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第五話 わくわくドリームランド そのニ

 中断していたもう一作品も、不定期ですが、今日から投稿を再開しました。

 ハバナの街に造る遊園地の名前を、王国中から公募した。宣伝を兼ねてだけど。

 自分の考えた名前になるかも知れないと、王国中から凄まじい数の応募がありました。


 以下ベスト5 〘俺の感想。〙


   第五位  杜の夢の国

      〘なんか、インパクトに欠けるね。〙

   第四位  ハバナ·レジャーランド

      〘うん、地名そのままな気がする。〙

   第三位  くまさんの遊園地

      〘くまさん鉄道とかぶってない?〙

   第二位  聖ナターシャ公園 

      〘ナターシャさんの知名度、全国的だ。〙

 

  そして第一位に選ばれたのは、

   《わくわくドリームランド》だった。


 完成した遊園地の施設は、ジェットコースター3施設を始め、乗り物が32施設。

 ミーシャのメルヘン城や海賊船など、建物が16施設。

 その他、魔物退治射的や、杜のいきもの捕縛輪投げなどの遊具施設が、12施設ある。

 もちろんそのほかに、食事施設や休憩施設が25カ所あり、トイレも十分にある。


 さて、例によって、孤児院御一行様の《わくわくドリームランド》の一日である。

 

 「ウォー、すげぇ。ものすごく広いぜっ。」 

 「皆さん、一人で勝手に行ってはいけませんよ。

 シスターナターシャ様がお持ちになっている旗が、いつも見えるところにいてくださいね。」


 「ミーシャ、ミーシャのお城はどれ?」

 「ほらあそこよ、お花畑の向こう。」

 「シスターっ、早く行きましょうよ。ミーシャのお城が見たいのっ。」

 「だめよ、走っては。皆で一緒にね。」


 「うわぁ、あれがジェットコースターね、怖そう!

 すごく急な坂を、ものすごい速さで走ってるわっ。」

 「見て見て! 逆さまになって、落ちないのかしら?」

 「あんなの平気だよっ、僕なんかグライダーで慣れっこだよ。」


 「あのひと、頭が大きいと思ったら、ウサギさんの被りものをしているわ!」

 「うわー、かわいいねっ。あっちにはタヌキさんもいるわっ。」

 「あっちこっちに、いろんな格好をしたひとがいるのね。」

 「あっ、だっこちてるっ。あたちも、ちてほちいっ。」


 「コウジ兄ちゃん、迷子にならないように、レイネお姉ちゃんと手を繫いでるの?」

 「そっ、そうだよ。アーシャとも繋ごうね。」

 「コウジお兄ちゃんは、目を離すとすぐ私の側から居なくなるから、手を繋いでるのよ。ウフフ。」

 

 この《わくわくドリームランド》は、いずれ王都と北部地域の中間辺りに一か所、王都と南部地域の中間に、もう一か所を計画している。

 過疎の村に造ることで、地域の活性化が図られ、人々の働く場所も増やせるからね。

 そんな俺の《わくわくドリームランド》です。



 俺の名はキャッスル、鍛冶師になって6年、ずっと親方のもとで修行を積んできたが、最近独立して、自分の好きな仕事ができるようになった。

 そんなときだ。ハバナの街に子供達の夢見る《わくわくドリームランド》ってものを造るって聞いたのは。

 話しを聞けば、こりゃ一つの街を造るつもりだぜっ。とにかく規模がでかい。

 コウジ代行がギルドに来て、いろいろ話している中で、孤児院にそんなメルヘンを、描いた絵本が何冊もあるって聞いて、出掛けてみたんだが。

 絵本を見て驚いたっ。俺があこがれてた世界がそこにあったからだ。

 絵本を描いた少女の名は、ミーシャというんだが、この子の描いた〘お城〙に俺は、すっかり魅了されてしまった。

 なにせ、外観はもちろん窓や扉、テーブルにイス、シャンデリアに壁掛けの時計、すべてが凝ったデザインでたまらなく憧憬を誘う。

 「ミーシャ、このお城には花とかあるのかい?」

 「えっ、あると思うわ。そう、壁掛けのこんなのかしら。」

 「この壁の絵は、額縁がないけど、どうして?」

 「あぁ、これは大きな布でできた絵なの。壁に貼ってあるのよ。」

 俺は夢中になって聞きまくった。家に帰っても興奮が治まらなかった。

 俺はこの《お城》を造りたい。今まで見たことのない、夢の城だ。

 

 

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