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セリアンスロピィ・ファンタジー  作者: 癒雨助
魔界異変編
52/131

49話 再開の強敵

「よう!獣人共、また遊んでやるよ!」

 ルキフェルはアレイユの前に、ゆっくりと降りた。



 後からリリアが、ルキフェルの隣に降りてきた。

「こんばんわぁ〜リリアで〜す!」



アレイユ達はあの時の出来事を鮮明に思い出し、固まっていた。



「まさか俺様の事、忘れたのか?」

 ゆっくりと真っ黒な剣を抜き右手で持った。



 アレイユは立ち上がり、剣を構えて叫んだ。

「トルチェさん、俺が足止めする!!リュンヌを連れて他の部隊と合流してくれ!」



「アレイユ一人じゃ無理だ!俺はもう動けるし、ルキフェルからは簡単に逃げられない。それにこの刀を借りて戦う。」

 置いていた黒刀を拾い構えた。



 ルキフェルは左手を上げて振り下ろした。

「よーく覚えてるじゃん、グラビティ!」


 アレイユ達は膝をつき地面に倒れた。



 ルキフェルは左手を、左から右へ大きく振った。


「リリア!向こうで眠らせておけ!」


 トルチェとドジラフィーは50m近く吹き飛ばされて木に衝突した。

 ドジラフィーが木に衝突した後に、トルチェがドジラフィーにぶつかった。トルチェは木を蹴り前に着地して、ドジラフィーはそのまま落ちて気絶した。


「アハッッッ!!!……ハハ。」



「リリアが遊んであげるよぉ〜!」

 リリアがトルチェの正面に飛んできた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 アレイユは重力魔法に耐えるように剣で支えて、リュンヌは膝を抑えながら徐々に立ち上がろうとしていた。

 すると、リュンヌは地面を強く蹴り走り出した。

「よし、行くぞアレイユ!」



「おう!フーピリエ!」


 アレイユは剣に力を込めると、剣の先端から激しく炎を出して、その勢いで飛び上がりルキフェルの真上から切りかかった。



迅雷ジンライ!」


 リュンヌもルキフェルとの間合いに入り、横から水色の雷を帯びた刀で切りかかった。



 ルキフェルは剣を、右手から左手に持ち替えた。


「グラビティ・エンチャント」


 ルキフェルの持つ剣に上と下から、アレイユとリュンヌが引き寄せられて、切りかかろうとしていた。



 すると、ルキフェルは素早く剣を右手に持ち替えて後ろに飛びさがった。そのせいで、2人は互いに切りかかる体勢になっていた。



「リュンヌ避けろーー!!」

 剣を振り下ろしながら叫んだ。



「無理だ剣でぶつけ合うしかない!」

 刀を振りながら叫んだ。



「違う!ルキフェルの方だ!」



 ルキフェルは両手を前に出し、二本の指をクロスして呟き、叫んだ。


「もう遅い…重力崩壊・グラビティエンド!」



 ギーーーン!!と音を立てて2人は剣と刀はぶつけ合い、勢いを付けて両サイドに避けようとした。

 ルキフェルの魔法は地面を削り、その奥でリュンヌがアレイユを庇いながら、刀を構えて立っていた。



「リュンヌーーー!!!傷だらけの癖に俺を庇うなよ!」

 アレイユが少し目に涙を輝かしながら叫んだ。

 リュンヌは何も言わずにアレイユの方に、倒れようとしていた。



「ちっ…面倒な刀拾いやがって…。」

 ルキフェルは倒れかかったリュンヌの所に、瞬時に移動して横に蹴り飛ばした。

 10mほど飛ばされて、木に背中から衝突すると、運悪く木の枝が背中に刺さり、お腹まで貫通し木の枝に引っかかって、血を流していた。



「リュンヌーーーーーー!!!!!」


 アレイユは叫ぶとルキフェルを睨みもう一度叫んだ。


「今度は逃がさねぇーーぶっ潰す!!!」


最後まで読んで頂きありがとうございます!


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