VS チーム戦 放浪 後⑭
since2009
信頼、裏切り、敵、味方、好敵手、同志、罠、没落…
私の生業にはそういったモノが当たり前のように存在しています。
その戦火の中を家族を養い、生きていくために今尚、戦い続ける…
目まぐるしく変わっていく世の中と同じで、我々の世界も時代の流れが更なる加速をしていきました。
あれ程‘在りし日の鉄火場状態’だったI店は半年ほどで‘サッパリ’気味になっていき、行き場を失った同業達がまた方々に散っていきます。
I店は店長の移動と同時にあっさりとダメになっていったのです。
その後I店はまた元のように閑散としていきました。
私達は、そうなる前に見切りをつけて、また他地域に放浪していきます。
私自身はI店に来る前に‘潜んでいた’立ち回りだったので県内のホール状況がイマイチ把握できていませんでした。
…が、空は違いました。
私と共に戦ったH店以来、かなりの情報通になっています。
私達チームは彼の手持ちのホールをイベント次第で転々と通うようになっていきました。
この時に私達チームの人数は自分達を入れて4人~7人ぐらいになっていました。
私達の収入もそれなりに安定し、バイト連中共々それなりに潤っていたのを記憶しています。
当たり前の話になりますが、チーム戦は1人で打っていた時とは考えられないぐらいの金銭感覚になります。
人数が集まれば集まるほど、大きな勝負になるということ。
私は次第にマネーゲームをしているような感覚になっていきました。
これは今現在でも同じような感覚です。
要するに、バイトを雇って打つということは、普通にスロットを打って負けたり、勝ったりするような金額よりもより大きな金額が動くということ。
今までの感覚とは全くちがいます。
まずは、これに慣れないと集中して‘いい戦略’が練れません。
私は次第に‘無痛’になっていきました。
この感覚は‘シオサイ’を打っていた頃と似たような感覚。
しかし、動く金額が全く違います。
会社を経営するということは、とても難しいということが少しだけわかった気がしました。
この頃の私は、D店での敗北を乗り越え完全に立ち直り、また強い気持ちでこの生業に打ち込んでいました。
それもこれも、きっと空のおかげなのでしょう。
人間不信からの脱却は
《信頼》
という所にあったと思うから。
私は空に助けられたのだと思います。
それだけD店での敗北は確実に私の精神を蝕んでいたのです。
後になって考えれば、I店に来た時は‘回復した’と思っていただけでした。
言わば、空の信頼と共に私の戦術は鋭さを取り戻してきたのです。
しかし、大人数で転戦しイベントを回るようになると、目立ちすぎて長くは滞在できませんでした。
これが転々としている1番の理由です。
イベントも、いつまでもイイわけではないので、次第に手詰まりの状況になっていきました。
そこで思い切って、B店がリニューアルオープンしたのをきっかけにB店へと回帰することを決断します。




