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なりわい  作者: とら
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デビュー前④ 必殺の通常時判別!

since1999~


設定判別を理解していくと、最終的に‘通常時判別’なるビック終了後ではなく、いつでも判別できる術に行き着きました。


この判別法をマスターすべく、シオサイで試行錯誤していきます。


シオサイは設定判別自体が簡単だったため、この機種で覚えて他の機種でも応用しようと思っていました。


設定5を掴むのも容易で練習するには最適だったのです。


もちろん、シオサイでも収益を上げながら自分のキャリアを積もうと考えていました。


しかし、設定6の通常時判別はある程度出来るようになってきたのですが、設定5の判別は困難を極めました。


これは減算値の差が小さく判別ゲームがシビアなためです。


コンテストの頃から、シオサイの通常時判別は簡単なのでは?


と言われていたのですが…


設定6は比較的簡単。


設定5はこの当時、まだ誰も判別できる状態にありません。

*打てる機種が飽和状態にあり、そんなに固執していなかった



もちろん、プログループができてない技術を私が簡単にできるわけはない。


私にとってはそれを理解した上での挑戦でした。


この時、共に試行錯誤していたのが同じ会社で働いていたO氏。


彼は1か月やってもサッパリで、めげている私に


〖やれるはず!〗


と、前向きな励ましをするなど、彼自身も諦めない姿勢を崩しません。


私はもう一度もう一度と設定5を掴んでいるときに色々試していると…


0点位置を把握するのに‘コツ’を掴めました。


O氏と一緒に設定判別法を一から洗い直し、さらに理解を深めていった結果でした。


判別手順自体を解体(朝一のセルフサーチなどに応用)して自分なりに工夫してみたことで理解を深め、設定判別禁止のホールで誰にも気づかれずに判別を行う方法や、減算値の0点位置を明確にすることが容易に出来るようになりました。


バルデビックからシフトして3~4ヶ月後のこと。


O氏と2人での創意工夫が実ったのです。


私はプログループの仲間にもその内容を伝えたのでした。


今考えてみれば、その内容はかなりのヒントになっていたはずだと思います。


内容は簡単なことなのですが、見落としがちなことでした。


それだけ我々は未熟だったということ。


ドラゴン先生はこの時に、どこまで通常時判別を極めていたのかは不透明ですが、私達の内容はきっと大きなヒントになっていたはずだと思います。



一方この頃


弟はもうドラゴン先生とは絶縁状態で、私の言うことにも全く聞く耳を持ちません。


自分を‘持ち上げてくれる’そんな後輩とだけ、行動していくのでした。


しかし、これまで弟に教わってモノになった男は1人もいません。





さらに経験を積んでいくと私の通常時判別は他の機種(減算値搭載機)にも通用していきます。


私にとっては最大の武器になっていくのでした。


私は今でもシオサイで経験したことを忘れたことはありません。


努力することで克服してきた経験がこの後のスロット人生で大きく生きていきます。


すべては、直視ができなく強烈な劣等感を持っていたあの時の自分が奮い立たせてくれたのでしょう。


《あの時、誰が…》


私が最後まで生き残ると思うことがあったでしょうか?


私は直視などできなくて本当によかった。


それより、大事なモノを手に入れることができたのだから。




弟はというと自分で通常時判別をモノにしていくのでした。


私とどちらが早かったのかは分かりませんが、彼もまたドラゴン先生と似たような天才肌のタイプなのには違いはない。


しかし、自信過剰な所はこれよりずっと治ることはありませんでした。


毎日の反省こそが明日の我を助けてくれるのに…



これより、判別可能な減算値搭載機の機種がある限り、私の通常時判別は最大の武器となっていったのです。


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