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異世界ランボーな生活《悪業には、天誅を。スマホ検索で、生活改善。俺の目指すのは、まわりのみんなの笑顔だよ。》  作者: 風猫《ふうにゃん》
第七章 俺の知恵で、北国の暮らしを豊かにする。
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第八話 コウジの残した宿題

 コウジ達が去った数ヵ月後、ヒーロー男爵領にウルト、ボルグ、ルイーズが集まり、コウジが三人に残した宿題について、話し合った。

 「まず会場となる場所よね。杜のくまさん鉄道で、遠方からもお客様を集めるとしたら、駅の近くは外せないわ。」

 「ボルグのとこは、広い会場は無理だな。そうなると、ルイーズのところかうちだが。」

 「ウルトのところの方がいいわ。だって雪が多いんですもの。雪が少ないと始まらないわ。」  

 「そうだね、僕もウルトのヒーロー男爵領でやるのが適していると思う。」

 「よし、会場は決まりと。次に、作る人を集めるのは、どうするんだ?」

 「うん、ギルドや村落単位で参加を依頼しようと思うがどうだ?」

 「そうすると、三領合わせれば、20以上にはなるわね。」

 「すくなくね。倍の数はほしいよ。」

 「1団体で、二基造ってもらえばなんとかなるか。」

 「メインのは、どうするのよ。」

 「俺達三人で、やるのさ。だって見本を示さなきゃだめだろ。」


 三人が、話しあっていたのは、コウジが帰る前に、残していった宿題の話だ。

 『お前達三人に、宿題を出しておくよ。

 この冬に祭りをやるんだ。雪で雪像を造り、皆に見物させる。

 見物客には、屋台を出して、温かい食べ物を提供するようにするんだ。

 雪像造りに参加した人達には、毎回、温かいお汁粉を出してあげなさい。

 そうしてこれは、毎年続けて、スカンジナの名物イベントに育てるんだよ。』


 そして、スカンジナ地方に冬がやって来た。

 いよいよ、雪像造りの開始だ。

「まず、雪を積んで雪像の大きさにするんだ。それから、雪像の大雑把な形に削る。細かい仕上げは、そのあとだ。」

「ねぇ、ボク達、何を造るの?」

「そこに、絵があるだろ。そいつを造る。」「なんだぁ、牧場かぁ、可愛くないじゃん。」


「なんだあ、こんなでかいキノコを造るのかよぉ。こんなキノコなんてないぜ。」

「いいんだよ。好きに造っていいんだから。」


「おお、でかいなあ。ウルトさん何を造るつもりだ?」

「ハーベスト領にあるドリームランドのお城だよ。設計図をボッシュさんから借りたんただ。」

「そうか、お城かぁ。お姫様は、いるのかな?」

「わ·た·し·ルイーズ姫しかないでしょう。ほほほっ。」

「ウルトっ、ルイーズ姫とか、いらないから。

 それよか、ミス女王コンテストとか、やったらどうだ?」

「うん、いいな、それ。選ばれたら、モテるぞ、その娘。」 

「まあ、あなた達。発想がいやらしいわよっ。」


「今日の雪像造りの時間は、終了よ。皆、こっち来て、お汁粉を食べてっ。」

「「「わーい、お汁粉だあ。」」」

「さあ、食べて暖まって、帰りなさいっ。」



 『本日は、晴天に恵まれた中、たくさんのご来場をいただきありがとうございます。

 只今より、第一回《スカンジナ冬祭り》を開催致します。街の皆が造った雪像と、特産品で料理した屋台をお楽しみください。

 なお、明日は正午より、ミス冬祭り女王コンテストを行いますので、皆さん奮って投票にご参加ください。』 


「わーい、でっかいお城だね。」

「中から登って滑り台ができるよ。」

「すげー、この雪像、俺達が乗って来た機関車そっくりにできてるぜっ。」

「まあ、大きなキノコの雪像ね。あら可愛い猫さんもいるわ。」

「プッ、可笑しいわ。この雪像のくまさん、頭でっかちなのよ。」

「この雪像は、牛舎ね。牛があんまり似てないわ。」

「うわぁ、竜の雪像、すごく良くできてるわね。」

「ねぇママっ、あの屋台のトウモロコシが食べたいっ。」

「この屋台の牛汁、とても美味しい。牛肉の油が味の秘密かしら。」

「なあに? おでんというの? 大根が、味が染みてて、すごく美味しいの。」

「かぼちゃの煮付けがほかほかで、たまらないよ。」

「ホットミルクは、あったまるわぁ。」


 会場の本部席には、三人の男爵が揃い、冬祭りの賑わいに、皆大満足だった。

「こんなに領外から、観光客が来るとは思いませんでしたな。」

「ルイーズがあっちこっちで、物産展をやって冬祭りの宣伝をしておりましたからね。」

「宿がいっぱいで、公民館と農学校を臨時の宿泊所にしましたが、それでも足りずに領民の家にも多勢泊まっているようです。」

「コウジ卿から、三人への宿題ということでしたが、こんな大成功になるとは。」

「あの方は、とんでもない救世主ですな。」

「我々の大恩人ですよ。返し切れない恩を受けましたよ。」

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