89話 冷酷魔女ソルシフルー
「ぐわぁーー!!」
「お止め下さいソルシフルー様ぁぁあああ!」
エルフ族の二人の男が丸焦げになって死んでいた。
「フェーディユ・エルフ様と留守番なのに帝内待機だなんて、ありえない!」
薄い水色髪のストレートヘアーの女性が、両手に蒼い炎を構えて、誰かを攻撃しようとしていた。
「それはフェーディユ・エルフ様がソルシフルー様を信用して、妖精姫の見張りをイースト帝に任せになったのですよ。」
長身のサングラスをかけた、ツンツンした長い金髪の青年が話した。
「デゼ貴方、隊長のくせに生意気だよね〜。」
デゼは慌てて手をつけて謝った。
「申し訳ありません。」
「暇ね〜。獣人族でも魔族でも遊びに来ないかしら、まぁ獣人族はワーパスとラトュールルにぐちゃぐちゃにされてるだろうけどね〜。」
ソルシフルーの目の前の空間が歪んだ。
「エルフ族ー、遊びに来てやったぜぇぇえ!」
歪んだ空間に禍々しい魔族の門が現れて、中からギラージュが歩いて来た。
「遊びに来てもらったのに悪いけど、遊びに行かせて貰うわね〜。」
ソルシフルーは蒼い雷を門に向けて放ち、自分も雷と同化させて門の中へと入っていった。
「お邪魔しま〜す。」
雷から元の姿に戻っていた。
「チッこいつ!!デイブレイク門を閉めろ!」
「分かってますよ。」
デイブレイクが門に触れると徐々に上下に縮んでいくその時、大量の砂が門に流れ込んできた。
砂は人型になると、デゼが現れた。
『ソルシフルー様につられて、魔界に乗り込んでしまった…生きて戻れますように…。』
「エルフ族は予想より頭は良くないみたいですね。
ギラージュ、ベリフェル様達を呼んで来てくれます?」
「俺は殺し合いがしてぇーんだ!自分で呼んで来い!いや俺が二人共殺す!」
ギラージュが大きな黒い斧を振り回した。
「ギガ・キャッゼ!」
大きな斧は巨大化して、ソルシフルーとデゼを
叩き潰した。
「ギラージュ!?」
黒い斧は真っ二つに切られて元の大きさに戻っておりソルシフルーの左手は蒼い雷を纏っていた。
「アージュ・サンダー。」
ソルシフルーは左手をギラージュに向けると蒼い稲妻が走り、一瞬でギラージュの胸を貫き胸には直径10㎝ほどの穴を空けた。
「ぐわっぁぁああ!!エルフ族てめぇぇぇえ!」
ギラージュは真っ二つに切られた斧を両手でそれぞれ掴むと思いっきり自分の胸の穴に突き刺した。
「ぐわっぁあ!!いてぇぇえ!ふぅーー、斧黒・血双斧!」
ギラージュの大きな腕から斧の刃が四方向に生えた。
ギラージュは一瞬でソルシフルーとの、間合いを
詰めると腕を振り払った。
「デカブツが暴れるな、目障り。
妾はこのイケメンと遊ぶから、デゼこのデカブツを
よろしくね〜。」
『ソルシフルー様…そいつもう死んでますよ…。』
ギラージュの両腕は焼き切られており、身体は
真っ二つにされていた。
デゼは身体を砂にすると、ギラージュの体の下に
潜り込んで離れた場所に運んでいった。
『ベリフェル様達の所に誘導しなければ…だがそれまでに俺の命が尽きる可能性の方が高いな。
エルフ族にもここまでのやり手がいたとは…ベリフェル様は切り札がある様な雰囲気だが、魔族は圧倒的戦力不足だな…。』
デイブレイクが悩んでいると、背後から囁いく声が聞こえた。
「悩む男は嫌いだわ、男は本能で判断しないと早死にするわよ〜。」
蒼い炎を纏った右手の手刀を体を捻り間一髪避けた。
「そうだな、たまには本能のまま戦うのもありだね。
月血解放…。」
デイブレイクの肌は少し赤黒くなり、黒い刀を抜き右手で持ち剣先を向けて走り出した。
ソルシフルーに当たる瞬間に加速し、奥にいるデゼを突き刺した。
ソルシフルーは首を傾けて避けており、デゼは砂化し避けていた。
『さっきより動きにキレが出来たわね〜。』
『あっぶなかった…もうずっと砂化しとこ…。』
「アプブラッド。」
『すまない、ギラージュ…。』
デイブレイクは左手をギラージュに向けると、血が左手に吸い込まれていった。
その様子を見たソルシフルーが不気味な笑みを浮かべて話した。
「仲間の血を吸収するなんて、本能で判断したようね〜。」
デイブレイク刀を左手に突き刺した。
「黒刀・鎖血龍。」
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