帰宅と異変?
帰ってきました。
時間で考えると、一日も経過してません。
それでも、大変でした。
「ありがとうございます」
「家に帰って、せいぜい怒られるんだな」
「そうですね。ゼフィアにどれだけ酷い仕打ちをされたのかを事細かく、皆に説明することにします。どれだけ酷く、痛く、激しく、いやらしい事をされたのかを……」
「頼むからやめてくれ……って、やらしいことはしてねぇ!」
「嫌です」
「……本当に国が落ちる可能性があるからな?」
「しかたがないですね。軽い報告にだけします」
「おい!?」
私の発言に、ゼフィアが慌てます。痛いことされたのは本当ですよ?
「王都に住んでから、なんか変わったな」
「そうですか?」
「再会した時より、楽しそうだ。島にいた時の……いや、なんでもない」
「気になる言い方です」
「いいんだよ。今が楽しいなら」
頭を優しく撫でられました。
そんな風にされると、意地悪がしにくいじゃないですか!
「ご馳走は夜だ。皆も連れてこい」
「はい」
ご馳走までは少しお預けです。まだ朝ですからね。
夕飯は17時ぐらいが一般的です。また、夕飯後はお風呂と就寝ぐらいだけなので、基本的に軽い食事が多いです。お祝いの時は別ですけど。あとは、お仕事によって変わりますが、細かいので省略しますね。
「ゼフィア」
「なんだよ?」
「大好きですよ」
「家族としてな」
「いえ、一人の……」
「まて!ちょっとまて!お前の発言に裏がありそうで怖い」
意地悪させてくれません。子供っぽい?意地悪は子供の特権です!
お姉ちゃんなのにとか、今は聞きませんよ!
「どうして、言わせてくれないのです?」
「いや、どう考えても、嫌な予感しかしねぇ……」
「そんな!?」
私がよろよろと後ろの『ミューズの安らぎ』のドア付近に移動すると。
「一体何があったのかしら?」
と、腕を組んだ状態のセシリー。
「王様、ルリさんに何かしたんだ?」
拳を握っている、シエラさん。
「ルリお姉ちゃん、心配しました!」
と、飛び込んでくるレティアが……あれ?
レティアの飛び込んでくる速度が異様に早……。
思ったのはその瞬間だけ。直後、お腹に強烈な体当たりを受けました。
「レ、レティアの抱き付きは……ゼフィアよりはげ……しいの……です…………」
わかっているのは、レティアが風属性魔法を纏って抱き付いてきたということ。
確認できるのはここまでです。何故か?ですか?
それは……意識が……遠のいて………。
「ルリお姉ちゃん、寂しかったのです!……あれ?ルリお姉ちゃん?ルリお姉ちゃん!?」
「レティア、やりすぎよ……」
「だね……」
「……何も言えんわ」
各々、呆れる出来事だったそうですよ?
「さて、ルリは少し置いておいて……」
私はゼフィア王の方に向き直った。レティアが大慌てで介抱しているから、ルリは大丈夫だと思う。
今のはちょっと同情するわ……。妹が心配して抱き付いてきたと思ったら、攻撃されたようなものだし。
レティアがルリにどんどん似てきた気がするわね。
……心配事が増えたわ。
「本当のところはどうなのかしら?」
先に帰ってきた、ザインさんから話は聞いてるわ。
でも、それは帰る前までの話。帰った後に、王様が何かやったというのなら、聞いた報告外だから。
「何もやってない。疑い過ぎじゃねぇか?」
「王様って色々やるし。私もされそうになったの覚えてるよ?」
「その言い方、間違いなく誤解を生むだろ!?」
「でも、私を奴隷にして、表立って言えないことを……」
「……何よそれ?」
シエラから聞き流せない言葉が聞こえたわね。
奴隷?どういうこと?私は聞いたことないわよ?
「ゼフィア王」
「なんだ?」
間違いなく、今の私は笑顔だと思う。
「シエラにも何かしたんですね?」
「何もやってない!」
「そんな大声で言わなくてもいいです。そうですか……」
そうなんだ。シエラも何かされたのね。
家族と言い張る、ルリにも何かして、さらにその親友にも何かしたんだ。
「そうですか」
「おい、ルリみたいな話し方になってるぞ!?シエラ、説明ちゃんとしろよ!」
「説明なんて無理。あの時の事を、この場で話すとか絶対に嫌」
「言えないようなことなのね。…………容赦しない方がいいわね」
今の私は簡単にいうと、かなり機嫌が悪いわ。
ルリがいきなり居なくなって、レティアが自分を置いてまた旅に出たんじゃないかと大泣きし、落ち着かせ終わったら夜。そして、夜中に無事の報告を受け、安堵したのはいいものの、心配しすぎてたから寝れなくて寝不足……。
最後に、ルリの無事を確認できたと思えば、衝撃的な内容が明かされたり。
今日は私を徹底的に怒らせるような日なのかしら?
「ゼフィア王に質問いいかしら?いいえ、聞いてもらいます」
「嫌な笑顔だな……」
答えはわかってるけど、聞くしかない。
「大切な人が異性に乱暴なことされたと知ったらどうしますか?」
「そりゃ、相手がわかったら……」
ゼフィア王が固まったわね。
良かったわ。私と同じ気持ちみたいで。
「物騒なこと考えてるよな?絶対考えてるよな!?」
「なんのことかしら?今の私からしたら、物騒とは思いませんけど?」
「落ち着け!とにかく落ち着け!」
私は徐々に距離を縮めていく。
落ち着いたらどう?ですって?落ち着いてるわよ?相手を仕留めるために、とても冷静よ?
「落ち着いてるわ。そうじゃないと……」
目の前に、この国の王がいる。
ルリの家族でもある王がいる。
「ここまで、冷静にはなれませんから」
ルリに何かをした人がいる。
幼馴染に何かをした人がいる。
「酷いことをする人ってどう思います?」
「内容による。許せないものはどうしてもあるからな」
「……言い変えるわ。殺したいほど憎んだことはあるかしら?」
私が言い終えた直後、ゼフィア王が顔を青くしたわね。
「大切な人を傷つけられた。しかも、最悪な状況としか思えない内容。情報が足りないのは認めるけど……そういうのって、どうでもいいわよね。だって……」
話なんてどうでもいいのよ。
「目の前に犯人がいるんだから」
「犯人って……。さすがに俺も怒るしかないんだが?」
「……今の状況で怒れるのね?怒ってごまかそうとしてるのかしら?」
「ごまかすとか、そんなことはしない!おい、シエラ……って、何残念そうな顔してるんだよ!?こっち向けって!レティアとルリを連れてどこに……」
「片付けましょう」
「なにをだよ!?」
「あなたの人生を」
「物騒超えてるじゃねーか!?」
ゼフィア王の声が響いたあと、暴風が舞ったわ。
「ルリお姉ちゃん、起きません……」
「見事に入ったからね」
シエラお姉ちゃんが横で言いました。
狙っていませんよ?私は大好きなお姉ちゃんに抱き付いただけなのです!
「ルリも疲れてるだろうしな。……俺もさすがに疲れた」
「ごめんなさい……」
私とルリお姉ちゃんのお家の中にいるのは五名。いつもの四人にフェイマス王を加えた状態です。
ルリお姉ちゃんはいつものように、ソファーで眠っています。運んでくれたのはシエラお姉ちゃんです。私ではルリお姉ちゃんは運べません。
「眠っている顔は幸せそうなのです」
ルリお姉ちゃんは大変な出来事に平気で飛び込む人です。
私も救われた側の人です。ですから、その光景を目の当たりにしています。
忘れられない光景。
忘れることが不可能な情景。
「……でも、無茶してばかりなのです」
本音で言うと、無茶をしてほしくないです。
理由は簡単です。今のルリお姉ちゃんは魔法が使えません。
あの光景に遭遇すると、ルリお姉ちゃんは助かりません。
「………」
血だまりに横たわる姉の姿が思い浮かびます。
現実ではないのに、手を伸ばせば掴めそうな程の精密なイメージ。
「………」
差し出される手を掴もうとした時、それは当然空を切りました。
「パタン」と音を立てて、自分の身体が床に倒れていることに気が付きます。
「レティア!?」
「どうしたの!?」
「……大丈夫です」
自分でもわかります。
あの衝撃的な出来事は私に悪影響を及ぼしていることを。
私は臆病です。
人が傷つくのは見たくありません。
私自身も傷つきたくありません。
でも、敬愛する姉は……。
(ルリお姉ちゃんは絶対に今後も無茶をします。私のように助けられる人も多いと思います。ですけど、私は……)
卑怯と思われてもかまいません。私はルリお姉ちゃんに平和に暮らしてもらいたいのです。
魔法が使えなくなった今、その思いは更に強くなっています。
「ゼフィア様、ルリお姉ちゃんはどうすれば、戦わずに済むのですか?」
「……唐突だな」
ゼフィア様も私の考えに気が付いているようです。表情をみればわかりますから。
「ルリが戦わずに済むか……。難しいな」
「でも、ルリお姉ちゃんはこのままでは……」
「レティアの言いたい事はわかる。だが、これはルリが自分で決めた行動だ。俺から制限するなんてできん」
「……そうですか」
ルリお姉ちゃんは自分の意思で行動している。それはわかるのです。
ですけど。
「ルリお姉ちゃん、自分の命は顧みないですよね」
「……そうだな」
ゼフィア王の表情が曇りました。
私も心当たりはあります。まどろみの中、それでもはっきりと聞こえた内容。
(ルリお姉ちゃんは自分の死ぬ場所を求めている)
人を助けるのに命を懸ける人が、死に場所を求めている。
私はどこかでまた一人になるという恐怖があります。
ですが、助けられた私には、その考えを改めさせる権利などありません。
「ねぇ、レティア」
「なんですか?」
「ルリが今の行動をやめたら、ルリじゃなくなると思わない?」
「それはそうですけど……」
セシリーお姉ちゃんが言いたいこともよくわかります。
人助けをしなくなった、ルリお姉ちゃんはルリお姉ちゃんではありません。
「ルリさんだもんね。言っても変わらないよ」
「シエラお姉ちゃんまで……」
「でも、どこかで変わるかもしれないから、私達は待つしかないと思うよ?」
「変わるですか?」
「時間はかかるかもしれないけど、考えていることが変わるかもしれないわね。…………変わってほしいわ」
「……待つしかないのですね」
待つということは嫌ではありません。
私が嫌なのは無力な自分のことです。
セシリーお姉ちゃんとシエラお姉ちゃんは、何かあったときは、ルリお姉ちゃんと共に戦えるかもしれませんけど、私は……。
「ルリが戦わずに済む方法か……」
ゼフィア王には何か考えがあるのでしょうか?
「結婚して子供でもできたら、大人しくはなりそうだが」
「「「それはダメです!」」」
そんなのダメです!許しません!認めません!却下です!ルリお姉ちゃんは私の……
こほん……。少し、取り乱してしまいました。気にしないでください。
「な、なんだよ?ルリが静かに過ごせそうなことを考えただけじゃねぇか」
「そうかもですけど」
「何かちょっと違うような?」
「ルリお姉ちゃんの子供は可愛いに違いありませんけど、母親というイメージができません……」
暫くの間、全員が静かになったあと、室内は笑い声で埋め尽くされました。
「王様は帰ったけど、ルリさん起きないね」
王様、ルリさんが心配だったのもあるんだろうけど、長く居すぎかな。
酷い?そんなことないよ。王様も仕事はあるから。
「起きないわね。ゼフィア王から夕飯のお誘い受けてるのに大丈夫かしら?」
「起きなかったら、お城まで運べばいいのです」
「それはそうだけど……」
セシリー、そこで納得するんだ……。
でも、私は最近、気になっていることがある。
皆も気にしてるかもしれないし、聞くのにちょうどいいよね?
「二人とも、ルリさんって眠る時間が長くなったと思わない?」
「ルリだって人なんだから眠るでしょ?」
「いつもソファーで眠っているのです」
「でも、長く眠るようになったのって、最近のことだよね?」
「「!?」」
二人が驚いた顔をしたまま固まった。ちょっと、面白い。
「ルリさん、魔法使えなくなってから眠る時間が増えたと思う」
「言われてみると、そうかもしれないわね」
「ルリお姉ちゃん、私より起きるの遅くなってます……」
「もしかしてとは思うんだけど」
一つだけ、予想が付く……いや、納得できることがあるんだよね。
「ルリさんって身体にかかる負担とか全部、魔法で回復させてたとか考えられない?」
ルリさんは人助けの時とかに大怪我を負ったりすることもある。それでも、傷が塞がっていれば、翌日には元気な笑顔を見せてくれた。笑顔は今も見せてくれるけど、今のように眠っている時間が増えているのは不自然だ。
「さすがにそんな魔法は聞いたことないわよ」
「ルリさんが扱う魔法って、私達が知らない魔法多いよね?」
「……言われてみるとそうね。私達が知らないだけで、自分の体調を整えていたとしても不思議じゃないわね」
「でも、その考えだと、ルリお姉ちゃんは……」
私は身体が本調子でないまま無茶をして、眠る時間が増えていると思ってる。
どんな大怪我でも、ルリさんは魔法で治すことができた。でも、今はそれはできない。
ルリさんの膨大な魔力量があれば、身体強化の延長で身体の調子ぐら……。
「あ……」
納得できた。
ルリさんは身体強化に魔力が使えるのを教えてくれた。また、無意識で使っている人が多いと。
人は体調が悪いとどうしても、動きが悪くなったりするよね?でも、無茶をすれば、同じことはできる。後が怖いけど。
「……これが普通なんだ」
「普通?何かわかったの?」
ルリさんは魔力を用いて日常を過ごしていた。なら、弊害がでてもおかしくない。
「普通っていうのは、ルリさんの事だよ」
「普通とは言い難い気はするけど?」
「セシリーお姉ちゃん、さりげなく酷いです……」
レティアの言葉は小さなものだった。聞かなかったことにしておこうかな。
「ほぼ、間違いないと思うけど、ルリさんは身体強化の延長で自身の不調も治してる。でも、魔法が使えなくなったから、身体強化も使えてない可能性があるかな」
「それって、危ないわよね?」
「危ない。でも、魔力はあるから最低限……日常を普通に過ごすだけなら問題はないと思う」
「ルリお姉ちゃんだと無茶をするから、そこまで回復しきれないということですか?」
「うん。だから、ルリさんは無茶をしちゃダメなんだけど……」
「ルリだからね……」
「ルリお姉ちゃんですから……」
ルリさんは好んでするわけではないけど、周りから見ると無茶が多かったりする。
……やっぱり、今のルリさんは無茶をすると不味い。身体にかかる負担がこのまま増え続けると、最悪の場合、命に関わるとしか思えない。
「セシリー、レティア」
「なに?」
「なんですか?」
「王様にも協力してもらうしかないけど、ルリさんには危ない場面に遭遇しないように手伝ってもらおうと思う。ルリさんに嫌われることになるかもしれないけど……」
「嫌われるって、何をするのよ?」
「ルリお姉ちゃんが、シエラお姉ちゃんを嫌いになるわけがありません!ありえません!」
「それでも、私が考えていることが正しいのなら、私は嫌われることをする」
「……話しなさいよ。聞かないとわからないわ」
「私も知りたいです」
二人が真剣に聞いてくれる。これだけでも助かるかな。
「今後、ルリさんが命懸けで人を助ける場面に遭遇したら……」
はっきり言おう、これは私の自分勝手な考えでもあるから。
「阻止する」
「シエラ!?」
「……理由があるのですよね?」
驚くセシリーに対して、レティアは冷静だった。こういう時、いつもこちらが驚かされるよね。
「ある。このままだと、ルリさんは二度と目覚めなくなると思うから」
「なによそれ!?」
「セシリーお姉ちゃん、落ち着いてください」
セシリーが顔色を青くしながら叫んだ。
私だって叫びたい。でも、ここは冷静に話さないと、不安が増えるよね。
「理由は、ルリさん自体の疲れ具合だと思う。軽い怪我ですら、今のルリさんは治せないのもあるけど、普通に使用される回復魔法とルリさんの魔法とじゃ比較にならない」
「疲労?ルリって体力はあるわよね?」
「体力があっても、頻繁に大変なことに巻き込まれてる。休む暇もないって考えたことない?」
「「………」」
二人とも、心当たりはあるみたい。
「だから、今のままだと疲労が蓄積され続けて、最後はいつ目が覚めるかもわからなくなると思う。最悪、命を落とすかもしれない」
「そんなのって……そんなのってないわよ!」
セシリーが大声を上げた。状況を想像したのかもしれない。
「あんなに傷つきながらも人助けするのに、最後は目が覚めない?そんなの、ルリがうかばれない!どうして、ルリだけそんなことに……」
「そこは、ルリさんだからとしか言えないかな。普通じゃ真似できない……ううん、進んでできないことを、ルリさんはしてるんだよ」
「綺麗な言葉にしただけじゃない!このままじゃ、ルリは人を助けて戦い続けて、最後は……」
そうだよね。
ルリさんはとっても損をしている。
だって、助け続けて最後は死ぬんだよ?
死に場所を求めているから必然かもしれないけど、それが決められた道筋みたいでなにか嫌だ。
ふと、こう思ってしまう。
『ルリさんが死ぬ場所を求めている理由は呪いじゃないかな?』
って。
それなら、納得できる。
あんなにも優しくて強くて、可愛い人の終着点が死ぬだけだなんて。
(本当に呪いとしか思えないよね……)
前に話は聞いているけど、やっぱり納得できない。
「……エラお姉ちゃん!シエラお姉ちゃん!」
「あ、ごめん……。ちょっと、考え事してた……」
「シエラ、怖い顔してたわよ」
「怖かったです……」
「二人揃って、怖い怖いって言わないでよ……」
怖い顔をしていたと自分でも思う。
呪いなんて想像しただけで怖いからね。
私に解けるといいんだけど……。
「とりあえず、ルリさんが起きるのを待とう。少しずつでいいから、説得しないとね」
「そうね」
「はい」
嫌われてもいい。
大好きな人を守れるなら、嫌われるぐらいなんてことはない。
少し寂しいけど。
(気が付いたのはいいのですが……)
三人揃って真剣に会話していますので、起きるタイミングがわかりません。
拗ねますよ?いいえ!ふて寝しますよ!
寝てたじゃないか?そうですよ、寝てましたよ!もー!
(話の内容からすると、私の事を考えてくれているようです。素直にうれしいです。でも、少し気になる内容もあります)
『私の眠る時間が増えた』とありますね。これは、シエラさんの予想通りです。
眠っている時は魔力で身体を癒すように、お爺様とアルテナ、オリヴィアから教え込まれました。
なので、眠って起きると体調も万全、魔力も回復という良いことばかりなのですが……。
(魔法が使えない状態では、それもままなりませんね)
これにより、眠って回復するしかないということです。
不便ですが、仕方がないです。
(それにしても……)
セシリー、シエラさん、レティアの三人の会話に耳を傾けます。本当に真剣です。
(幸せです。本当に、こんなにも幸せでいいのか悩んでしまいます)
心配かけて申し訳ない気持ちもありますが、性分なので許してもらいたいです。
今はこの幸せを楽しみましょう。
今はまだ……。
(本当にいつ起きたらいいのか、タイミングがわかりませんよ!)
私は話が落ち着くまで、寝たふりをするのでした。
ルリが家に帰ってきました。
帰って早々に寝込むことになりましたが(物理的に)。
周囲の思いは、ルリに届くのか?
次回の更新は書き終わり次第となります。




