冒険者との交流
マジで久しぶりなのでリハビリです。
これからは時間取れそうなので慣れていきます。
今回の時間取れそうはマジだから更新頑張る
「えぇ!?そんなに戦えるのに冒険者登録すらしていないのかい!?」
「え、まあ……しようとはしたけど、いろいろあってな」
肉焼きを教えてからスーモと交代して、やっと食べれるようになった茜。おいしいものはやはり正義であるらしく、初対面の人間でもこうやって会話ができてしまう。
(冒険者には絶対になります。そして最強の称号を手に入れるのです!)
「(勇者じゃないのか……)……いや、まあそのうちなろうかと思ってるんだ」
「なら、パーティーにならなくてもいいから、登録したら一緒にクエストに行こうよ」
「あぁ、わかった」
こうして、一つの冒険者パーティーとのつながりを得た茜だった。
食べきれずに余った肉は茜が持ち運ぶことになった。どうも彼らがいうには、倒したのは自分達ではないからもらうことはできないということだ。……その割には肉をしっかり食べていた気がするが。
「んじゃ、そろそろ行くわ。えーと、……」
「あぁ、僕はジェインだ。」
「スーモです!」
「リーンです」
「……ユキ」
「あ……アナスタシアだ」
茜と言いかけてなんとか修正。パーティーのリーダーであるジェインに右手を差し出す。
「……これは?」
「握手だよ握手」
「握手?」
「ああもう!握れ!」
「あ、あぁ……」
遠慮がちに差し出された手に向けて手を差し出す。ぎゅっ、ぎゅと握るとパッと手を離す。
「よし、肉食ってたせいで時間くったし、そろそろ帰るな」
「……ダジャレ?」
「違う!わざとじゃない!」
なんでもないところでダジャレが発生する現象が発生し、なんでもないのに気恥ずかしくなる。
「そういえば、どっちに向かうんだい?ここから近くの国と言えば、ユグドレンシアかユーフラグラスだけど。」
(私たちの国はユグドレンシアになります)
「ユグドレンシアだな」
「お、僕達もユグドレンシアに行くんだよ。一緒に行かないかい」
「いや、ちょっと急がないとダメでな。明日学校なんだわ」
「が、学校?」
「んじゃ!またあっちで会おうな!」
「え、あ、ちょっと!」
と、カンストしたステータスに任せて大地を蹴る。さながら様式美のように地面に大きなヒビを残した彼女は、ジェインの言葉を耳に拾うことはないまま、自分の家へと全力で駆けて行ったのだった。
☆☆☆☆☆☆☆
「……凄まじい女だったな」
残されたジェイン一行は、アナスタシアが駆けていった方向を見ながら呆然としていた。
「ここからだとユグドレンシアまで3日はかかりますが……」
「俺もそう記憶している」
「変な格好してたですね」
「……しかもジェインより強い」
「うーん……」
数刻共に飯を食べただけであったが、ジェインは彼女がそんなデタラメな嘘をつくとは到底思えなかった。
ベヒーモスを倒した後、肉を焼いてる途中にいろいろアナスタシアのことを探った。死の山で肉を焼こうなんて普通の人であれば正気でない。はじめにそんなことを彼女が言い出した時は魔物が知能を持って罠にでも嵌めようとしているのかと疑った。それほど有り得ない思考なのだ。死の山で肉を焼き、そこにとどまるという行為は。そして彼女の、奇抜な格好がその思考をより際立たせた。
だが、どうもスーモに体内魔力を探ってもらっても量は甚大だが組成は人間であることは確実で有り、リーンによると害意や悪意は感じ取れず、ユキが言うには風魔法でいろいろ調べてもなにか周りにそれらしい罠などはないと言う。
そしてそれらを踏まえてジェインが直接会話を交えて得た結論は、『めちゃくちゃただ強いだけの世間知らずの人間』であった。
「さて、俺たちも行こう。なんとしてもこの山は今日中に降りたい」
「そうですね、今思うと死の山で肉の匂いを撒き散らすなんて自殺行為ものですからね」
「ですが結局魔物は襲ってこなかったです」
「……周りにもいない」
ユキは風魔法で索敵するが魔物の気配がないことを告げる。食事中にも皆警戒はしていたが、魔物が近寄る気配はなかった。
「ベヒーモスなんて今は活動期間外なのになんで起きていたんだろうな。というかそもそもこの山にベヒーモスはいなかったはずだ」
ジェイン一行は、Sに近しいAランクの冒険者パーティーであった。死の山はSランク認定されている森である……が、生息する魔物はAランク帯に属するものがほとんどだ。Sランクの魔物は数えるほどしか生息していない。といっても数十は居るわけだが。
故に、Aランク帯の魔物を雑魚のように瞬殺できる戦闘力があるのなら、慎重に行動すればそこまで危険ではないのである。
生息している魔物の種類は把握しており、ギルド側は定期的にA、Sランクに死の山の偵察依頼を出している。その偵察依頼を彼らは受けていたわけだ。
そしてベヒーモスとエンカウントすることは想定していなかったため、彼らは予想外の出来事に苦戦していたのである。
つまり、死の山の調査をうけいざいくと、魔物の気配はなく、注意して帰ろうとした矢先ベヒーモスと遭遇。苦戦していたところに奇妙な格好のアナスタシアがベヒーモスを瞬殺、肉を焼くと言うので罠かと思ったが先ほどのことから勝てるビジョンが見えないため警戒しながら乗ったが彼女はただの人間でありそうだし、魔物も結局襲ってくることはなかった。
こう言うことである。
「これも報告案件、か。皆、さっきまでは食事なんてふざけたことをしていたが、これからは気を引き締めていこう。先程のベヒーモスみたいになにがあるかわからん」
「はいです」
「はい」
「……あい」
こうして、彼らもまたユグドレンシアへ向かって歩き始めた。
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