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湖のほとりで〜カタリナ王国物語〜  作者: 望月 まーゆ
24/26

最後の砦崩壊

☆24、最後の砦崩壊


教会の地下室に地響きが鳴り響く。

女、子供たちは頭を抱えてしゃがみ込み我が子を抱き抱えていた。


アーサーはもう既に倒れ込みソフィアに膝枕してもらっていたーー


「ハア、はあーーこんな可愛い子に膝枕なんてしてもらって悪いな・・・ウチのちっさいヤツらが焼きもち焼かなきゃ良いがね。」


#あとでアーサー様はお仕置きです!#

#ふふふーーあとで怖いですよ#


「ーー怒ってるねえ。怖いね・・・

はあ、ハア、安心しろよ!お前らより大切なモンはいねえよ!だからもう少し頑張ってくれよ。俺の全てを捧げるから」

アーサーは叫んだ!全力を振り絞るかのように。


#アーサー・・・様・・・リサ嬉しい#

#シルフィもです。アーサー様#

か細く小さな声でエルザも、

#アーサー・・様・・嬉しいの#



更に、凄みを増す帝国軍の攻撃!!


遂に天井にひび割れが発生し瓦礫が落ちてくるーー


女、子供の悲鳴が響き渡るーー



#アーサー様・・・ごめんなさい。リサは・・・リサは・・・もう・・・#


ーーリサありがとう。ここまで良く頑張ってくれた。僕の中でゆっくりおやすみ。ーー


#・・・はい。・・・#





教会の地下室の扉の障壁が破られた・・・




ーークソ!バンディッツはまだか!!ーー



「ーー敵軍来るぞ!!戦える奴は前に出ろ!!」

アーサーは叫ぶ!



女、子供たちばかりの中に男は数名しか居らずその男達は扉の前で必死に戦った。


アーサーはソフィアを最後尾まで下げ、白髪の老人紳士を側に置いた。


そして、女、子供の前にアーサーが立った。


カタリナの男達は最後の最後まで必死に戦ったが人数が多過ぎた。



遂に、帝国軍が教会の地下室に押し寄せて来たのだったーー


「ーーあの子の為に使う筈だったんだけどなあ」


#ふふふーーアーサー様は一人の為には使わないと最初から思ってましたわよ。#


ーー言ってろ!シルフィ、頼むぞ!!敵軍全員ぶっ潰すぞ!!ーー


#ふふふーー任せて下さい。愛するアーサー様のお言葉なら#




押し寄せる敵軍の波に人々の悲鳴が響き渡るーー


帝国の総攻撃開始からその時4時間30分ーー



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