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子竜の進む異世界成り上がり  作者: 夜桜
二章 進出、人類領域
20/55

無限廻廊での攻防

俺が構えると同時に目の前に5体の魔物が現れた。俺はそいつらを視界に入った瞬間に神魔眼を発動させ、それぞれの情報を確認する。


ーーーーーーーーーー

オルトロス・・・獣型。二つの頭からそれぞれ別々の属性の攻撃を放つ。一瞬だけ瞬間移動と見間違えるような速度で動ける。SSランク。

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スケルトンキング・・・アンデット型。四本の腕でそれぞれ別々の武器を扱うスケルトン。武器に自らの魔力を纏わせて攻撃して来る為、一撃がとても強力。特Sランク。

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グリフォン・・・獣型。獣の如き速度で地上を駆け、鳥の如き速度で空を飛ぶ。高速で移動しながら鉤爪や嘴、魔法での攻撃を行う。Sランク。

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サイクロプス・・・巨人型。見た目通り重い一撃を放つ魔物。放たれる攻撃は例え受け止めたとしても体の内部へ直接ダメージを与える。Sランク。

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ヒュドラ・・・竜型。強靭な生命力と強力な毒を持っており、戦闘時にはそれを敵へ放って戦う。9つの首からはそれぞれ別々の毒を放ち、そのどれもが喰らったら一巻の終わりと言える程の威力を秘めている。特SSランク。

ーーーーーーーーーー


「これは……厳しいな……」


そんな俺の声を切っ掛けとしたのか、先ずグリフォンとオルトロスが魔法とブレスを放って来た。俺はそれを危なげなく避けると、その先にはいつの間回り込んだのかスケルトンキングがおり、左右の肩の辺りから生えている腕に持つ斧らしき物と大剣らしき物を振り下ろして来た。俺はそれを竜神刀で迎え打ち、振り下ろされた斧と大剣を弾く。だが俺の動きが止まった一瞬で、その持ち前の巨大な体躯を生かして接近して来たサイクロプスが手に持つ棍棒を振り下ろして来た。俺はそれを大きくバックステップする事で回避するが、そこにすかさずヒュドラが9つの首のうち3つからブレスを放って来た。


「チッ、めんどうな!」


俺はエステルと闘った時と同様に竜神刀に嵐魔法を纏わせ、全力でそれを振り抜く。振り抜いた竜神刀から放たれた真空刃は、ヒュドラが放って来たブレスを斬り裂きながら、そのままヒュドラの9つの首のうち5つを切り落とす。だがそれでも切り落とした首は数秒も経た無いうちに再生してしまった。


「へぇ、流石特SSランクってところか。中々の回復力だ」


俺は瞬間移動と見紛う速度で接近して来たオルトロスを超思考にて1万倍へと引き上げた知覚能力にて回避しながらそう呟く。

回避した俺目掛けて空中からグリフォンが、地上からはスケルトンキングとサイクロプスが襲い掛かって来た。俺はそれを絶妙なタイミングで回避を行い、スケルトンキングとサイクロプスをお互い同士討ちさせ、その隙にもう目前まで迫って来ていたグリフォンの頭をカウンターの容量で魔力を纏った拳で殴り付ける。

俺に殴り付けられたグリフォンは、悲鳴を上げて地上へと落下をし、地面をのたうち回る。俺は止めを刺そうと竜神刀を構え、グリフォンの首を斬り落とそうとしたが、それはさせないとばかりにオルトロスが先程同様の速度で俺の背後から突っ込んで来る。それを全把握で認識した俺は後ろに手だけを向けてシュヴァルツ・ヴァイスの引き金を引き、オルトロスの動きを牽制する。結果、狙い通りオルトロスの牽制は叶ったが、その一瞬の隙にヒュドラがその長い尻尾で俺に攻撃を仕掛けて来た。


「チィッ!」


最早回避する時間は無いと判断した俺は、グリフォンに止めを刺そうとしていた竜神刀を無理矢理引き戻し、ヒュドラの尻尾による攻撃を受け止めた。ヒュドラの巨体から放たれる重い一撃に顔を顰めていると、そこへ同士討ちでお互いにそこそこのダメージを受けたスケルトンキングとサイクロプスが怒り心頭と言った様子で攻撃を仕掛けて来た。流石にこの状態で攻撃を受けるのは不味いと判断し咄嗟に大きくバックステップをしてその場から離れる。するとバックステップする前まで自分がいた場所にスケルトンキングの斧とサイクロプスの棍棒が振り下ろされ、地面が大きく抉られた。


「はぁ、はぁ、……やっぱり高ランクの魔物達を5体同時に相手するのはキツイな……」


今も超思考を発動させ魔物達の小さな動きをも見逃さないようにしているが、それでもやはりどれか1体に少しでも集中すると他の4体に向ける意識が一瞬とは言え疎かになってしまう。このランクの魔物相手にその一瞬は致命的だ。見ると先程までのたうち回っていたグリフォンもいつの間にか空中へと飛び上がり、油断無くこちらの様子を伺っていた。


「これはさっさと決めないとな……持久戦になったら間違い無く俺が殺られる……」


俺は覚悟を決め、ギンッと効果音が出そうな目付きで目の前の5体の魔物達を睨み付ける。向こうも俺の纏う空気が変わった事で警戒を強めるが、最早そんなものは関係無い。


(最初に倒すべきは他の奴に集中している時に空中からの奇襲が考えられるグリフォン!)


俺は竜神刀を居合いの構えにして、敵の出方を伺う。

魔物達はそんな俺に本能的危機感を抱いたのか、一斉攻撃を放って来た。

オルトロスは二つの頭からそれぞれ水と雷のブレスを吐き、グリフォンは空中から炎のブレスを吐きながら闇魔法と思われる魔法を放ち、スケルトンキングは右手に持つボウガンを放ち、サイクロプスは棍棒を両手に持ち地面に思い切り叩き付け衝撃波を飛ばし、ヒュドラは9つの首全てから色々なブレスを吐く。俺はそれを見てニヤリと笑い、攻撃が自分に届くと言った瞬間に影移動を行い、地上にあふグリフォンの影へと移動し、そのまま大技を放った直後で動きが止まっているグリフォンを背後から一刀両断にし、その流れを落下の勢いも利用して丁度グリフォンの真下にいたオルトロスの二つの首を跳ね飛ばす。

一瞬にして2体の仲間が死んだ事により、漸く俺の存在に気付く3体。だがもう遅い!

俺は振り抜いた状態の竜神刀を捨て、シュヴァルツ・ヴァイスを慌てて態勢を整えている3体の魔物へ向けて引き金を引く。


ドパァァン‼︎


込める魔力を多めにした魔力弾はいとも容易く音速を超え、生き残っている魔物の中で一番巨大な体躯を持つサイクロプスの足を吹き飛ばす。

足を失ったサイクロプスは立っている事が出来ず、丁度近くにいたスケルトンキングを巻き込み轟音を立てて倒れ込んだ。

巻き込まれたスケルトンキングはサイクロプスの巨体に押し潰されてバラバラになって絶命した。

俺は即座に捨てた竜神刀を拾い、怒りの声を上げてこちらを威嚇するヒュドラの頭をシュヴァルツ・ヴァイスで次々に吹き飛ばして行く。勿論それは直ぐに再生されたが、俺にはその一瞬があれば十分だった。

ヒュドラが吹き飛ばされた頭を再生する一瞬の間に俺は倒れ込んだままこちらを見ているサイクロプスの眼前まで移動し、首を跳ね飛ばす。それだけでサイクロプスは絶命し、最後にピクピクと痙攣した後、動かなくなった。その間にヒュドラの方は頭の再生を完了させており、首の無いサイクロプスの前に佇む俺に怒りの声を上げながらブレスを吐いて来た。


「はっ!他の奴等は皆死んだぞ!幾ら特SSランクの魔物とは言え、一人じゃどうしようも無いだろ!」


俺は先程同様竜神刀に嵐魔法を乗せて振り抜き、ブレスを斬り裂きながらヒュドラの頭を落とす。


実際のところヒュドラは俺からしたら格上の相手だ。それは間違い無い。だがこのヒュドラは他の魔物達との連携を得意としている。魔物の中にもそう言う奴等がいると言う事は知っていたが、実際見たのは初めてである。だからこそ仲間がいなくなった今、特SSランクの魔物と言えど連携に特化したこいつに負ける事は無い。


「《嵐牢(ストームプリズン)》」


俺は嵐魔法を使いヒュドラを捉える。ヒュドラは頭を再生させて今の自分の状況を確認するやいなや、暴れて嵐牢(ストームプリズン)から抜け出そうとするが、暴れる度に牢を形成する水に流れる強力な電気がその身を焦がし、牢の内部に常に吹き荒れる風が永遠と切り刻む。

やがてヒュドラは暴れるのを止め、ボロボロになった我が身を回復させる元気も無くなった。

俺は嵐牢(ストームプリズン)を解除し、ボロボロになったヒュドラに止めをを刺す。

驚異的生命力を持つヒュドラを殺す方法は二つ。強力な魔法で塵も残さず消し飛ばすか、このように回復する間も無く攻撃を続けてヒュドラの意識と魔力を奪う事。俺は弱肉強食を持っている為、後者の方法を選択した。

俺は魔力も尽き、意識も無くしたヒュドラの頭を全て斬り落とした。今まで斬っても斬っても再生を繰り返したその頭が再生する事は二度と無かった。


「終わった、か……はぁ、疲れた……」


これの後に更にトウテツとの戦いが待ってると思うと憂鬱になる。俺の超直感によると、トウテツは接触までもう後一時間の猶予があるかどうかの距離まで来ていた。


「今の内にこいつら全員喰らってスキル獲得しておくか……」


俺は真っ二つになって死んでいるグリフォン、二つの首を失って死んでいるオルトロス、足を失って倒れ込んだ姿のまま首を跳ね飛ばされているサイクロプス、そのサイクロプスに潰されてバラバラになっているスケルトンキング、そして全身切り刻まれて全ての首を失っているヒュドラを纏めて全て喰らった。


『グリフォンの捕食を確認しました。スキル【火魔法】を獲得しました。スキル【空力】を獲得しました。


オルトロスの捕食を確認しました。スキル【縮地】を獲得しました、スキル【瞬身】を獲得しました。


サイクロプスの捕食を確認しました。

スキル【振動】を獲得しました。スキル【崩貫】を獲得しました。


スケルトンキングの捕食を確認しました。

パッシブスキル【生命上昇】を獲得しました。


ヒュドラの捕食を確認しました。スキル【毒生成】を獲得しました。特殊スキル【無限再生】を獲得しました。

格上の存在の捕食を確認しました。特殊スキル【幻想魔法(ファンタジアマジック)】を獲得しました。

特殊スキル【無限再生】を獲得した事により、【高速再生】と【自動治癒】は特殊スキル【無限再生】に統合されます。パッシブスキル【自動再生(オートリバース)】を獲得しました』


「おっ、結構いい感じになったな」


俺は獲得したスキルを確認し、感嘆の声を上げる。


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空力・・・ノーマルスキル。発動させる事により空中をも歩けるようになる。

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縮地・・・ノーマルスキル。一瞬だけ光のごとき速度での移動が可能となる。

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崩貫・・・ノーマルスキル。発動させる事により触れた物の内部へと攻撃を行う事が出来る。

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生命上昇・・・パッシブスキル。常に発動するスキル。所有者の生命力を高める。

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幻想魔法(ファンタジアマジック)・・・特殊スキル。主に相手に幻覚を見せたり、精神に苦痛を与えたりなどの強力な干渉を行う事が可能な魔法。

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自動再生(オートリバース)・・・パッシブスキル。常に発動するスキル。傷を負った場合

即座に自動で回復させる。

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これらが今回獲得したスキルの中でも特に有用そうな物だ。正直言って後一時間もしないうちにトウテツとの戦闘に入る俺からしたらこれらのスキルは非常に助かる。


「何とか希望が見えて来たな……」


さっきまでの俺ではトウテツ相手にそこそこ大きな傷を与えられたら良いと言う感じだったが、今なら回復に時間がかかるレベルの大きな傷を負わせて追い返す事なら何とか出来るかも知れない。


「後50分弱か……少しでも休んでおこう……」


俺はそう呟き無限廻廊の壁に背を預けて体力と魔力の回復に努める。幸いさっきの戦闘では出来るだけ回避に専念して魔法も少ししか使って無かった為、完全に回復に集中すれば10分程で回復出来るレベルだ。全把握にもトウテツ以外の魔物の接近は感じられ無い。恐らくトウテツと言う凶悪な存在を恐れて逃げているのだろう。

俺はこの後起こる過去最悪の魔物との戦いに備えて意識を回復に集中させる。



ーーーーーーーーーー

Name: ガドウ


Rece: 混沌竜カオスドラゴン (魔人)


unique: 「混沌魔法」


Special: 「弱肉強食」「竜化」「海竜化」「神魔眼」「超思考」「幻想魔法(ファンタジアマジック)」・・・New!


Skill: 「闇魔法」「竜覇気」「豪腕」「影移動」「嵐魔法」「魔力転移」「火魔法」・・・New!「空力」・・・New!「縮地」・・・New!「瞬身」・・・New!「振動」・・・New!「崩貫」・・・New!「毒生成」・・・New!


Divin: 「ガリオンの寵愛」「竜神の加護」「麒麟の加護」


Gift: 「王種の種」「王種の証」「進化の苗木」「神種の種」

ーーーーーーーーーー

Passive: 「全把握」「全域移動」「超感覚」「能力加速(ステータスブースト)」「生命上昇」・・・New!「自動再生(オートリバース)」・・・New!

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