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揺れても、私たちは

作者:ひまわり
50歳を迎えた迫田光希は、近所のスーパーでパート勤務を続けながら、日々更年期の症状に悩まされている。
ホットフラッシュ、感情の浮き沈み、理由もなく募るイライラ。
自分でもコントロールできない心と体に、苛立ち、自己嫌悪に陥る日々——。

けれど、それを「理解して」とうまく言えないまま、夫との関係はぎくしゃくしていく。
真面目で優しいけれど口の悪い夫・浩二は、疲れて帰宅したときにぶつけられる光希の怒りに、「病気じゃないだろ」とつい言ってしまう。

そんな中、レジ仲間の先輩たちと交わすささやかな会話が、光希の心を少しずつ変えていく。
「私もそうだったよ」「最近、同じようなことが…」——
自分だけがつらいわけじゃなかった。そのことに気づけただけで、ふっと肩の力が抜けた。

たまに帰ってくる息子は、母に優しく寄り添い、父にもさりげない言葉をかけてくれる。
すれ違っていた夫婦も、不器用ながら少しずつ歩み寄っていく。

完全に晴れる日は来ないかもしれない。
それでも、揺れながら、笑ったり泣いたり、誰かとつながりながら、今日も生きていく——。
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