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セリアンスロピィ・ファンタジー  作者: 癒雨助
副騎士団長選定編
35/131

33話 フォリネvsチタ

 開始と共にチタが二本の短剣を抜き走り出した。



『流石に速いな…だが。』


水玉包囲網ミズタマホウイモウ。」


 フォリネは右手を口に持っていき息を吹きかけると、雨粒ぐらいの小さな水の玉がフォリネを中心に、半径3mほどの範囲に散らばった。



 チタは余り気にせず、背後に移動してから切りかかった。

 水玉の範囲に入るとチタの動きがかなり遅くなった。


『しまった、こういう能力か。』



水浮打船ミズフウセン。」

 フォリネは背後を振り向かずに、水の玉を固めチタにぶつけた。



『水の硬さじゃねーだろ、鉄球だろ。』


 チタは吹っ飛ばされながら短剣を2本投げつけた。

 短剣が水玉の範囲に入る前に、追いつき掴むとまた距離を取った。


『あぶねー、音速投切オンソクトウセツも効かないじゃん。』



 チタが考えてると正面から水の塊が3つ飛んできた。

水浮打船ミズフウセン。」



 チタは間一髪身体を反らして避けた。

 水の塊はそのまま闘技場の壁に当たると、壁を凹ませた。


「あっぶねー、このままじゃやばいな…今からスピーディーに行くか、半獣化!」


 チタは半獣化して細いしっぽに獣耳と牙が生えて、体に黒い斑点模様が現れ、チーターに似た姿になった。



 チタは二本の短剣を後ろで構えて、走りながら勢いをつけて、短剣を思いっきり前に振った。


音速夢双オンソクムソウ風神フウジン!」


 勢い良く振られた短剣から竜巻が発生して、その竜巻は2mほどの風神へと形作った。



「ヘキサシールド!」

 フォリネは声を上げ自分の前に、六角形の青色で透明な障壁を作った。



 風神は水玉を消し飛ばし、シールドをも吹き飛ばしと周囲に溶け込む様に消滅した。

 その瞬間、二本の短剣がフォリネの顔の横を通り過ぎた。


『しまった…。』

 思わずフォリネは後ろに1歩下がってしまった。



音速投切オンソクトウセツ!」

 チタはフォリネの背後に飛んでいった二本の短剣を掴み、思いっきり切りかかった。



「うわあぁーーぁあ!!」

 ポタポタと血が垂れた。



 会場中が驚き沈黙した。



 チタの短剣を握る両手から、血が垂れていた。


変化魔法ヘンゲマホウか……。」


 チタは血を舐めながら呟いた。



「今のは危なかったわ、なかなかやるようになったわねチタ。」


 フォリネは切られる瞬間に半獣化してキツネになり、変化魔法を使い黒色の薄く硬い甲羅を持つ、亀になっていた。



変化解除ヘンゲカイジョ。」


 フォリネが呟くと甲羅が無くなり、獣耳と太いしっぽが現れた。



 チタが距離を詰めて切りかかろうとした。


水玉包囲網ミズタマホウイモウ。」


 雨粒ほどの小さな水の玉が、フォリネの半径3mほどを囲んだ。



『またこれかよ。』

 チタは一旦距離を取った。



「チタすまないが終わりにさせてもらう。

 子狐の切ない雫コギツネノセツナイシズク。」


 七匹の子狐達がフォリネから現れて、チタに向かって走って行った。



 チタは距離を取って逃げるも囲まれて、子狐達はしっぽの水の玉をを大きくした。

 七匹の子狐の水の玉が合体して、巨大な1つの水の大玉となりチタを飲み込むと、空中に浮かび上がった。

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