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隣の天使様が今日も心の中で信じられないくらい毒吐いてて怖い  作者: 日暮キルハ


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 文実はその内部で複数の役割に分かれる。


 文実全体をまとめ、文化祭を取り仕切る委員長。

 その補佐として委員長を支える副委員長。

 学外に対しての宣伝や窓口、学内での広報を担当する宣伝広報。

 在校生やOB会から有志でバンドやらダンスで文化祭に参加する連中の管理と制御を担当する有志統制。

 文化祭全体を通じて利用される各物品の数の管理やら運搬なんかを担当する物品管理。

 文化祭を通じて出入りするお金を管理を担当する会計監査。

 文化祭当日の活動記録の取得と他役割のフォローを担当する記録雑務。


 初回の打ち合わせはひとまずこれらの役割を誰が担当するかを決めるところまでで終わった。

 どうやら例年は委員長と副委員長を決めるのに時間がかかっていたみたいだが、今年は天羽さんがいたおかげでその山場をサクッと超えられた。

 その甲斐あって他の役割は残った文実を必要な人数ずつ各々の立候補で当て嵌めるだけで済んだので、一時間で予定されていた打ち合わせは三十分もかからないうちに終わった。


 円滑な会議に教員や生徒会長は天羽さんを褒めそやし、天羽さんはいつもの綺麗な笑顔でそれに謙遜で返す。もはや既視感すらある光景が教室では展開されていた。

 相も変わらずハイスペックなことだ。あんな突発的に振られた進行役でよくもあそこまですんなり会議を進行させられる。


「(よく分かってるじゃない。私は凄いの。もっと褒めなさい)」


 初回の打ち合わせが終わり、教室を後にして向かった先は図書室。

 打ち合わせ終了後に天羽さんと俺だけ残されて渡された過去のスケジュールと今後必要な事項や過去に起きたトラブル。

 今後の打ち合わせをより円滑なものにするためにこれらを整理するのに基本的に無人かつ人も近づかない図書室は非常に好都合だった。


 目の前の天才様が静かにしていてくれるならの話だが。


「これ、俺いります? 帰っていいですか?」


「もう少しだけがんばろ、音無君(良い訳ないでしょ。あんたが帰ったら私はこのイライラを誰にぶつけたらいいのよ)」


 それ俺にも本来ぶつけちゃダメなものじゃない?

 というかやっぱストレス溜まってたのね。

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