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外伝:文化祭当日(主人公目線)

外伝:武器庫文化祭、準備と運営の日々


──文化祭当日、朝。


武器庫(蓮)の空間は、朝から活気に包まれていた。

ホールの中心に広がる広間には、設営されたテーブル、提灯、手作り看板、カラフルな布地が広がり、魔力で浮かぶ装飾がふわりと揺れている。

蓮は空間全体を魔力で支える「武器庫システム」としての意識を張り巡らせ、会場全体の安全管理を担当していた。

武器たちは、それぞれの出し物の準備に奔走している。


リリス(剣道体験ブース)の様子

「ふぅ……よし、ここは私が仕切るわ」

リリスは黒い道着姿で、腰に帯を締め、模擬戦用の木刀を手にしていた。

看板には「黒曜剣道場 ~初心者歓迎!」の文字が揺れ、

リリスは真剣な表情で道場の中央に立つと、模擬戦に参加しようと列を作る魔族の少年たちに声をかけた。


「あなたたち、覚悟はできてる?」

「はいっ!!!」

少年たちは目を輝かせ、リリスの構えに見惚れていた。

だが次の瞬間、リリスが軽く一閃すると、風が舞い、全員がバランスを崩して尻もちをつく。

「くっ、くぅ~~~!強すぎるぅ~~~!!!」

「ふふ、次の挑戦者は誰?」

蓮は武器庫の意識を通じて、その場のエネルギー制御をしながら、「リリス、ほどほどにな!」と小さく声を送ると、

「わかってるわよ、もう」と小さな笑顔を返された。


セレナ(聖槍カフェ)の様子

「いらっしゃいませ、ようこそ聖槍カフェへ♡」

セレナはエプロン姿で、柔らかな笑顔を浮かべながら接客していた。

彼女の周りには、魔王軍の部下たちや一般客が集まり、

「この紅茶、美味しい!」

「セレナ様、癒されます~~~!」

と歓声が上がる。

「マスター、そろそろ一息ついて?」と蓮に紅茶を運びながら微笑み、

「え、あ、ああ……ありがとう」と言われると、頬がわずかに赤くなるのだった。


アイリス(射的屋)の様子

「さあさあ!景品いっぱい用意してるよー!!!」

アイリスは頭に三角巾をつけ、元気よく射的屋の台に立っていた。

的は魔力で浮かぶ可愛いぬいぐるみや小物で、当たると「わぁ!当たったー!」と歓声が上がる。

「マスター、特等のぬいぐるみ狙ってみてよ!」

「わ、わかった……」

蓮が渋々射的を手に取ると、アイリスが後ろから「ほら、こうやって構えるんだよ!」と密着してきて、

「うおっ!?ちょ、近い……!」と慌てふためく蓮の後ろで、満面の笑みを浮かべるアイリス。


ノワール(夜の占い処)の様子

薄暗いテントの中、ノワールは水晶玉を撫でながら、低く柔らかい声で語りかける。

「貴方の未来……恋愛運、良好ね。特に“意外な人”がキーポイントよ」

客が「え!?誰ですか!?」と身を乗り出すと、ノワールは微笑んで「それは秘密……」とだけ囁き、

そっと一枚の魔力カードを渡す。その視線が、時折蓮の方に向けられているのは、誰も気づいていない。


ソフィア(防具試着体験)の様子

「次の方、どうぞ」

ソフィアは真剣な表情で、防具のサイズを測り、来場者に丁寧に装着を手伝っている。

「これは…重いですね」

「防御力は高いから。……でも、重さで怯むようなら、装備する資格はないわ」

と淡々と言いながらも、蓮が後ろから「頑張ってるな」と囁くと、耳まで真っ赤になって「っ、べ、別に褒められるためにやってるんじゃないから!」と目を逸らしてしまう。


ミラ(魔法講座)の様子

「では、魔法陣の描き方の基礎から説明します」

ホワイトボードに魔法陣を描きながら、ミラは冷静な口調で講義を進めている。

だが、子供たちから「先生、かわいい!」と声が上がると、ペンが止まり、

「……まったく、子供は無邪気ね」と小さな声で呟いて、わずかに頬を染める。

蓮が「ミラ先生、わかりやすいね」と褒めると、「……当然でしょ」と言いつつも、表情は少し嬉しそうだった。

武器庫のサポートとしての「蓮」

蓮は武器庫の魔力循環を常時維持しながら、会場の光源、空調、補助魔法の管理を行っていた。

「こっちは照明を少し下げて……」

「こっちは音響が大きいな、少し抑えよう」

と、武器たちの笑顔を守るため、陰でサポートを続けていた。


だが、時折武器たちが蓮の意識を察知し、

「マスター、頑張ってるの、知ってるからね」

「ありがとう、マスター」

「マスターがいなきゃ、私たち、ここで笑えなかったから」

と、ふとした瞬間に感謝の言葉を送ってくる。

その度に、蓮の胸は熱くなり、武器庫の心臓部が微かに震えるのだった。


こうして、武器美女たちと武器庫(蓮)が一丸となって作り上げた文化祭は、

笑顔と笑い声に満ちた一日として、魔王城に新たな伝説を残すこととなった。

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