32話 副騎士団長選定トーナメント
パーティから1ヶ月後、アレイユ達は日々任務をこなす毎日が続いている時、コスモス王国ではある一大イベントが待っていた。
そのイベント当日の今日は、王国中の騎士団や暮らしてる国民達が騎士団大闘技場に、集まっており外では盛大に祭りが開かれていた。
「キャンディス良い席取れたな!」
アレイユが箱一杯の星型スナック菓子を2箱持ちながらやってきた。
「騎士団特別席の中でも最高の席だよ!私達に感謝しなさ〜い!」
キャンディスは偉そうに言った。
キャンディスの横にはヴィエルとフォリスが座っていた。
アレイユはヴィエルに星型のスナック菓子を渡した。
「アレイユ兄ありがと〜!お姉ちゃん達一緒に食べよ〜!」
ヴィエルは可愛いらしい笑顔を見せた。
「はい、ピンクベリーサイダー5人分。」
リュンヌが5つのジュースを器用に重ねて持って来て、全員に配ってアレイユの横に座った。
軽快なBGMが闘技場中に流れて国王が声を上げた。
「副騎士団長選定トーナメントを開始する!参加者は前へ…。
第1部隊隊長レオ・バラン!
第2部隊隊長レパール・チタ!
第3部隊隊長ティーグル・アルス!
第4部隊隊長ルナ・フォリネ!」
4人が現れると闘技場が大歓声に包まれる。
「それでは抽選を始める。」
国王が喋り終わると、空中に大きな魔法陣が描かれトーナメント表が現れて、4人の名前がランダムに選ばれた。
1回戦 ルナ・フォリネvsレパール・チタ
2回戦 レオ・バランvsティーグル・アルス
と、魔法陣に表示された。
「1回戦の準備に入る、ここからは審判の騎士団長殿に任せる。」
国王は椅子に座った。
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1回戦の準備が整い闘技場の中心には、フォリネとチタと騎士団長の3人だけとなっていた。
「ルールは剣技、魔法、半獣化なんでもありです。
制限時間無制限お互い健闘を祈り、私が勝負がついたと判断するか、どちらかが負けを認めた時点で終了とする。」
フォリネとチタは近づき握手を交わして、距離をとった。
「それでは副騎士団長選定トーナメント、第1回戦 開始!!!」




