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仙人、異世界で無双する  作者: サマト
第五章 仙人、冒険者進級試験を受ける
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仙人VSスケルトン群体、バックドラフト

「で、どうする?」


将人のセリフに全員がずっこける。


「どうするって何よ、マサト!」


「だからどうやってダンジョンコアのある部屋に行くかって事」


「何か考えがあって言ったんじゃないの?」


「俺って戦うのが専門で考える方は………」


将人はごまかすように笑う。それを見ていた全員が呆れてたように溜め息をつく。


「何か色々台無しよね………まあいいわ何か考えるから、時間を稼いで」


部屋を埋め尽くさんとするスケルトン相手に一番有効なのはエミリアの魔法とスケルトンソルジャーの盾だった。将人の盾アイギスは魔法を阻害してしまう。将人の『形意拳』とアベルドの剣術は近接戦闘が主体で一体を相手にするならともかく何百といるスケルトン相手には向かない。引きずり込まれたら何も出来ずに終わる事になる。

圧倒的物量の前にじりじりと部屋の隅に置いやられる。後数分もすれば完全にスケルトンに埋め尽くされる。そうなったらお終いだ。


「………魔法でスケルトンを一掃するしか手がないのよね。ダンジョンの中じゃ風の魔法は使えないし、水や地の魔法じゃ破壊力が低い。火の魔法で一掃するのが一番だけど近距離で爆発されると………」


マサリアは追い詰められながらも打開する方法を考える。額に冷や汗を浮かべながらも考える事を止めない。


「スケソルさん!!」


(スケソルとは私の事か?)


「スケルトンソルジャーの略、名前が長いからいいでしょ」


(妙な略し方しないでもらえるか)


スケルトンソルジャー―――スケソルは骸骨だから表情が分からないがもし顔があるならとても嫌な表情をしていたに違いない。


「教えてちょうだい。その盾は魔法によって引き起こされた現象は吸収反射できる?」


(それはどういう事だ?)


「火の魔法で起こった爆風とかは吸収出来るかって事」


(それは無理だ。この盾が吸収反射でいるのは魔法のみだ)


「ウーン、やっぱりそうか」


マサリアが頭を抱える。


「リア、どういう事だ!?」


「この状況を打破するには火の魔法で一掃するのがいいのだけど対象との距離が近いと爆風に私たちが巻き込まれてしまうのよ」


「爆発するタイミングを調整する事は?」


「ムリ! 世界を探せばそんな魔法があるかもしれないけど私は聞いた事がない」


「ウーン、つまり火の魔法が離れた位置で発動できればいいって事だよな………ああやってこうすれば………」


将人は頭の中でシュミレーションしてみる。


「うん、出来るかもしれない!」


将人はエミリアに問いかける。


「エミさん、魔法はまだ使えますか?」


「もう少しで魔力切れです」


そう答えたエミリアの顔色が悪い。魔力切れを起こす前兆だ。


「エミさん、爆発の衝撃を押さえる防御魔法は使えますか?」


「それが最後の魔法になりそうです」


「スケルトンを抑えるのをやめて防御魔法に入る準備をして下さい。リアは火の魔法の準備、俺がスケルトンの群体に穴を開ける。そこに火の魔法を叩きこんでくれ!」


「マサト殿、私は?」


「アベルドは待機、この後で動いてもらうから体力温存で」


「分かりました」


(私は、このままスケルトンどもを抑えておけばいいのか?)


「お願いします」


将人はスケルトンソルジャーの隣に立ち、アイアスを構え『氣』を放出する。『氣』は前に群がるスケルトンの数体を破壊するが後ろのスケルトンを破壊できおらず、また群がっている。スケルトンと自分との距離が出来た隙に将人は意識を集中し放出する『氣』を一点に収束する。そうする事で貫通力が生まれ、サッカーボール大の穴がスケルトンの群体の後ろの方まで穿たれた。


「リア!! エミさん!!」


将人の声にマサリアが火の魔法で生み出した火球を穴に向かって叩き込み、その直後にエミリアが防御魔法を発動させる。魔力の防御壁に囲まれたのと同時に爆発が起こる。その爆発で将人たちが入ってきた鉄の門が壊れそこから空気が入り更に爆発力が増した。部屋の中のスケルトン及び通路に群がっていたスケルトン全てを破壊した。魔法の防御壁が消えると同時に熱気が将人の顔を撫で自然と汗が噴き出る。この惨状を見て将人は呆然として呟く。


「………ここまでは想像してなかった。バックドラフトってやつだな」


「バックドラフトって?」


マサリアが聞きなれない言葉に反応する。


「こっちの話、それよりエミさんは大丈夫か?」


「魔力切れで気を失っている」


気を失ったエミリアにマサリアは膝枕をしていた。


「そっか、ならリアはここでエミさんを見ていてくれ。暑いだろうが我慢してくれ。アベルトとスケソルさんは一緒に来てくれ。ダンジョンコアの部屋に向かう。今の爆発のせいかスケルトンの発生が止まってる」


「分かりました。活躍が出来なかった分、ダンジョンコアにぶつけてやります」


(スケソルはもう決定事項なのだな………)


「スイマセン! いい名前を後で考えるから今は我慢して!」


(頼むぞ、本当にいい名前期待するからな!)


スケソンの悲しげな声を頭に響かせながら奥の鉄門に向かう。


(何というかいいいじられキャラだな、スケソンさん)


将人は笑いを押し殺しながらスケソンの後に続き、アベルもが続く。将人たちは奥の鉄の門をくぐり奥の部屋に入った。部屋の中央には白と黒のまだら模様の球体が浮いていた。


「これがダンジョンコアか?」



















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