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ひどい口下手なんですよ
「先輩、私……酷い口下手なんです」
新人歓迎会。隣で黙りこくっていた女子が僕に呟いた。
「そうなの」
「頭の中には渦巻いてるんですけど、うまく言えなくて」
僕はビールを煽る。
「うまく言わなくていいよ。思ったまま言えば」
「でも、頭に浮かんだまま口に出したら、何考えてんだって言われそうで」
「言わないよ。言ったら腹踊りしてやる」
彼女は微笑んで口を開いた。
「ろもきゃわっぷー、まそまそ、にかー!」
僕は腹踊りをした。
「先輩、私……酷い口下手なんです」
新人歓迎会。隣で黙りこくっていた女子が僕に呟いた。
「そうなの」
「頭の中には渦巻いてるんですけど、うまく言えなくて」
僕はビールを煽る。
「うまく言わなくていいよ。思ったまま言えば」
「でも、頭に浮かんだまま口に出したら、何考えてんだって言われそうで」
「言わないよ。言ったら腹踊りしてやる」
彼女は微笑んで口を開いた。
「ろもきゃわっぷー、まそまそ、にかー!」
僕は腹踊りをした。
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