女を目の前にして、昇も警戒心を解き、五月へと近寄る。


「……ここはもう取り壊し……」


昇が異変に気付いた時には、もう昇の口は動かす事が出来なかった。


「驚きましたか?これが五月の能力強制終了(シャットダウン)です。その能力によって、貴方は会話をする事が禁じられました」


大王は優雅に歩き、五月の元に向かう。


「どうして、五月女家の人間が知らなかった五月の能力を知っているのか?って顔ですね」

「……」

「ただの勘ですが……まぁ、多分合っているでしょう。説明しますね。五月と私は手を組んでいるのです。そして、一族の全ての人間を殺すと決めたのです。貴方は最初の犠牲者って訳だ」


大王の背後に上半身のみで炎に包まれ、怒りを露にしたそれを目にした昇は本能的に背後に後退していた。

一目見ただけで理解した。逃げなければならないと


「これが私の能力、琰摩羅闍(えんまらじゃ)です。山梨支部の檜山家の人間の能力である閻魔大王(えんまだいおう)と一緒にしないで下さいね。たまに、間違える不届き者が居るので」

「……」

「あぁ、それ、正解ですよ。逃げるのは、恥でしょうが、命には変えられませんからね」

「……」

「五月逃げられない様にして貰えますか?」


大王は笑顔で五月に頼み込む。

五月は無言で頷くと、能力を発動させる。


「見事でしょ?五月の強制終了(シャットダウン)は目視した人物のあらゆるものを強制的に再起不能にする。例えば、喋るのをシャットダウン、動きをシャットダウン、思考をシャットダウン数を上げれば切りがない。取りあえず、五月の能力についてはここまでにしておきましょう。ここからは私の能力である琰摩羅闍(えんまらじゃ)について教えておきますね。私の背後に居るこの琰摩羅闍(えんまらじゃ)に掴まれたら、肉体に触れる事は叶わないが、精神を掴む事が出来る。そして、掴んだら最後、永久的に私の管理下に置く事が可能となる。五月もこの琰摩羅闍(えんまらじゃ)に掴まれているんですよ」

「……」

「見てください。私の言う通り、動き無駄な事を一切喋らない。動かない。素晴らしい部下だ。昇さん貴方も私のコレクションに加えてあげますよ」


笑顔で微笑むと、大王は背後に出現させた琰摩羅闍(えんまらじゃ)を操作し、昇へと右腕を伸ばさせる。

五月の能力である強制終了(シャットダウン)によって、動きを封じられた昇に回避等出来る訳も無く、琰摩羅闍(えんまらじゃ)に掴まれてしまう


「五月女家はここから生まれ変わる」


不適な笑みで告げる大王のその言葉通り、この日日本中に知れ渡る事件が始まる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ