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かわいいうえに告白できるなんてお得。

みなさん、初めまして、お久しぶりです。

今回でなんとわたしが小説を書き始めてから、四年の月日が流れたことになります。

時が経つのは早いですね。

わたしの性癖も進化してきました。ロリに始まったわたしの性癖も男の娘まで行きつきました。今回は男の娘を書いてみようという趣旨で活動しています。

今回の作品は完結させること前提に書き貯めなしで挑んでいるので応援していただけると嬉しいです。もしかしたら、もうこんなふうに小説を書くのが最後かもしれません。

そんなことになりそうなら、たぶんこの作品がわたしの最後の作品です。

中学三年から小説を書き始めてから、高校三年の今に至るまでの最後です。

物珍しさでもあれば、ぜひ、付き合ってくれると嬉しいです。




 オレは今、人生最大の帰路に立っていると言ってもいいだろう。

 朝起きたときには自分の手がこんなにも汗ばんで緊張するなんて思いもしなかった。

「天音。放課後、教室に残ってくれるか。話したいことがあるんだ」

 ちゃんとこんな感じで言えたかどうか、頭が真っ白になって覚えていないが、たぶん、きっと、言えたんだろう。声が震えていたとか、噛み噛みだったとか、そんなことを今更気にしても仕方がない。

 天音を放課後の教室で待たせることも重要な条件の一つなのだが、実際問題、この先のほうがオレにとっては大事だ。

 オレは今日この日、天音、清水天音に告白をする。

 今の幼なじみって関係だけじゃ、満足なんかできない。天音をこれからもずっと隣で見ていたいし、天音の隣にオレ以外の男がいるのなんて想像すらしたくない。だから、そんな思いがこれ以上、暴走してしまう前に、オレは天音に告白する。

 正直に言って勝算はかなり少ない。むしろ、最悪の場合、もう二度と元の関係に戻れないかもしれない。

 でも。

「あ、天音。えっと、残ってくれてありがとな」

 この好きって気持ちが抑えきれない。

「ううん、別に大丈夫だよ。それより、話ってなに?」

 もうすでに教室にはオレと天音しか、残っていない。終礼の鐘が鳴り響き、もう十分くらい経っただろうか。カチ、カチ、と静寂に包まれた教室に秒針が動く音だけがやけに鮮明に聞こえる。

「天音。お前にずっと言いたかったことがあるんだ」

 唇が妙に乾いて思ったように唇が動かない。一言前までの静寂がどこへやらバクバクという心臓が発する鼓動の音が耳に残る。緊張の汗がドバっと噴き出てまるでオレをこの場に足止めしようとしているようにも思える。

「………………」

 天音は静かにこちらを見て、オレの様子をうかがっている。その状態に特に深い意味はなく、話そうとしながらずっと黙っているオレのことを不審半分心配半分に思っているだけだろう。

 だから、オレは今から嫌われることを言おう。

「……オレはお前のことが好きだ」

 その音を最後に放課後の教室に静寂が降臨した。放課後と言ってもまだまだ日は高く青い空が教室全体を包み込んでいる。オレの耳には緊張によるドクドクバクバクと鳴る心臓の音しか聞こえていない。しかし、天音のどんな音でも聞き逃さないように全神経を耳へと束ねる。

 あれからどれくらいの時間が経っただろうか? 時計を見る余裕も秒針が進む音に耳をかたむける暇も、今は存在しない。ただ、天音の返答を待つばかりである。

「あ、あのね、翔のことは全然嫌いじゃないんだよ。嫌いというよりはむしろ好きなほうでもあるし……でもね」

 ああ、これは断られるやつだ。そういう展開をよく知らないオレでもこれが断りを入れる前の口上だと知っている。自分で意識していないのに爪が食い込んだ手のひらが少しだけ痛く感じる。それが無情にも現実だって諭してくるようで。

 だから、ただオレは黙って、天音が紡ぐ言葉の続きを待つ。

「ボク、男だよ?」

 男子高校生の制服を身にまとったオレの憧れの幼なじみ(男)は困惑したような表情を浮かべてズボンのすそをちょびっとつまんだのだった。付け加えるなら、天音の顔はほんの少しだけほんのりと赤く染まっていた。




今日のひとことメモ(まえがきかあとがきに時々挿入する予定)

ヘリックの性癖の移り変わり。

ロリ→母性ロリ→TSロリ→TS(百合)→TS(精神的BL)→男の娘→母性男の娘。

現在は母性ロリと母性男の娘のダブルスタンダードな性癖です。

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