11.真相
魔神の正体はグルネルでした。
この強敵との戦闘に、わたしたちは辛うじて勝利します。
エクレア:「ふう……」
バニラ:「……やったの?」。こうなればどこまでも盾になってやるーと決意した当りで、グルネルが倒れた。
GM:3点分オーバーキル。うん。
バニラ:「……あははは。何とか生きてるね…」
エクレア:「とりあえず、今回の報酬でお互いにトリートポーション、買おうね」
バニラ:「……うん。服とか靴とかお菓子にばっかりお金使ってたら、ダメだね……」
エクレア:「さてと……とりあえず、バニラは回復!」(ぺたぺたと魔香草を塗る)
GM/マリー:「す、すごいですわっ。あの化け物を倒すなんてっ」
エクレア:「この人にも塗った方がいいね」。倒れてる黒ローブの人にも魔香草貼る! ぺたぺた。バニラの分。(3点ダメージ回復)。男の人。(5点ダメージ回復)
バニラ:「……この人、何だったんだろう?」
エクレア:「うーん?」
GM:マリー「……うちに出入りしていた商人の方ですわね」。ひょこっと顔を見て。
バニラ:「商人が魔神を……?」
BB:周囲に敵はいないな、HP変換でMPを16点まで回復しておこう。
GM/男:「あ……へ、へへっ、お嬢様じゃないですか」。杖を持ってじりじりと後ずさり。
BB:弓を向ける
GM:ぴたっと止まる。
BB:「動けばうつ、威力は今みたとおりだ。質問に答えろ、ここで何をしていた?」
GM/商人:「……こ、答えれば命は助けて頂けるんで?」
BB:「答えなければ撃つ。10秒待つ、9、8……」
GM/商人:「こ、この屋敷を襲おうとしたんですよ!」。やけくそ風味に。
BB:「目的は?誰の命令だ?」
GM/商人:「クーデリア侯爵のです!」
BB:「エクレア、彼をロープで拘束を」
エクレア:「OK!」(まず杖をぱしっと叩き落とす)
GM:抵抗しないよー。
エクレア:そしてぐるぐるスカウトの結び方で。「とりあえず、バニラは回復回復……というか、ヒーリングウォーター作る! はい、どんどん飲んで」飲ませる! (2回回復判定する)
バニラ:「ちょっと、エクレア!? がぼがぼっ」。友情とヒーリングウォーターに溺れた(笑)。
エクレア:うん♪。
バニラ:でも、HPは全快したね(笑)。「……もう。やりすぎ。鼻から入ったしっ…」
エクレア:「だって、怪我いたそうだったんだもーん」(男の人に向き直って)「それで、話してくれる?」
GM/商人:「は、はいぃぃぃぃぃ」
GM:簡単に説明しますと。この商人はクーデリア侯爵の密偵だったそうです。
バニラ:「さっき外にいたオオカミみたいなのも、おじさんが呼び出したの?」
エクレア:「あれももしかして、魔神?」
GM/商人:「は、はい。魔神の下僕でアザービーストって言うらしいです」
バニラ:「……有罪、確定だね」
エクレア:「有罪なるかなぁ……クーデリア侯爵だし……」
BB:「なぜ、この屋敷を襲った?」
GM/商人:「最後に、クーデリア侯爵への道を絶つためです」
GM:そしてリリシア家を騙してアザービーストの封印された壷を広くばらまいたそうな。
BB:「壷とはこれか?」
GM/商人:「ええ、それです、はい」
GM:酔っ払いの持ってた壷だね。ラーリス信者に対して配り、ばらまかせたらしい。ルキスラの。
BB:「フム」
GM/商人:「お、俺以外にクーデリア侯爵との関連性を知る人間はいませんし。こ、殺されないですよね?」
エクレア:「襲撃する予定だったのはあなたと魔神だけ?」
GM/商人:「ええ、はい、そうです」
BB:「我々にとってはそうかもしれないが、クーデリア側からみれば、お前は抹殺対象の最上位だな」
GM:「うぐっ……」
バニラ:「消されちゃう、かもしれないね」
BB:「もうひとつ付け加えるならば。あの皇帝が自分に反旗を翻したモノを簡単に許すと思うか?」
GM/商人:「…………」
バニラ:「でも、どっちにしろそれ私達の決める事じゃないから、しかるべきところに突き出させてもらうことになるね……」。こういう場合ってどこに突き出すものかしら。……えーっと。ファリス神殿?
BB:「どちらにつこうがろくでもない人生が待ってるのは間違いあるまい。そういうわけだが」
GM:「く……」
こうして真相は明かされました。
あとは最終章を残すのみです。