★自由になりたい!ききら★
「じゃあ!私は仕事にいってくるね!」あゆみの元気な声にほっとしたルナたち。「また、会えるかな?」ゆかはもう会えないかもと、心配だった。「うん、きっと・・・いや、絶対会えるよ!だって、友達だから!」「そうだね!また会いましょう。」さえは元気にそういった。やがて、あゆみは車へとむかったのだった。「これが、カラフルクリスタル・・・・」ルナはじっと見ていた。「はっ!あゆみ!」「なに?」「このクリスタル、自分で持ってなよ。きっとはげみになってくれる。」「うん。わかった。また会おうね!」「バイバーイ。」車の音が公園に響く。「いっちゃたね。」ゆかは悲しそうな表情。「だいじょうぶよ。きっとあえるわ。」さえの言葉に元気をもらった。「そうね!さあ、キャンプたのしもー!」ゆかは元気になると突っ走っていった。しかし、ルナの心の中のもやもやはどんどん大きくなっていく。(悪魔法・・・。まさか学校以外にも悪魔が活動しているなんて。)「どうしたの?ルナ!早く早く!」「あっ。待って!今行く!」ルナは走って行った。[私の悪魔法を破るなんて・・・。やるわね。]はっきりと聞こえた声。振り向いたが誰もいない。「誰なの?」「ルナ~。まだ?」ゆかは遠くの方でつったっている。「今行く!」あの気配は気のせい?それとも・・・。
「この公園、ほんっっと広いね。」この公園は一つの市をうめつくしくらい広い。「そうね。私の家の半分もあるわ。」「家の半分・・。さえの家、広いね・・・。」「あっ。あれは池!」ゆかは大きな声をだしてビックリ!大きな円い池があったではないか。「この公園、池まであったのね。」さえも・・・。すると、「あ~あ。キュートなお姫様かあ・・・。」池の近くのベンチで座っていたルナたちと同じぐらいの小五っぽい女の子が何か言い出した。しかも誰かに助けを求めているように大声で。「私、もう自由でになんかなれないんだ・・・・。」「どうしたの?」ゆかが聞いたが「なんでもない。ちょっと考え事してただけ。」「いやいや、かなり大声できこえたけど。ちょっと・・なの?よかったら聞かせて。」
私、婚約者がいるの。まだ小三なんだけどね。でもそれがいやで。もちろん、婚約者の子がいやな子じゃない。もその子がとてもお金持ちでね。両親がでかい会社で働いてて、家はお城のように大きくて、もっとその婚約者にふさわしい女の子になれって、母が私を上品なお嬢様にしようと必死なの。でも、私は自分の思うままに生きたい。なのに母は全然きいてくれない。全然わかってくれない。
「そうだったの。でも私はお城ぐらいの大きさって普通だと思うけど。」さっき、さらっと公園の半分ぐらいの家があると言ったさえは、どこがお金持ちなんだかわからない。「いっつもおもってるんだけど、さえってお金持ち?」「え?ゆかなにいってるの。そんなんじゃないわよ。私のおこづかい月十万だけだし。」「えーー!10万ももらってるの!家のお金は?」「百億?」「・・・・。」二人が関係のない世界に入ってる間にルナは話を戻した。「それで、もどるけど。あなたは、どんな自分になりたいの?」「私、クールブラックって服のブランドが好きなの。かっこよくて、私にぴったりにあってて、そのうちに、クールな自分を知ったわ。私は、クールで、かっこいい女の子になりたい!」よく見ると、女の子は、黒いジャケットの下に赤いティーシャツ、ジーパンとよくわからない服を着ていた。「それで、あなた名前は?私はルナ」
「私はききら。よろしく!」