衆合地獄(2)
みーみー みー みー みー みー みー みー みーみー みー みー みー みー みー みー
みーみー なー みー みー みー みー みー みーみー みー みー みー みー みー みー
みーみー みー みー なー みー みー みー みーみー みー みー みー みー みー みー
みーみー みー みー みー みー みー みー みーみー みー みー みー みー みー みー
「来たぞ!」
「あぁ!何て愛らしいんだ!このまま埋もれてしまいたい!」
「手を止めるな!現実に戻れ!ごはんの準備をするんだ!」
「わ、分かった!」
何匹というこねこが雪崩込み、俺達を飲み込んでゆく。足元をちょろちょろする子もいれば足背にちょんと足を乗せ、冷たくてぷにぷにな小さい肉球を楽しませてくれる子まで様々だ。
そんな中、一匹のこねこが俺のズボンに爪を立て、ガシガシと登ってきた。
「あだだだだだだだ!」
それを見た他のこねこ達が、ボクもボクもと後に続いて足を登ってくる。
「いたいいたいいたいいたいいた」
こねこの鋭い爪が足、脛、脇腹から腕、肩と、衣服を貫いて容赦無く全身を刺し貫いてくる。だがそれと一緒にひんやりぷにっとした肉球の感触と、こねこの柔らかさ、暖かさが伝わってくる。
もう一人の男の方を見ると、彼はしゃがみ込んでお皿にこねこ牛乳を注いでいた所為で、背中はおろか肩、むき出しの首、頭の上にまでこねこを乗せながら、それでも皿に牛乳を注ぎ続けていた。
「な…なんて羨ましい!」
「俺に構うな!お前は自分の任務を全うするんだ!」
「く…くそっ!」
踏ん付けないよう細心の注意を払いながらごはん皿にパウチを開け、こねこ用カリカリを注いでゆく。
その間もこねこ達は容赦なく俺の体を駆け上がり、太腿に、背中に、首へと細く鋭い爪を立てる。
「痛ぇ…!この鋭い痛みは成猫よりも数段上を行く!それがあったかくて柔らかいぬくもりと一緒に…これは堪らん!」
皿にご飯を入れた時点で俺の体はこねこ達の保育園バスと化していた。至る所でこねこ達が動き回りしがみつき、容赦なく俺の体へと爪を立てる。
「もう少しだ!耐え切れ!任務を果たせ!」
「あぁ…わかった…っ!こねこほいくえんの先生!無事やり遂げる!」
いだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ
痛い痛いいたいいたいいたいたいいたたたたた




