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野巫の祭  作者: 凡栄
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野巫の祭 67

野巫の祭 67




う⋯う〜ん⋯


あ⋯暑い⋯


頭から首回りまで濡れているな。


目をつぶったままでも、まぶたの外が陽の光で明るいことがわかる。


薄く目を開けると部屋の中は光の球のようだ。


決心をして目を開け、身体を起こした。


ちゃぶ台の上には飲みかけのなんちゃってビールがある。


どうやらベットに入るどころか、飲物を飲み干す前にちゃぶ台の横に倒れて寝てしまっていたようだ。


やれやれ⋯


扇風機が回っていたものの、カーテンを閉めていなかったから陽射しがもろに部屋に入っていたので蒸風呂になっている。


これは朝からまたシャワーだ。


さて、何時だろうか。


7:05


ずいぶん長く寝たものだ。


疲れと緊張が溜まっていたのだろう。


とりあえず窓を少しだけ開けてエアコンをつける。


着ているものを脱いで洗濯機へ入れようと蓋を開ける。


しまった。


昨日の夜に洗濯機を回してそのまま寝てしまったから、脱水したまま昨日の洗濯物が壁に絡まるようにへばり付いている。


「まいったなぁ〜」


呟いても遅い。

今脱いだものを入れて、もう一度やり直しだ。


スイッチを入れて洗剤を入れる。


こういうことに気が回らずガッカリするのは結構こたえるものだ。


今までは妻が全てをしてくれていたからな。

仕事が大変だとか言いながら、ずいぶん楽をさせてもらっていたということだ。


ありがたかったな⋯。


そう思いながら洗濯機の蓋を閉めた。


さぁ、お次は身体をサッパリさせよう。


風呂場に入りシャワーを浴びる。


朝は熱めがいい。


石鹸を頭に持っていき一気に泡だてて、その泡で全身を洗っていく。

そのまま髭も剃るのだが、それほど濃くはないのでだいたい2日に一回剃るか剃らないかだが今日は。

左手で顎をなでる。

明日でよかろう。

歯ブラシに磨粉をつけて身体の泡を流しながら歯を磨いていく。

全部で10分程度の作業だ。


パパッと終えて身体を拭く。


風呂場から出ると洗濯機はゴウゴウと回っていた。


部屋もすっかり涼しくなっている。

このままでは冷えすぎるのでオートではなく風を弱めにして扇風機をつけた。


ちゃぶ台の上の飲み残したなんちゃってビールが気になるが、今夜牛肉でもこれで煮ることにするか。

台所へ行って冷蔵庫を開けて朝用の食べるものを買い忘れていたのに気がついた。


さて、どうしたものか。


冷凍庫を見ると食べ残しのご飯と刻んだネギとニラがある。

冷蔵庫には玉子と豆腐があった。


ふむ、これで雑炊でも作るかな。


鍋に少しの水とカツオだしを入れて火にかけて豆腐は半分使って残りはまた冷蔵庫へ入れる。

ご飯はレンジで温める。

鍋が煮立ったらネギとニラを入れ、レンジからご飯を取り出して鍋に入れる。

少しグツグツいったら、溶いた玉子を回し入れて出来上がりだ。


茶碗によそって塩と一緒にちゃぶ台へ。

もう一度戻って麦茶をコップに入れて再びちゃぶ台へ。


ラジオをつけて、いただきます。







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