最後の抵抗
☆25、最後の抵抗
教会全体を埋めくす帝国軍の兵士達の背後から50名余りの部隊が声を荒げて攻め込む!
「ーー反帝国軍バンディッツだ!?」
帝国軍は一斉に振り返り対処するが相手は精鋭部隊。数は少なくても場数と修羅場を潜り抜けてきた強者たちだ、そこらの兵士が太刀打ち出来るわけがない。
バンディッツのメンバーは次々と帝国軍兵士を倒して行くーー
「ーー騎士団長クラスが居ない?」
レーベン・ハートは不思議そうに辺りを見回してた。
「ーー数で圧倒しようとしたのですかね?
しかし・・・数が多過ぎる・・・」
バッツが応戦しながら言う。
ーーソフィア・・・ソフィア・・ーー
剣を振るいながらレオンはソフィアのことで頭がいっぱいだった、
もう、目の前まで来ているのに・・・
「ーーソフィアァァァぁぁぁ」
* * * * * * * * * * * * *
「 ハア、はあーー
キリが無い・・・ーー」
アーサーはもう限界を既に超えていた。
アーサーの背後には沢山の子供とその母親達が一箇所に固まり震えている。
そして、その少し奥には必死にソフィアに近づけさせないように白髪の老人紳士が剣を振るっていた。
#アーサー様これ以上、私はアーサー様のおチカラを使う訳には・・・#
「ハア、はあ、ハアーーシルフィ・・・俺の背後には何が見える?」
#・・・#
「ハア、ハアーー沢山の子供の未来だよ。
この子たちの明日を守ってやりたいんだ!
はあ、ハア、笑って明日を迎えられるように」
アーサーの目はまだ死んでいない。目をギラつかせ吠える。
#ふふふーー止めても無駄なようですね。
アーサー様・・・ご自分の命の心配もお願いしますわ。#
ーー言ってろ!!ーー
大量の敵軍がまた攻めてくるーー
アーサーは敵軍に向かい掌を向ける。
そしてーー
「シルフィぃぃぃ!!」
アーサーが叫ぶともの凄い竜巻のような衝撃波が敵軍を吹っ飛ばす!!
しかしー
敵軍の波は次々に押し寄せてくる。
「ハアーーはあ、ーーはあ、ハアーー」
#アーサー様・・・ソフィア様の方が・・#
見るとソフィアと白髪の老人紳士は大量な敵軍に包囲されていた。
「マズイ・・・」
#アーサー様・・前からも・・#
もう既に目の前にも敵軍が攻めてきてる。
「ハアーーはあーークソ!!もう気力が」
アーサーはふらふらと倒れ込む。
女、子供たちからアーサーに心配する声が聞こえするーー
その時ーー
敵軍は何故か背後を振り返り何やら応戦し始めた。
「遅えよーーバカヤローども・・・」
アーサーは倒れ目を閉じたーー
バンディッツは教会地下室の大群の帝国軍兵士を次々に倒して行く。
先程まで震えていた子供やその母親達からも歓喜の声が上がる。
しかしー
「おじ様ぁぁぁーー」
ソフィアの声だ!
「ソフィアァァァ!!!」
レオンが走るーー
しかし、奥の方にはまだ敵軍が包囲している。
「ーーゴホ・・・ソフィア様・・老ぼれの最後の言葉をお聞き下さい・・・」
白髪の老人紳士はソフィアに語りかける。
「おじ様・・・何です?」
ソフィアは溢れそうな涙を必死で堪える。
「ゴホ、ゴホ・・・レオンとソフィア様の本当の関係です。」
ーーえっ???ーー
「ソフィア様とレオンはーー」
ーーーーーー
ーーーー
レオンの元に援軍が来る!
「ソフィアァァァ無事かあ?!」
レオンが必死に声を出す。
「レオン!ソフィア様は無事か?」
バッツが駆け寄る。
「先程、声がしたんだ!ソフィアはこの先だ!!」
レオンは焦る!
「俺が道を作る!!」
バッツは敵軍の懐に飛び込むと縦横に回転しながら次々に斬り刻む。
中央突破出来る道筋が出来た。
レオンがその隙を逃さず一気に奥に駆け寄ると目の前に剣を取り必死に戦う少女の姿があったーー
ーーソフィアーー
しかし、
一歩遅かった・・・・
ソフィアは刺されたーー




