ニュー島唄30 デビュー後⑧
since2005
2005年の年末にホールデビューしたニュー島唄30。
この年は島娘30、南国育ち、花火、ニューパルサーなどをメインに立ち回っていました。
このニュー島唄にももちろん興味ありありでした。
ホール導入されると島娘を打っていた連中は皆、このニュー島唄を狙いにきました。
私もその1人です。
しかし、ニュー島唄の導入初日は夕方頃まで、たいしてビックが当たりません。
これは後日わかることなのですが…
ストックが無かったのです。
ストックが貯まる頃合いでもナカナカビックボーナスが当たらず、推移グラフもエグくマイナスになっていました。
私は‘島唄’を継承しているだけあって恐ろしい台だなと思いました。
《ニュー島唄の設定6はどんなだろ?》
見ていてもさっぱりわかりませんでした。
夜に設定6の告知がされるのですが、それでも挙動はまったくの不明です。
《まるで特徴がない》
そんな風に見えました。
とりあえず、ハイエナの方向を考え、設定6を見抜けるようにゲーム性を考察していくことにします。
しかし、打てば打つほどその斬新なゲーム性がよくわかりません。
ハイエナするのにも、どのポイントを指針にするか迷う所です。
これまでのオリンピア機種では
南国育ち・島娘などはボーナスまたはボーナス放出によるモード移行。
旧島唄はストックさえあればレギュラー成立の三分の一でビックボーナス放出。
このニュー島唄にはどちらもイマイチあてはまらない感じなのです。
解析が全く出ていないこの時期こそチャンスなのに、さっぱりわかりませんでした。
それでもレギュラーボーナスの続いている台は比較的ビックボーナスが当たる感じなので、そういう台を選択してハイエナしながら考察していきました。
すると、展開はどうあれハイエナでそこそこの戦果が上がるので、暫定的な作戦でこれを続けていきます。
解析前で
まだ周りでは誰もハイエナしていなかったので、次から次へと打つ台が溢れていました。
しかし、やはり設定6の挙動はイマイチ掴めずハイエナ専門になりがちです。
《さっぱりわからない》
ここまで設定6の挙動が掴めないのは初めてでした。
しかしながら、ハイエナの方向性は固まってきています。
・レギュラーボーナスが何度か大きくハマった後は比較的にビックボーナスが当たりやすい。
・トロピカルゾーンで当たる台はビックボーナスが比較的当たりやすい。
ここまでは理解することができたのですがモード移行がイマイチわからない。
告知された設定6の挙動も見ていて解るような感じではありませんでした。
《やっぱりハイエナしかないかな》
そんなことを思いながら、2週間を立ち回り過ごしていたある日
大晦日に行ったホールのハイエナで、ビックが面白いように当たりました。
この台はハイエナしかしていませんでしたが、ナカナカ上手くはいかず、悪戦苦闘していたのでその日の挙動が不思議で仕方ありません。
年が明けて1月初旬についに解析が出ました。
みてビックリ!
モード移行は通常ゲームで行われていたのです。
これまでの島唄、島娘、南国などとは違う斬新なゲーム性でした。
年末に面白いように当たったあの日はオール6だったのでしょう。
それなら合点があいます。
この解析を読む限り、設定6を探し出すのはリスクが大きいのでこれまでどうりにハイエナに専念することにしました。
私の近隣では解析が出てもすぐにニュー島唄をハイエナする人はほぼいませんでした。
等価で台数のあるホールを捜索し、そこでハイエナ作戦を本格的に展開。
その適したホールには、等価でニュー島唄が40台ありました。
これまでにもハイエナして50ぐらいの収入がありましたが、実質天井のないタイプのハイエナは精神的にもかなり苦痛を伴うので覚悟を決めて臨みます。
解析も出て完全にゲーム性も把握したので今までのザックリとした作戦ではなく、キッチリと台選びを考察しました。
ちょっとマニアックな話になりますが、このニュー島唄でハイエナしていた人は沢山いるでしょう。
しかし、作戦内容があまりにずさんすぎて私には理解できませんでした。
解析が出てからは、私はあくまで上から二番目のモードC狙いでした。
末期頃、下記のような台をハイエナしていた人は沢山いたでしょう。
・ビック後のトロピカルでレギュラーが当たった台
・ビック2連以下の台
・単発ビック
等々、イロイロなハイエナ方法論があっただろうが、私からしたら安易的で‘ナメている’としか思えませんでした。
そもそも解析前に考察し、理解を深めて臨むのが当たり前。
解析が出たら皆競争である。
それにも関わらず、末期になる頃(私的に)ハイエナに気づき、これらにしがみつこうとするから、条件があまりよくない台で勝負せねばならないのだ。
決して間違っているわけではないが
《期待値が薄い》
と、言わざるをえない。
私は解析が出る前から合わせて約2カ月半このニュー島唄をハイエナしました。
ニュー島唄のゲーム性を理解して考察し、その上でハイエナする台もキッチリ選び
利益も2本を軽く超えるモノにし、苦労した甲斐があったと思います。
もちろん、条件のいい台であっても世間一般で言うような苦しい展開は多々ありました。
条件のいい台を選択した私であってもそんなもの。
ギリギリな台を選択すれば
期待値のない台を打つことも多々あるはず。
何度もハイエナしていたらそんなことも当然のようにあるだろう。
そんな浅はかな考えでハイエナしていた輩と一緒にはされたくはない。
辛酸を舐めながら試行錯誤してたどり着いたニュー島唄のハイエナはそんなに簡単ではないのだ。
机上の理論とリアルでは大きく異なるということ。
その証拠に島唄のハイエナをしていて今の今まで(2016)この生業を成立させている人は少ないでしょう。
たとえ島唄で大きな戦果を挙げたとしても、偶然の要素が大きいのならば、その後は上手くいくことばかりではない。
その時だけ良ければいいのではないのだ。
私は2カ月半でこのハイエナに見切りをつけてまた走り出す
いつまでもしがみついてはいられない
終焉を迎える頃に、我が物顔でハイエナする輩が大嫌いだから。