Ex1 #4 1月1日 0時01分 年越し
開戦の合図と共にまず、照馬が剣を振り回しながら仏像の頭に向けて剣を振り落とした。が、
甲高い金属音が鳴っただけで仏像には痛くも痒くもないようだった。
「デハ…ワレカラ…イクゾ」
「うわああ 喋りやがった!」
ふーちゃんがそんなことを言った瞬間、顔の直前まで拳が飛んできたが、ふーちゃんは軽い身のこなしで持っている槍を使って何とか攻撃を流し受けた。
「図体に似合わず結構早いんだね」
彩梨が関心するようにそう言うと、魔法陣を発生させて
「速さは負けないさせないよ!」
そう言うと全員の体が軽くなり、まるで重量を感じない程度まで軽くなったのだ。
「ただ、攻撃をいくら避けたところでこちら側の攻撃が入らなければ、ただ体力消耗になっちゃうからな…」
古式銃を手に持った春人がそう言うと、アイリスが案を出した。
「そしたら、私の火の呪文を使って柔らかくするから、その間だに一斉攻撃で良いんじゃないかな?」
その一言をきっかけに5人は念入りに作戦をたてていた。
そこに仏像も気づいたのか。今までとは比べ物にならないような速さで拳を放ってきた。
彩梨はその事に気づいたが、気づくのがタッチの差で遅く、気づいた時にはもう数cmのところまで迫っていた。
もうダメかと思い覚悟をした一行だった。
その刹那後数ミリのところで拳が止まったのだった。止まったと言うよりも何者かの手によりその進行が妨げられていると言った方が相応しかった。
「自分でやったことだから。助太刀はしないと、自分の面子が潰れちゃうからね。」
ファントムだった。最後のツンデレっぽいような言葉さえ除けば、とても助かった助太刀だった。
その一瞬のスキを作ってしまったのが、仏像のミスだった。その時にはもうアイリスが巨大な炎の塊を作り、自分の方に投げてきたのだ。目の前で爆発したと思ったら今度はどこからとも無く銃声が聞こえてくる。玉は当たっているが先ほどとは様子が違い確実に彼の体を蝕んで言った。
その傷みに悶絶していると、今度は爆風の隙間から剣士と槍が見えてきて玉の通り抜けたところを更に攻撃して切り刻んでいった。
「いやーっ、マジで助かったよ、年が越せない時は焦ったもんだ」
ファントムが彼らに労いの言葉と共に感謝を示していた。先ほどの助太刀のお陰で、彼らによるファントムへの制裁は帳消しにしてくれたのだった。
その時春人がふと疑問に思ったことを言った。
「そういえばさっきご飯粒付いていたけど、年越ししておせち料理食べてたの?」
するとファントムは目を伏せて逃げるように空間の中へと帰って行った。
結局彼は何だったのだ…
なんて思っていると
ゴーン ゴーン ゴーン…
もしやと思い時計を見ていると
1月1日 0時01分
と時計は指していた。
「あけましておめでとう!」
5人はハイタッチしながら言ったのだった。
境内で参拝した後、春人の家に帰る途中ふーちゃんがこんなことを言い出した。
ふーちゃん「そういえば、last liveのガチャ引かない?あとミステリアス・ファンタジーも!」
春人「あ、良いかもね!というか約束してたじゃん。今度こそは限定キャラを…」
彩梨「私大吉だったから、今年こそはいいもの引くぞ〜」
照馬「そういえばふーちゃんは何吉だったの?」
ふーちゃん「え、中吉」
照馬「え、ってことは大吉より出る確率低いからきっといいことあるよー」
アイリス「えっと、大吉よりも中吉がいいんですか?」
春人「いや、そういうことじゃなくて、中吉の方が低いんだけど出にくいって言われてるからいいって事なんだよ」
アイリス「まだまだ知らないことが沢山ありますね!
今年も皆さんと一緒にたくさんの事を知れたらいいです」
様々なことを話ながら彼らはまたお正月に向けて歩いていった。
世間から見れば、ものの数分、いや数十秒のことでしかないことかもしれないが、その幻の数分を過ごすことが出来たのもまた、彼らのお陰なのかもしれない。
またまた会いました。はやぶさです
ここで完結ということになりました!皆さんいかがでしたでしょうか。
実はバトルシーンを書いたのは初めてで少し自信が無いのですが、もう少し練習していくので暖かい目で見守ってください笑
それではこの辺で
本編の方も目処が立ち次第連載再会していくので、よろしくお願いしますm(_ _)m
本編(空想ゲート)Nコード:N9385DW
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@hayabusa38
ここまで読んでいただきありがとうございます
拙い文書ですが、良かったら感想よろしくお願いします
それではこの辺で
良いお年を
または
あけましておめでとうございます