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Ex1 #2 12月31日 24時01分

お正月明けに初詣に出かけた時に友達などに会うことがあるだろうか。

小学生の頃友達と話していると「俺、年越しの瞬間地球にいなかったんだぜ!」

などと言って年越しの瞬間にジャンプして年越しを回避したという自慢話を1度は耳にしたことがあるのではないだろうか。

普段だったら、「すげーっ!」と驚いていて食いついてみたり、スルーしたりするなどのような反応が出来るが、照馬達の状況は違っていたのだった。

目の前には年越しをした筈なのに12月31日 24時01分と示された電波時計が置いてある。故障なのでは?と思うかもしれないが、テレビ先の興ざめ感を見ていると、どうやらそういう訳ではないようだ。

そんな折、どこからとも無く声が聞こえてきた。

「おおーい。大丈夫かのぉー

こちらの状況なども考えていないような呑気な声で、どこかで聞いたような声があった

「ファントム…!」

ふーちゃんを初め3人はキョトンとしていたが、アイリスと照馬だけは顔の色が明らかに変わっていた。

ファントムとはミステリアス・ファンタジーで出会った神々しい存在のことである。

「いや、あの全然大丈夫じゃないんですけど」

照馬は呆れ気味にそして多少の怒りを込めて呑気に言ってきたファントムに返した。

「それでそのファントムがどうしたっていうの?」

アイリスが照馬に続けて話を続けていくと、どうやらこの出来事はアイリスを使えば解決することが出来ることが分かった。

その事を伝えるとファントムは「おせち料理を食べてくる」と呑気に言い残して、声が聞こえなくなっていった。

おせち料理の食べ過ぎで動けなくなって、ゲームサーバーが落ちたらお前のせいにしてやると、密かに心の中で誓った照馬なのであった。

そんな照馬とは対照的に彩梨初め3人はポカーンとしていた。

そこで照馬はアイリスを使えば対処出来るということだけを断片的に伝え、ファントムのことも表に出さなかった。まあ、気になって聞いてきた者もいるのだが、そこら辺はアイリスの手伝いもあり何とか退けたのであった。

「さて、じゃあ行くとするか」

「なんか世界を救う救世主みたいになった気分だな」

ふーちゃんが目を輝かせて言っているが、それも無理はない。確かにこの危機を脱する鍵を持っているのは俺たちしか居ないのだから。

新年改めて今年最後のクエストが幕を開けたのだった。


「そういえばそうと、解決法はどうすればいいのかファントムとやらはなんか言ってた?」

春人は照馬にそう聞くと、照馬は難しそうな顔をして春人にこう答えたのである。

「実はファントムから話を聞いたんだけど、そこの場所に行かないと何をすればいいのか分からないという」

ファントムに指定されたのは年越し会をやっていた春人の家から、歩いて数分の近くの神社だった。

本当にそこに行けば解決するのかと半信半疑になりながら5人は歩いて言ったのだった。

神社に着くと本来の時間ならば参拝客で賑わっているはずなのだが、まだ年越しが済んでいない(ということになっている)ので境内は閑散としていた。

「着いたけど…本当に何かあるのかしら?」

彩梨がそんなようなことを呟きながら辺りを見回していると、神社に必ず置いてあるものが無かったのである。

神様を祀っている祭壇が無かったのである。

「なんだこりゃ…」

思いも寄らなかった事なので、全員驚かずには居られなかった。

「さてとじゃあやって行こうか。」

後ろから声が聞こえたので振り向いて見ると、狐のお面を被ったファントムが闇の空間から顔を覗かせていた。

「あ、ご飯粒付いてますよ」

ふーちゃんが場の雰囲気を和ますかの如くファントムに指摘すると、紳士だね〜と言いながらご飯粒を取った。

年の瀬に改めてふーちゃんの凄さを思い知った照馬なのであった。


またまた会いましたね

はやぶさです


冒頭で書きましたが、確か年越しのタイミングでジャンプするなんて言うのは良く聞く話ですよね。

最近ではSNSなんか見てると、このシーンをこのタイミングで流すと、その言葉の瞬間年越しだよ!何ていうものも見ますが、よく考えるな〜と思ったりもします笑


さて、ちょっと今回短めかも知れませんが少し読みやすいように短めに切って送っているのでご了承くださいm(_ _)m

次回がラストです!

さて祭壇をどうやって直すのかファントム棟梁の手腕に期待ですね笑


良かったら感想を。何でもいいですよろしくお願いしますm(_ _)m


本編(空想ゲート)Nコード:N9385DW


それではEx1 #3で会いましょう

それでは


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