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2週目勇者様は魔王ちゃんを可愛がりたい  作者: 星野 優杞
おお、勇者よ!世界を救えなかったとはなにごとだ!
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『思考がハードル走をしている』『神様の力ってすげー!』

●思考がハードル走をしている


というわけで、私と勇者は神の遺跡に行ってみることにした。場所は人間界の田舎の町の近く。いきなり王都の近くは危険だと判断したらしい。

私は角を隠して人間界スタイルだ。戦闘に角は関係ないのでしばらくは隠したままにします。


「そういえばお前は何か隠したりしなくていいのか?」


この前会ったヤバい王女のことを考える。勇者自身、顔バレ身バレしてないのだろうか。


「必要ないだろう。」

「ふうん?」


解せん。だってあのやばい感じの自己紹介。人間界の王家の本家の娘ってあいつなんだろ?なのに知り合いじゃないとかおかしいじゃないか。


(むぅ……。あの女と何かあるのか?)


やましいこととか!!

そりゃ勇者は人間ですし?魔族の魔王な私より、人間の王女の方が良いかもしれないけどさ!!

いや、良いのか?あの女、大分ヤバそうだったけど。

いや、勇者も大概だし、それこそ蓼食う虫も好き好きというやつでは?人の好みは十人十色!!

あれ?でも王女は私を欲しいとか言ってたな?そうなると……


「え?三角関係爆誕?」

「行くぞ、魔王。」

「あ!うん!!」




●神様の力ってすげー!


というわけで神の遺跡その1です。何か崩れ落ちた感じの入口の上には「この門をくぐるものは一切の望みを捨てよ」とか書いてある。


「この遺跡の名前はヘルムーンらしい。設定としては月の黒い部分は現実ではなく地獄を照らしていると考えている集団の本拠地だとかなんとか」

「設定とか言っていいの?」

「そのコンセプトにあった敵が出てくるからな。」


さすが神の厨二病である。

剣を作るとかでは収まらず、実際にそういう生命を作り出すスタイル。中に入ると少しひんやりしていた。


「この遺跡は面倒だが色々便利だぞ。」

「何が?」

「例えばこの岩を下の穴に落とすだろ。」


勇者は平然と大きな岩を地面の割れ目に落とした。

おい、いきなりそんなことするんじゃない。驚いただろ。


「一回次の部屋に進んで戻ると……」


勇者の言うとおりにしてついて行ってみる。ちなみに今回はダンジョンなので手は繋いでない。戦闘で邪魔になるからな。


「間違ってる場合は大体岩の位置とかが初期の位置に戻る。」

「あー……確かに便利?」

「ここに入ってきた冒険者が謎かけとかパズル要素で取り返しがつかなくなるミスをしても安心だな。」

「それは落としちゃいけない岩を階下に落としたりすることなのか。」

「後は押せない場所に岩をはめ込んじゃったりとかな。」


魔「次回も引き続き遺跡探索!『遺跡の石板』」

勇「こういう遺跡が各地にあるわけだ。」

魔「神様が厨二病ねえ……。まあ神様って一言で言っても、別に唯一神というわけではないので、何柱かでの合同サークルの遺跡というコンセプトで作った同人誌(遺跡)みたいなものかもしれないな。」

勇「さらっと重要情報を流すな。しかもお前……意外と詳しいな?」

魔「本編で色々言ってるお前には言われたくないかな。」

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