姉と妹
……皆が怖いです。
……皆が私を苛めます。
……私の味方はソファーです。
「……なんで俺はここで正座なんだ?」
私の背後から、ゼフィアの声が聞こえます。
……正座の理由?私は知りませんよ?
「王様が反転酒なんて危険な物を持っていたのが悪いのよ!」
セシリーの叫び声が聞こえます。
……あのお酒のことですか。
美味しかったですよ?
「反転酒?…………ああ!あの酒か!」
「心当たりあるんだ」
ゼフィアの思い出したという声に対して、シエラさんはとても冷たい声をしています。
……セシリーもシエラさんも怖いです。
「いや、あれはただの酒だぞ?少し値は張るが」
「そんな見え透いた嘘はいらない。あのお酒をどう使うかだけ吐いてくれればいい」
「シエラ、そんな人を殺せそうな声でいうなよ……。それにあれは本当にただの酒だ」
「じゃあ、ルリさんがあんな風になったのはどうしてかな?」
「ルリが?ソファーで丸くなってるだけだろ?」
「物凄く悪い意味で怖いよ!」
「わけがわからん……。確認してもいいか?」
「どうぞ。でも、変なことしたら……」
「わかったって!二人揃って、変な殺気だすなよ……」
背後から足音が聞こえます。
状況からして、ゼフィアですよね。
「ルリ、どうしたんだ?」
昔と変わらない声です。
私は声の方に転がることにしました。
「……ゼフィア」
「別に普段と変わらねぇじゃ……」
「皆が苛めるのです」
「普段と違うな……」
どうして、そんなに肩を落とすのですか?
「ルリ、何があったんだよ?酒飲んで酔ったのか?」
「……いいえ」
「でも、普段と違うぞ?」
「……普段の私なんて嘘です。本当はただの暗い、怖がりなのです」
「確かに怯えてるようにも見えるが……俺に対しても、その姿勢はさすがにくるものがあるな……」
「……ゼフィアも私を苛めるのですか?」
「なんで俺がそんなことするんだよ……」
「……その言葉は嘘ですよね」
「は?」
ゼフィアの間の抜けた声が響きます。
それもきっと演技なのです。
「……ゼフィアは以前、シエラさんに酷いことをしようとしました」
「してねぇよ!……疑われることはしたが」
「……したのですね。やっぱり、酷いことをしたのですね!……私にはきっともっと酷いことをするのです」
「落ち着け。最近、お前がそういうことを言うときは嫌なことが増えたんだよ」
「……私の事が嫌?……私は嫌われていたのですね」
「いや、ちが……」
「……そうですか。私を嫌っていたのですね。小さい頃から遊んでもらいましたが、それも嫌々遊んでくれていたのですね。…………だから、幼い私に対しても胸を触るなどの悪戯をしたのですね。何もわからない、幼い子供を相手に……。酷いです」
頬を涙が伝っていきます。
ああ、あの優しさは偽りだったのですね。
「……私は昔から疎まれていたのですね。だから、皆がこんなに怖いのです。必然……ですね。私はそういう星の元に生まれたのです。怒られ、苛められ、疎まれ、そして、物として扱われる。……人として扱われないのです。壊れるまで弄ばれるのです」
「なぁ、二人とも」
ゼフィアは私の元から離れていきました。
「……あれ、どうしたら対処できるんだ?」
「「こっちが聞きたいよ!」」
セシリーとシエラさんの声が綺麗にはもりました。
……結局、私は放置されたままです。
「………?」
目が覚めてみると、ルリお姉ちゃんが部屋の隅にあるソファーで丸くなっていました。
どうしてでしょう?見ていると、ゾクゾクします。
「レティア、起きたの?」
「はい。セシリーお姉ちゃんにシエラお姉ちゃん、ゼフィア王まで真剣な顔をしてます。何かあったのですか?」
「ルリさんが反転酒を大量に飲んでね。……凄い状況だよ」
反転酒?
お城に居た時に聞いたことがありますね。口を割らない賊に飲ませると、簡単に答えたりする便利な物だと。弊害は性格が変わってしまうことがあるとか?
落ち着いて判断をしないとダメな気がします。近くに飲み物がありますね。飲んでから行動しましょう。
「………」
ルリお姉ちゃんに視線を移します。いつものように丸くなっているだけではありません。少し震えているようです。
……やっぱり、ゾクゾクします。
「性格が変わるまで飲んだのですか?」
「そうみたいだ。あれは俺でも手に負えん……」
「そうですか」
家族と言われる、ゼフィア王でも手が負えない。
なら、妹の私が頑張るしかないです!
「ルリお姉ちゃんと話してきます」
「レティアなら大丈夫かしら?」
「妹だもん。……家族の王様よりは役に立つかも」
「……さりげなく、酷い事言うなよ」
「いってきます」
皆さんの元を離れ、ルリお姉ちゃんの元へ歩き出します。
やっぱり、震えています。どういう状況なのでしょうか?
普段の姉の様子を浮かべながら、ゆっくり近づいていきます。
足音ですら、ビクッと反応している姉は新鮮です。
……この感覚は何でしょう?
「………」
目の前で丸くなって、言葉も話さない姉がいます。
見ているだけでゾクゾクする、この感じは一体?
不思議です。嫌ではありません。むしろ、心地よいかもしれませんね。
「………」
ルリお姉ちゃんの目の前です。
ビクッと反応してから、恐る恐るこちらを見てきました。
「………レティア」
今にも泣きだしそうな姉の顔です。
瞳を潤ませて、こちらを見つめている姉の顔が見えます。
「………っ」
何かが起きた気がします。
ルリお姉ちゃんにではなく、私にです。
「……レティ……ア?」
ルリお姉ちゃんの表情が徐々に怯えたようなものへと変わっていきました。
なんでしょう?高揚感とでもいうのですか?
……とても、楽しいです。
「ルリお姉ちゃん」
声が弾みます。
「どうして、私を怖がるのですか?」
頬が緩みます。
「……レティアです……よね……?」
「そうです。ルリお姉ちゃんの妹のレティアです」
……この感覚に従いましょう。
…………この感情に流されましょう。
「ふふ………ふふふ…………」
笑みがこぼれます。
歓喜の笑い声がこぼれます。
「さぁ、ルリお姉ちゃん」
流されてはいけない?
どうしてですか?それはダメなことだから?
「もっと、もっと……」
無理ですよ。
こんなにも満ち溢れた感覚……。
流されないのが無理です!
「私にその顔を見せてください」
「……いや」
姉から拒絶の声が聞こえます。
ああ、その声ですら愛らしく、愛おしく思えます。
「ダメですよ」
「レティア……やめ……むぐ……」
ルリお姉ちゃんの口に手を当てて声をふさぎます。
……邪魔されたら嫌ですから。
「助けなんて求めてはダメです」
ルリお姉ちゃんをゆっくりとソファーに座るように促します。
「これは姉妹の会話なのです」
ソファーに座ったのを確認して、抱きしめます。
「……可愛らしく、愛おしい姉と私の会話なのです。他の人が入るなんて無粋なのです」
ルリお姉ちゃんの耳元でいいます。
自然と声は小さくなっていました。
「うぅ……」
私の直ぐ横で怯えて震える姉。
……独り占めしたいです。
「ルリお姉ちゃんはとても可愛いのです」
離したくない。離れたくない。
独占欲かもしれません。
……もう家族を失うのは嫌ですから。
「逃がしてあげません」
ルリお姉ちゃんを強く掴みます。
逃げようとして身体を動かしても逃がしてあげません。
「たす……」
「声を上げてはいけませんよ?」
ルリお姉ちゃんの声を遮ります。
「私は一人が嫌いです。嫌いになってしまいました。……ルリお姉ちゃんに助けられ、姉に、家族になってくれました。寂しいのは嫌です」
「………」
「私は酷い妹だと思います。どこか、壊れてしまったのでしょうね」
「壊れ?」
「……どんなに酷いことをしても離れたくありません」
「………」
ルリお姉ちゃんが息を呑むのがわかりました。
「ルリお姉ちゃん……」
笑顔で告げましょう。
「苛めたいです」
「―――――っ!?」
ルリお姉ちゃんの悲鳴が響きました。
声を上げてはいけないと言いましたよ?
「ダメなお姉ちゃんですね……。悲鳴すら上げれないようにした方がいいのでしょうか?」
「レティア、それは物騒超えるからやめよう……」
背後から、シエラお姉ちゃんの声がしたと思えば、抱え上げられました。
「ルリお姉ちゃんが、私のいう事を聞いてくれないのが悪いのです」
「当然って顔で言われても困るわ。……ルリ、怯えて震えてるし」
「怯えている姿も可愛いのです。シエラお姉ちゃん、私はルリお姉ちゃんを苛めないといけないので、離してください」
「ごめん、真っ直ぐに言われても離すのは無理……」
「そうですか」
離してくれないのなら、仕方がありません。
「実力行使で離してもらいます」
「え?うわ!?」
身体を包むように風属性の魔法を発動します。この風自体には怪我をするような効果はありません。
「これで動けます」
「レティア、危ないことしないの!」
「セシリーお姉ちゃんまで邪魔をするのですか?」
「そういうことじゃないわ。レティアがそんなことして、ルリが喜ぶと思うの?」
「ルリお姉ちゃんが?」
魔法を使ったのは失敗かもしれません。
でも、それはシエラお姉ちゃんが離してくれなかったからです。
つまり……正当な手段なのです!
「ルリお姉ちゃんが喜ぶかはわかりません。でも、私はルリお姉ちゃんを苛めたいのです!」
「無茶苦茶よ……」
セシリーお姉ちゃんが頭を抱えています。
「では、私はルリおね……!?」
「させないよ」
ルリお姉ちゃんに近づこうとした時、私とは違う風魔法が発動していました。
「シエラお姉ちゃん?」
「今のレティアはちょっと見過ごせないかな」
シエラお姉ちゃんが静かに構えました。
「邪魔をするのですか?」
「ルリさんに危害を加える事は、レティアであってもね」
「そうですか」
相手はシエラお姉ちゃんです。
体術ではかないません。体格差もありますけど、それ以前に私には向いていません。
(先手を取るしかありません……)
「シエラお姉ちゃんは、ルリお姉ちゃんが好きですよね」
「好きだよ?どうして?」
「今の震えて丸まっている、ルリお姉ちゃんはどうですか?」
「どうって……。小さく丸くなっているのは可愛いとは思うけど……」
「今のルリお姉ちゃんはほとんど抵抗しません。シエラお姉ちゃんが望むことを強要することもできるのです」
「私が望むこと?」
「私が苛めたいように、シエラお姉ちゃんもやりたいようにすればいいのです」
「望むこと……」
(狙うなら今です!)
シエラお姉ちゃんを覆うぐらいの風属性の魔法を発動させます。
「ごめんなさい、シエラお姉ちゃん」
「……レティア、やることが酷いわ」
セシリーお姉ちゃんは頭を抱えるのを止めて、額に手を当てています。
「シエラお姉ちゃんに出した提案は本当です。でも、今は邪魔をされたくないのです」
「私を封じこめるには、もう少し魔法が強くないとダメかな」
シエラお姉ちゃんが腕を振り払うと、覆っていた風魔法が消えました。
「ルリさん直伝、身体強化の応用」
自慢げにシエラお姉ちゃんがいいました。
「……初めてみました」
ルリお姉ちゃん直伝?
二人でこそこそと?
「初めて見せたからね。驚いたかな?」
「……驚きました」
二人で特訓でもしていたのですか?
私を差し置いて?
「本当に驚きました……」
私から姉を奪うのですか?
「他にも色々あるからね。セシリーとレティアは使えないらしいけど」
「……敵です」
「え?」
私の呟いた言葉に、シエラお姉ちゃんが固まりました。
「シエラお姉ちゃんは、私からルリお姉ちゃんを奪うのです!だから、私の敵です!」
手加減なんて必要ありません。
シエラお姉ちゃんは私から奪うのです。
「……物騒になったかな?」
「物騒にさせたのは、シエラお姉ちゃんです」
「別に何もしてないんだけどね……」
「いいえ、しています!」
シエラお姉ちゃんを指さし。
「シエラお姉ちゃんは特訓という名の密会をしていたのです!」
そう叫びました。
「密会って……」
セシリーお姉ちゃんは椅子に座ってこちらを眺めていました。
……セシリーお姉ちゃんも奪いそうですよね?
「密会です」
「やましいことはしてないよ?」
「騙されません。シエラお姉ちゃんはルリお姉ちゃんと二人きりなのをいいことに、色々とやっているのです!」
「色々って何かな?」
「私にそれを言わせるのですか?」
「うん。だって、レティアの想像と違うかもしれないからね」
「そうですか。では……」
私は思いつく内容を全て言いました。
セシリーお姉ちゃんは顔を押さえながらも、赤くなっているのがよくわかります。
シエラお姉ちゃんは……。
「……それはないよ。レティアにそんなこと教えたのは誰かな?沢山話さないとダメな気がする……」
こちらも顔を真っ赤にしています。
「では、何をしていたのですか?」
「特訓。私だけ、二人よりも遅れているから」
「シエラお姉ちゃんが?」
シエラお姉ちゃんは今、特訓しないと遅れているといいました。
私やセシリーお姉ちゃんが使えない魔法が使えるのに?
何か怪しいです。
「それは本当に特訓ですか?私はシエラお姉ちゃんが遅れているとは思えません。何か隠していますよね?」
「別に隠してない。実践的だから、夜になるのはあるけど。それだけかな」
「………」
どう考えても、邪な内容しか思い浮かびません。
自分で判断します。
シエラお姉ちゃんは敵だと!
「シエラお姉ちゃん」
「誤解は解けたかな?」
私は笑顔のままいいました。
「吹き飛べ」
「っ!?」
シエラお姉ちゃんに目掛けて、風属性の魔法を放ちます。イメージは一直線の暴風です。
「……今のは冗談にしては危ないよね」
「シエラお姉ちゃんは敵です。……私からお姉ちゃんを奪う敵なのです!……信じていたのに。シエラお姉ちゃんは私のお姉ちゃんであるとも信じていたのに!」
「レティア……」
「信じていたのに……私はまた裏切られるのです。……あのような思いはもう二度と味わいたくなかったのに。皆……皆、大っ嫌い!」
全身から魔力を解放します。
暗い闇に捕らわれたような感覚もあります。
でも、そんなことはどうでもいいのです。
「これって!」
セシリーお姉ちゃんの慌てた声が響きました。
「セシリー、危ないから動かないで!」
「でも!」
「大丈夫、私がなんとかするから!」
セシリーお姉ちゃんが近づいてきます。
「来るな!」
「いや」
セシリーお姉ちゃんは私が撃ちだす風属性の魔法をものともせずに近づいてきます。
「敵です!敵なのです!」
「私は敵じゃない」
「くっ」
目の前までこられました。こうなったら、殺傷能力のある魔法に切り替え……。
「まったく、手のかかる妹だね」
「え……」
声が聞こえると同時に抱きしめられていました。
「ルリさんと違って暴れるし。本当に手のかかる妹だよ」
「いも……うと……?」
「そう。ルリさんの妹だけど、私からしても妹みたいなものなんだ。私がルリさんの事が大好きなのは間違いないよ?でもね、レティアのことも大事」
「私が……大事?」
「うん。今日はちょっと暴れすぎた気がするけどね。でも、私もお姉ちゃんだから許してあげる」
「………」
……シエラお姉ちゃんは私を妹のように思っていてくれたのですね。
「まったく……。レティア、後でお説教よ」
「セシリーお姉ちゃん……」
「私も言っておくわ。私からしても、レティアは妹なのよ?ルリが守ると決めたあの日、私もあなたを守ると決めた。誓ったの」
「………」
自然と涙が流れる。悲しいのではなく、嬉しくて。
「守りたいとは言ったけど、誓ったと言ってないよね」
「そうね、言ってないわ」
「どうしてですか?」
私が不思議そうに尋ねると。
「「恥ずかしいから」」
照れながら言われました。
「恥ずかしがるこ……」
身体が急に重くなりました。
立っていることすら、不可能な程に。
「っと。大丈夫?」
「……ありがとうです、シエラお姉ちゃん」
私は酷い娘です。
自分で思い込んで、八つ当たりして。
それでも、姉たちは許してくれる。
本当に幸せ者だと思います。
「私は一人じゃないのですね」
「あたりまえでしょ?」
「とうぜん」
「そうですよ。あなたは一人ではないのです」
気が付くと、ルリお姉ちゃんが傍にいました。
震えてますけど。
「レティアは一人ではありません。何があっても私たちが守ります」
震えているのに、瞳は真っすぐ私を見つめています。
「お姉ちゃん……ルリお姉ちゃん!」
飛び込んで抱き付くと、ルリお姉ちゃんが息を詰まらせ、一緒に倒れ込みました。
「こほっ!……怖い妹です」
「ごめんなさい……ごめ………」
「いいのですよ。疲れたでしょう?今は眠りなさい」
「……はい」
姉に抱きしめられると、とても安らぎます。
眠りは直ぐに訪れました。
「………ィア!レティ………」
声が聞こえます。
あれ?身体が重いですね。
フラフラしているような、熱っぽいような……?
「……大丈夫ですか?」
「ルリ、それでも心配してるの!?」
「……心配です。……セシリーが怖いのです」
「何か言った?」
「……いいえ。………ぐすん」
ルリお姉ちゃんの泣き声?
頭が重いです……。
「ルリさんもセシリーも言い合いしない」
「「ごめんなさい」」
ゆっくり、目を開けないと。
「ここは……いたっ!」
頭が痛いです。
私はどうしたのでしょう?
「大丈夫?」
「頭がズキズキします……」
「レティアがさっき飲んだ物って、かなり強いお酒だったみたい。誰よ、あんなお酒置いてたのは!」
「……セシリーお姉ちゃん、声が頭に響きます」
「ご、ごめんなさい。ルリ、泣いてないで、お水取ってきなさい」
「……はい」
ルリお姉ちゃんは泣きながらも、お水を取りに行きました。
「本当に大丈夫?」
「私はお酒を飲んで倒れたのですか?」
「そう。起きてから、コップのお酒を口にして直ぐに」
「そうですか……」
先ほどの事は夢なのでしょうか?
私を気遣っての演技?
キョロキョロと周囲を見渡します。
私が魔法を放った形跡はありません。
「夢……」
「夢を見ていたの?」
セシリーお姉ちゃんが興味深々で訪ねてきました。
「夢の中で、私はとても酷い事をしました」
「酷い事?」
「シエラお姉ちゃんを敵だと決めつけて魔法を撃ったりしました」
「……怖い夢だね」
「でも、最後に皆に……」
言葉に出しましょう。
「私のことが大事と言ってもらえました」
「「………」」
セシリーお姉ちゃんとシエラお姉ちゃんは少し間を置いてから。
「「あたりまえでしょ」」
と、笑顔で言ってくれました。
「ルリもそうでしょ?」
「え!?あ……」
ルリお姉ちゃんの手からコップが落ちて割れました。
「何やってるのもう!」
「……コップを運んで来ただけです。……ぐすん」
「ふふ……」
笑みがこぼれます。
「ダメな姉は可愛いです」
「「レティア!?」」
「どうせ、私はダメで丸くなるしかないのですよ!うわーん!」
ルリお姉ちゃんは泣きながらソファーへ走っていき、そのまま丸くなりました。
「本当に苛めたくなるぐらい可愛いです」
私の呟きを聞いた二人は大慌てでした。
レティアが大暴れしました。
レティアの抱えているものを姉たちは払えるのか?
次回の更新は書き終わり次第となります。
バタバタしているので更新が遅くなってます。
時間が欲しいですね……。




