『お風呂上りに冷たいものを』『大差ないとか思ってるんですよ』
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●お風呂上りに冷たいものを
アマ姉と一緒にお風呂からあがるとエールが何か黄色っぽいドリンクを持ってきた。
「どうぞ。お風呂上がりのドリンクです。」
「そんなのあったの?!」
「あらあら美味しそう。」
私が驚いてしまう。
エールが一応以前から構想はあったらしいと説明してくれた。いや、まあ確かにお風呂上りは水分補給がしたいけどね。
渡されたドリンクは薄い黄色のドリンクで、香りからして果物系のもののようだ。
飲んでみると
「氷も入ってる?!」
「なんでもマンゴーミルクスムージーとかいうのドリンクのようです。」
独特の香りとこってりした甘み。そしてミルクで風味がまろやかになって、シャリシャリした歯ごたえが楽しい。
「えぇ?!何これ!!すっごく、すっごくなんて言うのかしら」
「アマ姉、それは美味しいって言うんですよ。」
「そうなの?うん!じゃあとっても美味しいわ!!」
嬉しそうに笑う姿はとても1000歳ごえとは思えない。
●大差ないとか思ってるんですよ
お風呂から上がって勇者たちと合流したので、とりあえず勇者にアマ姉について軽く説明する。
「アマ姉は一応魔神族の中で上から2番目。兄弟的に言うと長女で、魔神信仰に対して協力的なので基本的に各地の教会を回って暮らしている。」
「どちらかというとほんわかして見えるが、強いのか?」
「魔神は上の兄弟……私以外は全員カンストしてます。」
200歳をむかえる前にほぼ全員カンストする。
「そしてアマ姉のスキルは超回復。魔法の適性は基本的に光や音、天に関わるものにある。」
つまり私がすっごく疲れる天候を操るのを、アマ姉はひょいっとこなすのだ。
「超回復……?」
「自分はもちろん、他人にも使うことができるの。コウは何重にも超回復がかかってるから怪我してもすぐに治るよ。あと、特徴的なのは死んだ体も超回復させられること。」
「それは、蘇生か?!」
勇者の言葉に首を横に振る。
「あくまで体の回復。死んでしまった魂とか心は回復しない。アマ姉が言う人形は死んだ体を回復させて、アマ姉の言うとおりに動くものなんだ。」
本当に意思がない、お人形である。
そして困ったことに
「えー?体が動けば一緒でしょ?生きてるのと何が違うの?」
アマ姉はこのことをそこまで重視していない。体さえ動けばそれは生きているものと同じ判定らしい。
「全然違うんですけどねー?」
「アカちゃんは細かいなあ。」
勇「……この、お前の姉は1000歳越えなのか?」
魔「まあね。でも本人に詳しく年齢聞いちゃだめだよ。」
勇「なぜだ?」
魔「アマ姉曰く、女性に体重と年齢を聞いていいやつはそれが必要な者と死ぬ覚悟が出来ている者だけなんだって。」
勇「……ああ。聞かない。次回は『他の兄弟について』『話を聞かないスタイル』だ。」




