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#番外編7: ロゼリア・ドロップキック

昼下がりの中庭。


日差しは穏やかで、空気も悪くない。


……はずなんだけど。


「ロゼリア嬢、この後お時間は?」


(また来た)


目の前の男は、さっきから同じことを三回は言っている。


笑顔。


無駄に整った態度。


そして


しつこい。


「ない」


短く返す。


「そうおっしゃらずに」


食い下がる。


(うるさい)


横でセリアが静かに様子を見ている。


止める気はないらしい。


ノアは少し離れた場所で腕を組んでいる。


完全に“見てるだけ”。


マイケルは――


楽しそうに笑っている。


(あいつ後で覚えてなさいよ)


「少しだけでも」


男が一歩近づく。


距離が詰まる。


(近い)


一瞬。


本当に一瞬だけ考える。


どうやって断るか。


丁寧に?


強めに?


それとも


(……めんどくさい)


思考が切れる。


次の瞬間。


地面を蹴る。


身体が自然に動く。


踏み込み。


跳ぶ。


「え――」


男が反応する前に。


そのまま。


ドロップキック。


鈍い音。


「ぐぇっ!?」


見事に命中。


男の身体がそのまま後ろに吹っ飛ぶ。


芝生の上を転がって、止まる。


沈黙。


完全な。


風の音だけが、やけに大きく聞こえる。


(……あ)


着地する。


バランスは問題なし。


ドレスの裾を軽く払う。


顔を上げる。


全員が止まっている。


「……」


ノアが、ゆっくり口を開く。


「何をした」


「蹴った」


即答。


「見れば分かる」


「そういう問題じゃない」


セリアがこめかみを押さえている。


「ロゼリア様……」


「距離が近かった」


「それで蹴る理由にはなりません」


「なるでしょ」


マイケルが吹き出す。


「ははっ……いや、予想外すぎるだろそれ」


「静かにして」


睨む。


でも笑ってる。


完全に面白がってる。


倒れている男が、かすかにうめく。


「ひ、ひど……」


「しつこいのが悪い」


一切ブレない。


ノアが深くため息をつく。


「加減はしろ」


「してる」


「どこがだ」


「顔は避けた」


「そういう問題じゃない」


セリアが一歩前に出る。


男の状態を確認している。


「命に別状はありません」


「でしょ」


「ですが問題はそこではなく」


「分かってる」


軽く遮る。


分かってるけど。


「でも」


肩をすくめる。


「説明するより早いでしょ」


一瞬の沈黙。


マイケルがまた笑い出す。


「確かにな」


ノアはもう何も言わない。


呆れている。


セリアはまだ何か言いたそうだけど、諦めた顔をしている。


ロゼリアは軽く息を吐く。


視線を少しだけ空に向ける。


(……まあ)


問題はある。


たぶん後で何か言われる。


でも。


今は。


「すっきりした」


ぽつりと呟く。


それだけで、十分だった。


やっと親戚の家に到着した…10時間近くもかかった旅だった…ああ…こんなに寝たのは初めてだ…


次の作品のタイトルを :

1.「破壊薔薇のルーシーが支配する世界。」


2.「無能と追放された私、最強少女パーティーで成り上がり!?八人の魔将軍を討伐して元クズな勇者パーティーにざまぁします!」


それとも


3.「私の14人の崇拝者からのラブレター」


のどれにするか決めかねています。


これらがアイデアです。もしよろしければ、どれが一番良いと思うか、下のコメント欄にご記入

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