28話 第3部隊vsハイナ
アレイユとリュンヌは剣で体を支えており、フォリスは半獣化しており、フォリスとキャンディスは魔力をほとんど消耗していた。
アルスは4人をサポートに専念していた。
「あらあら、坊や達弱々しいね。」
ハイナは手が隠れるぐらい長い袖の服を着ていて、口元に手を覆いながら呟いた。
「そろそろ殺しちゃおうかしら?」
ハイナは手の甲辺りから赤とオレンジにチカチカ光る玉を作って、アレイユ達に投げつけた。
アレイユとリュンヌは玉を避けるも、アレイユの前に避けきれない玉が現れてとっさに剣で切った。
するとボカーーン!と音と煙を立てて爆発して、アレイユは吹っ飛ばされた。
「くっそー、避けきれねぇー!」
アレイユとリュンヌは深呼吸し息を整えた。
「お前達半獣化してみろ、今のお前達なら出来る。
トレーニングを思い出すんだ!」
アルスは声を上げて命令した。
「よっしゃー!行くぜー!」
「了解。」
「分かりましたボス!」
リュンヌは半獣化に成功し髪が伸び先端にかけて白くタテガミの様になり、獣耳としっぽと牙が生えた。
キャンディスも半獣化に成功して、猫耳と細いしっぽに爪や肉球が現れた。
「よし。」
「やったぁ〜。」
リュンヌとキャンディスが構えた。
「うわぁーーーーーぁああ!!」
アレイユが叫び、獣耳としっぽと牙が生え髪が伸び先端にかけて白くなりタテガミの様になったが、すぐ元の姿に戻ってしまった。
『アレイユ……やはりあの事を教えないと無理なのか?』
アルスは考えていた。
「よし、みんなでリュンヌのサポートだ!」
アルスが声を上げた。
「了解!」
アレイユとフォリスも構えた。
ハイナは袖の長い服の手の甲辺りから、赤とオレンジのチカチカ光る玉を作り投げつけた。
「フフフン、坊や達素敵ね。」
「リュンヌ君そのまま突っ込んで!」
チカチカ光る玉をキャンディスは風衝で吹き飛ばして、空中で爆発させた。
「迅雷!」
剣は水色の雷を帯びリュンヌは凄まじいスピードで、ハイナに切りかかった。
ハイナは半歩避けるも擦ってしまい、お腹辺りから少し血が戦闘服に染み込んでいた。
「ンン……。私を怒らせてしまったようね。」
ハイナは喘ぎ、半獣化した。
丸っぽい獣耳にしっぽと牙を生やした、自分の唇に牙を立てツーと血が流れた。
「消えてしまえ!ホーミングボムボール!」
ハイナは右手の服の袖で唇の血を拭き右手を振り払うと、14発のチカチカ光る玉がリュンヌを追尾して飛んでいった。
「子狐の儚い灯火。」
フォリスが出した七匹の子狐達が、それぞれ1発の光る玉に当たり誘爆させた。
「連風衝!」
キャンディスが3回風衝を打ち、3つの光る玉を弾き空中で爆発させた。
4回目打とうとした時、ふらつき膝をついた。
アレイユとアルスが飛び込み2人は剣を振り光る玉を2個ずつ誘爆させて、爆発に巻き込まれながら吹き飛ばされた。
「今だ!リュンヌ!」
アレイユが吹き飛ばされながら叫んだ。
「迅雷・七連撃!」
リュンヌが水色の雷を帯びた剣で、七回切り刻んだ。
しかしハイナは全て避けて少し大きめの光る玉を、両手で作り出しぶつけた。
「ぐわぁーーーぁあ!!」
リュンヌは大きく吹き飛ばされた。
「フフフン、雑魚どもが図に乗るな!」
ハイナが両手で大きな光る玉を作り出して、両手でその玉を小さく圧縮させて宙に浮かべて、再び作り出しそれを5個作り宙に浮かべた。
5つのチカチカと赤とオレンジに光る小さな玉が、ハイナの上に浮かんでいた。
「灰になれ!圧縮光爆撃玉。」
「やれやれ、これは流石にやばいね…。」
アルスは呟き半獣化した。




