55話 新世界七魔
「なっ…。」
ルキフェルとリリアは驚きながら、ベリフェル達を
見つめていた。
「ルキフェル様、そろそろ私は活動限界です。」
いつの間にか、横に戻って来ていた紅魔黒が呟いた。
「ああ、助かった。」
紅魔黒は、剣に戻るとルキフェルは
左手で掴んで構えた。
すると、ベリフェル達の方が騒ついていた。
「なんか僕達ヒーローの登場みたいだよね!」
「ヒーローだ〜!ヒーローだ〜!」
「…。」
「うるせぇなぁーぁあ! ガキ共!!」
「怒られちゃった、ちゃった!」
「ベリフェル様、ルキフェル様達を始末するのを
手伝いましょうか?」
「そうだねー。これが最後の異変にしよう。
新世界七魔 全員で魔族の王子、ルキフェルを消す!」
ベリフェルが声を上げた。
「ちっ…ヤバいな…。」
ルキフェルが呟いた。
「ルキさまぁ〜リリアが足止めしまぁ〜す!
なのでぇ〜とりあえず、失われた世界へ
逃げましょう〜!」
ルキフェルは険しい表情で喋った。
「リリアの命じゃ1分も、持たないな。
俺様が足止めしてやるから、獣人を連れて逃げてろ。」
「ルキさまぁ〜リリアが命懸けで足止めするとは
言ってませんよぉ〜。
ルキさまぁの為なら命だって何でも懸けますけどぉ〜
耳塞いでて、下さいねぇ〜!」
リリアは片手を伸ばしポーズを取った。
ルキフェルはポーズを見ると、納得した表情を
浮かべてすぐに耳を、黒い翼で塞いだ。
リリアは手を横に動かしながら、前方に向けて
綺麗な歌声で歌を歌った。
『誘惑の痺女歌。』
「僕、この歌気に入った!綺麗な歌だね〜!」
「だよね〜、だよね〜!」
「うるせぇなぁーぁあ!俺が先陣切るぞ!!」
一人の影が一歩動くと、止まった。
「何だ!?体が動かねぇーぞ!!」
それと同時にリリアは歌を止めた。
「ルキさまぁ早く門を!」
リリアがリュンヌを前かがみで、持ち上げて
お姫様だっこした。
「あぁ。」
左手を伸ばし魔力を込めると、禍々しい門が現れて
ルキフェルとリリアは急いでくぐった。
それと同時にすぐに門が消えた。
ベリフェルは他の七魔に向けて、ニヤけながら喋った。
「逃げられちゃいましたか。
面倒なので早いうちに、始末しないといけませんね。」
「おいリュッシュ!あそこに誰か居るぞ。
フード付きの戦闘服着てるな。」
「ヌーさん!ウルフード隊長ですよ!」
ヌーとリュッシュとハルジオン隊員は、
森を抜けて草原まで走り抜けていた。
草原には、ウルフードとハルジオン隊員2名が
立っていた。
ヌーが声をかけた。
「ウルフード隊長、大丈夫か?」
「大丈夫だ、第二部隊チームにも吸血鬼が
現れたか?」
「ハイ!現れましたがビビりなヌーさんが
逃げちゃいましたので、ウチも逃げちゃいましたー。
」
リュッシュは相変わらず、明るい声で返事をした。
ヌーはリュッシュにツッコミの突きをお腹にいれ
少し突き飛ばしながら、喋った。
「ナンデヤネン!リュッシュ話を変えるな。」
「何するんですかー!9割ほど本当の事じゃ
ないですかー!」
そのあと小さい声で呟いた。
「ヌーさんのビビりヤンキー、略してビンキー。」
「あぁ?リュッシュ何か言ったか?」
「いえー、何もー。」
話中ウルフードは、相変わらずの無表情で聞いていた。
無表情で無感情な声で喋った。
「吸血鬼との戦闘を、控えるのは正解だな。
俺も敵の時間制限で逃げられたが、あのまま戦って
いたら殺されていたな。」
「他の皆さんを探しに行きましょー!!」
リュッシュが手をグーにして上に上げた。
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