ー最終話ー上杉年譜記録者の独り言(愚痴)
この話は全く本編に関係ございません。単なるオチと、作者が上杉(長尾)家を調べる時に思ったことなどが書かれているだけです。ただ余りにも不可思議な記述や、調べる資料によって、全く違うことが書いてあるなど、正史とは思えないほど異説が多いのです。
ですから、明らかにそれをつなげて「上杉年譜」とした人が苦労したであろうことは解ります。
「上杉年譜」を纏めろって、上から言われたんだけど、なんでこの国こんなに、記録が少ないの?誰かが途中で焼いちゃったの?(大体あってます)。
まあ不識庵様を中心に、公正無私な人物って事にして、中将景勝様は…って、ここの繋がりどう考えてもおかしいよな?(あっ)どう考えても三郎様が後継ぎじゃないとおかしい(そこに触れちゃだめだ)。
えーっと、こうやって、こうやって、あ、そうだ樋口家を悪者にしておこう(あぁー)。あそこの長男の兼続様が西軍に付いちゃったから、こんな事になってるし(まあそうだよね)。
よしよし形になって来た。ところでなんで長尾の本家じゃない、上田家の出身の中将様が、後を継いでんの?(ぎくっ!)まあこれも、樋口、直江親子のせいにしておこう(ふう…)。
一応形にはなったけど、誰も見るようなもんじゃないしこれでいいか、よしおーわり(本当にそれでいいのか?)。
まさかその後、水戸徳川家が「大日本史」を編纂するために、上杉年譜が読まれる事になるとは思わずに書かれたものだが、その時の使者に
「大体藩史って、よく盛られてますから大丈夫です。」
と慰められる事になる。
あとは、あとがきとしてもう一話だけ入り終了となります。徳川光圀という人物が「大日本史」の編纂を行わなければ、日本の歴史が理路騒然と纏まっていなかったかもしれません。
もっともそれによって、新田氏の末とした徳川氏が南朝を正統化せざるを得ない状況になってしまったのは、歴史の面白さかもしれません。ちなみに現天皇家は北朝側の血統です。




